間歇日記

世界Aの始末書


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2004年2月上旬

【2月9日(月)】
▼もしかしたらと思って検索してみたら、いつのまにか太田愛・公式ホームページができているのを発見。おおお、ウルトラマンガイア「遠い街・ウクバール」や、ウルトラマンコスモス「雪の扉」などのシナリオがまるまる公開されているではないか。太田愛、ふともも〜、じゃない、ふとっ腹〜。ウハウハ言いながらPDAに保存する。ネットに繋がなくても、持ち歩いてちょっとした空き時間にでも読めるからだ。さっそく、太田愛を高く評価している喜多哲士さんとこの掲示板で、喜多さんにもお教えする。
 おれが現代英米演劇専攻の学生だったころは、テレビドラマの脚本などというものは、その気で探して読もうとしないと、そこいらでひょいひょい売っているようなものではなかったのだが、世界中から手軽にアクセスできる媒体上で脚本家みずからが自作を独立した作品として無料公開してくれる世の中がわずか二十年後にやってこようとは、正直、思ってなかったよ。いやあ、いまの学生さんが羨ましいなあ……などとは、以前にも英語の勉強の話で書いたように、本気で思っているわけではない。便利すぎるというのは、必ずしもいいことだとはかぎらない。京都に住んでいる人間がしょっちゅう血眼になって神社仏閣を見てまわり歴史に想いを馳せているかというと、全然そんなことはないのである。

【2月8日(日)】
『アストロボーイ・鉄腕アトム』(フジテレビ系)、今回の「人間に憧れたロボット」はなかなかよかった。藝術を解する心を持ってしまったロボット・クラウス役に、『火の鳥 宇宙編』『火の鳥 望郷編』牧村(絵はあきらかに宇宙編のそれだ)を充てたのは、じつにニクい。『宇宙編』でも『望郷編』でも、牧村は悪魔のような面と繊細で脆弱な面とが同居した魅力的なキャラクターとして描かれている。宇宙での過酷な任務と現実に押し潰され擦り切れてしまった繊細な心に、みずから偽悪的にふるまうことで殻をかぶせて必死でガードしているキャラが牧村であり、極限まで実務的であらねばならぬスペースマンとしての自分を船殻に纏って内部の脆弱な生命を守っている、自身が宇宙船のような人物だ。手塚キャラを見わたしてキャスティングを考えるとしたら、潜入捜査官という冷徹な任務に就きながら藝術家の魂を持つロボットといった今回のキャラクターには、まさに牧村がうってつけなのだ。相当手練れの手塚ファンがキャスティングしてますなあ。思わず、「うーむ、デキる」と唸った。
 今回は、観ている途中で、とても早いうちに脚本家を当てることができた。どこもかしこも太田愛まる出しである。いや、べつに太田愛臭が嫌いなわけじゃなくて、率直によかったんだけどさ。
▼京都市長選挙に投票にゆく。盛り上がらないことおびただしい。ま、もちろん投票はしたけどね。

【2月4日(水)】
▼ふと思いついた“あったらコワイ”セレナーデ。RFIDを導入したブルセラショップ。とか言ってると、ほんとにあったりするんだよなー。いや、おれはその種の店を利用したことはないが……。
 考えてみれば、RFIDなど導入しなくとも、商品のトレーサビリティーを究極まで高め、その情報を顧客に開示しているブルセラショップが、いわゆる“生セラ”にほかならないわけである。
 それにしても、“生セラ”とはじつに奇妙な言葉だ。つまり、“アイスオーレ”と同じ構造なのである。いままで主役だったはずなのに、亜種が登場したとたんにすっぽり省略されてしまうのだから、ブルマーやカフェにしてみれば面白くないにちがいない。日常的に使っている省略語で、この“アイスオーレ族”に属するものにはほかにどんなものがあるか、ちと考えてみるのもボケ防止にはよいかもしれない。


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