~形成外科~ 唇裂口蓋裂、小耳症、皮膚腫瘍、瘢痕などの治療。 
概略・Q&A・写真症例

形成外科 Q&A

形、傷あと

交通事故で顔に怪我をして縫って貰いましたが、傷あとが目立ちます。 縫い直したした方が良いのですか?

怪我をして縫った後に、どの程度の時間が経過したかが問題です。
3ヵ月間は傷はかなり赤いもので、それ以後徐々に赤みは薄くなり6ヵ月で元の8ー9割は薄くなり、1年後は余り変わりません。 6ヵ月ないし1年待って、なお傷あとが目立つ様なら縫い直した方が良いと思います。

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胸の傷あとが目立ちケロイド体質といわれました。良くなる見込みはないのでしょうか?
体でケロイドになり易い所があります。 胸の正面、肩などはその代表的な所です。
従って、再手術するかしないかは、体の他の部分の傷あとを診るなどして、慎重に検討します。
体質よりも縫い方に問題があると考えられる時には、ケロイドの切除再縫合をして、場合によりその後レントゲンをかけます。体質的関与が大きいと考えられる時には、手術は行わず局所にケナコルトを注射したり、局所をシリコンのシートで圧迫したりします。 改善は期待できますが完全に治るのは難しい事もあります。

 

瘢痕が目立つので最近形成外科で縫い直して貰いました。術後どんなことに注意したら良いのですか?
一言でいえば局所の安静を保つという事です。運動で縫った線が引っぱられない様に、傷の線に直角にテープを貼り減張します。期間は3ヵ月が一応のめどです。
運動を抑制するため副木を使うこともあります。

 

目の下のほくろが最近大きくなったように思います。悪性のものでないか心配しています。

ほくろが年齢と共に少しずつ大きくなっても多くの場合は心配いりません。
しかし急に大きく固くなったり、色、形が不規則になったり、出血する等の時は、悪性になった可能性も有ります。その場合は、余り大きくならぬうちに切除し、顕微鏡でどういう質のものか良く調べた方がよいでしょう。

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目の下のできものを取るほうがよいといわれましたが、取ると目が下のほうに引っぱられてしまうのではないかと思うのですが?
下まぶたの下方のできものを単純に取ると、確かに目が下に引っぱられる可能性があります。 形成外科医はその場合、周囲の余った皮膚をうまく移動して補い、そういった事が起こらぬように手術します。