注 錯イオン

金属イオンに分子や陰イオンが配位結合して生じたイオンを 錯イオンといいます。この例では6個のイオンがそれぞれ非共有電子対をイオンに配位させて、正八面体型の イオンを作っています。

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注 フライアッシュ

フライアッシュは燃焼灰のうち集塵装置で捕集されるような細かいもの、一般に0.1mm以下のものを指しています。

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注  師範学校

師範学校は、小学校本科正教員資格を得るための学校でした。師範学校には2つのコースがあり、一つは小学校の高等科2年を終了したものが5カ年間の教育を受けました。もう一つは5年間の中学教育を受けたものが、1年間教育を受けて同等の資格を得ました。

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注 最近の金融詐欺事件

 ◆元手を7倍にして株で運用すると持ちかけ、客から現金などをだまし取ったとして、警視庁築地署は2000年9月14日、金融業「ノバック」社長永田良文容疑者(59)と同社元営業部長橋本久雄容疑者(51)の2人を詐欺容疑で逮捕した。全国の約200人が被害に遭い、被害総額は約10億円とみられる。(各新聞所載)

◆2001年4月15日近畿財務局は抵当証券会社「大和都市管財」の破産措置を決定しました。約1万人の人たちが損失を被ります。この会社の抵当物件はゴルフ場、不動産ですが、これから不良資産処理に伴う不動産を担保とした新規の証券が売りに出るかもしれません。すべてが駄目というのではありませんが、それらの資産が今後価格の回復が見込めるかどうかを見分けるのは証券購入者の仕事でしょう。何しろ右肩下がりの局面にあり、長期に亘りこれが続くことを考慮せねばなりません。
2003年6月、全国の被害者五百三十七人が「近畿財務局が適切な監督責任を怠り被 害を招いた」として、国に約三十億八千万円の損害賠償を求めた訴訟を起こしました。第一回口頭弁論は8日、大阪地裁(山田知司裁判長)で開かれ、原告側は意見書で国の責任を指摘しましたが、答弁書で国は「監督は適切だった」として争う姿勢を示しました。

◆2001年9月、マイカルが民事再生手続きに入りました。このためマイカルの債券を買った人たちが損害をこうむったのです。ところで2000年9月20日の日本証券新聞は次の記事を載せています。


   「個人向けの国内社債ではクレディアとマイカルが募集に入った。ともに
   四年債で、利率がクレディア債が2・80%、マイカル債が3・25%と
   8月債以前より引き上げられ、個人にとって妙味が増している。都銀の四
   年物スーパー定期(百万円未満)0・25%より有利さが高まっている。」

おそらくマイカル債を購入した人は高金利に目を奪われたものと思います。異常に高金利をうたうものは資金を獲得するため、それなりの危険を孕んでいることを覚悟して買わなければなりません。マイカルが悪いという前に自分の不明を恥じなければなりません。

◆アルゼンチンが対外債務の返済を一時停止したことで、同国の円建て外債(サムライ債)を購入した投資家が損失を被る恐れが出てきました。サムライ債は、海外の政府や企業などが日本国内で募集・発行する円建て外債で、日本の個人金融資産をねらって中南米やアジアなどの途上国の大きな資金調達先になっています。 年5〜6%に達するサムライ債の利回りに引かれ、アルゼンチン国債は、国家が発行したという安心感も手伝い、2万人を超す個人投資家が購入し、未償還の残高は1915億円あります。 この全額が無価値となる可能性は低いものの、元本の一部が償還されなかったり、利払いが減らされる可能性はあるといいます。既にこのサムライ債は暴落し、額面の3分の1か4分の1の価格でなければ買い手がつかない状態になっています。

 ◆2002年になってまた新しい事例が起こりました。
広告代理会社「ジー・コスモス・ジャパン」(本社・東京)をめぐる投資トラブルです。 通信販売広告事業などの名目で総額400億円以上のお金を会員から集め、この出資金の大半を通販広告事業には使わず、別の会員への払い戻しなどに充てていたというのです。関係者によると、同社は96年ごろから、通販広告事業で得た利益を、出資額に応じて配当するとして、「年利12%」「4カ月後に120%の利益を確約」などと元本保証をして、不特定多数の会員から出資金を受け入れました。こういう甘い話は危ないのに欲に目がくらんで多くの人が投資したのです。グループ中核企業の「ジャパンジー・オーグループインターナショナル」(本社・東京)の元社員らは、これまでの事情聴取に「会員から集めた金のほとんどが、通販事業をしている関連会社には入金されなかった。配当金額は販売実態と関係なく同社会長と幹部の間で決めていた」と説明。出資金については「広告収入」として会計処理していたといいます。警視庁は最初から詐欺を行う方針であった疑いもあるとみています。だます方が悪いには違いありませんが、こういう話に乗る人も愚かで、その代償を払う羽目になったと言うべきでしょう。

◆この様に沢山事例があるにも関わらず、11月またよく似た詐欺事件が摘発されました。 健康食品販売会社「全国八葉物流」の例です。同社は、関連7社からなる「八葉グループ」の中核会社ですが、会員から出資を募り、出資額に見合う健康食品の販売を同社が代行し、商品の売り上げから利益を配当する、1年で出資金は倍額になると勧めていました。しかし、実際には事業実態はほとんどなく、会員から集めた出資金を配当に回す自転車操業を続けていたのです。同社は、知人に商品を宣伝・販売すれば紹介料を支払うマルチ商法(連鎖販売取引)の手法を取り入れたピラミッド型の会員組織をつくり、事業を開始した99年9月から破綻するまでの約2年間で会員数は約4万8千人まで急増しました。今年1月破産を宣告しており、名誉会長はじめ幹部が最近詐欺罪で逮捕されました。もちろん出資者は破滅的な損失を受けました。

◆英国のロンドンに拠点のある投資グループ「インペリアル・コンソリデイティッド・グループ」が、97年ごろから日本国内でも「英国軍人相手の消費者金融などに貸し付け、安全性が高い」とうたって、確定年利8.5%、元本保証の金融商品を一口500万円以上で販売しました。二百数十人が投資しましたが、2003年8月百数十億円が償還不能になっていることが分かりました。昨年5月会社から償還や利払いの停止が投資家に通告され、解約を要求しても返金されていないといいます。一部の投資家は被害者団体を作り、告訴を検討しているようですが、当時既に日本の公定歩合は0.5%でしたから、8.5%というのは魅力的であったのは分かりますが、当時外国債でも健全なものは5%程度でしたから、正にハイリターン=ハイリスクに掛けたと言うところで、自らの不明をこそ恥じるべきで、告訴しても解決は望めないでしょう。

◆2004年8月29日のサンデープロジェクトは「外国為替証拠金取引」を特集していました。業者はまるで外貨預金のように勧め「利息が高い」という説明をするようですが、簡単に言えば初めから騙し取ることを目的としたものです。「FX」と略称されているようですが、規制がなく老人の被害者が続出しているようです。外国為替で円安になることをあたかも既定のことのように持ち掛けてきます。ご用心!初めから相手にしないことです。

◆2004年9月宝石販売会社「グランドキャピタル社」の詐欺事件が報道されました。「ペルーインカ帝国3000年記念」と称する金貨十二枚を購入すれば、一年後に関連会社が二倍で買い戻すなどと持ち掛け、大分県の保険代理店経営の男性(64)ら四人から、計四百二十二万円を不正に預かった疑いです。大阪府警などは、ほかに十三人が口座に計約千九百万円を振り込んだことを確認しています。いずれも金貨は届いていないということです。この事件には特徴があり、対象としたのは過去に類似の詐欺に引っかかった人を主な標的にした点と、藤森ペルー前大統領を含む有名人の名前を持ちだして投資者に安心させている点です。結論的には引っかかった人も欲に目がくらんでいたことです。


          東京都内に住む70歳代の主婦は知人の誘いで入会し、社名や
    取扱商品を次々変える同社グループの商法に乗せられ、約2000万
    円を失った。「知人に『この前は損したけど、今度は大丈夫だから
    と言われて・・・・・。今から思えばその人も詐欺師だったのよ」。
    人間不信に陥った。「やっぱり『今までの損を取り戻したい』と
    思うじゃない」。そこにつけ込まれたという。
                  (毎日2004.09.21)

  
◆2009年1月続けて2件の詐欺事件が報じられました。一つは円天事件です。もう一つは「関西一の女相場師」事件です。
◇独自の電子マネー「円天」を売り物に出資金を詐取したとして、警視庁と宮城、福島両県警の特別捜査本部は5日、健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(東京都新宿区、破産手続き中)会長、波和二(かずつぎ)容疑者(75)ら22人を、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕した。捜査本部は、約3万7000人から約1260億円を集めたとされる巨額詐欺事件の全容解明を進める。

 被害額は、87年の豊田商事事件(2025億円)、02年の八葉グループ事件(1549億円)に次ぐ規模になるとみられる。

 波容疑者らの逮捕容疑は、L&Gの経営が行き詰まった06年以降になっても「100万円を出資すると3カ月ごとに9%(年利36%)の利息を配当し、1年後の満期には元金も返還する」などと実現不可能なことを言い、「協力金」名目で6人から約1億1800万円をだまし取った疑い。波容疑者は逮捕前、毎日新聞の取材に「事業計画があって資金を集めただけで詐欺ではない」と容疑を否定していた。

 L&Gは87年設立。当初は自社開発の健康布団や食品を販売していたが、01年以降出資を募り始めた。04年ごろからは、10万円以上を預けると毎年同じ額面の「円天」が携帯電話に振り込まれ、インターネットサイトなどで買い物が可能になる「円天受取保証金」制度を導入、資金集めを加速させていた。

 しかし07年2月、配当を現金から円天に切り替えると会員に一方的に通知したため、解約や元金返還を求める訴訟が相次ぐなど社会問題化。警視庁などは同10月、本社ビルなどを出資法違反容疑で家宅捜索していた。

 破産管財人によるとL&Gは同11月、破産手続きに入り、資産に保全命令が出されているが、多額の資金が不明になっている。グループ会社として他に企業17社とNPO法人「あかり研究所」があった。【毎日インタラクティブ武内亮、町田徳丈】

◆「元本保証」をうたって株式投資への多額の出資金を集めたとして、大阪府警泉佐野署は6日、同府泉佐野市日根野、主婦岩田矩子(ともこ)容疑者(54)を出資法違反(預かり金の禁止)容疑で逮捕した。岩田容疑者は「現金を預かったことは間違いないが、元本保証を告げて金を集めることが違法になるとは知らなかった」と供述しているという。岩田容疑者は約200人から15億円以上を集めていたとされ、府警は集金や運用実態を調べ、詐欺容疑でも追及する。

 同署の発表によると、岩田容疑者は昨年2月〜10月の間、元本を保証して「月2〜5%の配当を支払う」と持ちかけ、同府内の50〜60歳代の男女3人から、4回にわたって計1600万円を預かった疑い。

 出資者らによると、岩田容疑者は「関西初の女性トレーダー」との触れ込みで、7〜8年前から、1口100万円で出資金を募集。1億円以上を預けた人もいた。日経平均株価の変動を予想し、あらかじめ決められた期日に株を売買する権利(オプション)を売買するオプション取引で運用。当初は配当を支払っていたが、米大手証券会社の「リーマン・ブラザーズ」が破綻(はたん)した昨秋以降、配当が滞るようになり、先月26日から家族ぐるみで失跡。出資者が今月3日、詐欺と出資法違反容疑で府警に告訴・告発状を提出していた。(2009年2月7日 読売新聞)

◆2009年7月には「年金たまご」事件が起こりました。この事件について<テレビウォッチ>は次のように論評しています。

<テレビウォッチ>「月額1万4000円分の健康食品を購入すれば最高50万円の年金ボーナスが貰えます」――さしずめ、こういった謳い文句なのだろう。「ライフ・アップ」(以下「ラ」社)という健康食品販売会社が始めた「年金たまご」なる商法に、全国で5万人が引っかかり数十億円の被害が出ているのだという。

「ラ」社が募集し始めたのは3年ほど前。あたかも国会で年金問題がとり上げられ、国民の間に年金不安が広がった時期である。「年金たまご」とは、鳥越俊太郎も指摘するように「不安感につけこんだネーミング」ではある。

番組が取材した「ラ」社の元社員すら「全員が100%リピートすること、売上げが前月比20%増でないと成り立たないシステム」と話す。
「ラ」社が全国で開く説明会の講師は「商品を買って何もしなくてもお金が入ること自体あり得ない。このお金がどこから出てくるのか、なぜ疑問に思わなかったのか」と、食いものにされた方にも責任がある、という口ぶり。
警視庁は7月22日、出資法違反の疑いで「ラ」社を家宅捜査したが、同社の田澤吉美社長は取材陣に「出資法違反はしてません。お金は集めていませんから」と語っている。
被害者から相談を受けたという紀藤正樹弁護士は「健康食品の販売は結果的に出資のための道具に過ぎない。出資法違反の容疑は実態として当然」との見方。
報告した所太郎リポーターによると、「ラ」社は「システムトラブルのために支払いが滞っている。システムが戻れば払う」と述べているそうだ。

鳥越が指で×をつくりながら「そんなうまい話はこの世の中、絶対ありませんから」と結んだ。

◆2009年12月21日の毎日新聞は新しい手口を報じました。要約すると
 "「アフリカで金やダイヤを採掘している」「難民救済に取り組んでいる」などといって信用させ高額の社債の購入を勧める商法です。こうした社債は一口50万から100万円で利率が年6〜12%と高く、金融機関を通さず直接社債発行会社が勧誘する−−などが特徴といいます。さらに手が込んでいるのは勧誘後に別の業者名で「あなたが社債を買えば我々が倍額で買い取る」とか発行会社から「アフリカの国の大使館業務を代行している。絶対安心な会社だから」という甘言が付く場合もあります。"

やはり好条件を売り物にしてくるので、「うまい話には乗るな」といえます。

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注 所載誌

自然科学論争 第23号 京都女子大学 自然科学・保健体育研究室 平成3年3月20日発行 (副題と中見出しの表題を一般向きに変更し、記述も部分的に改訂した)

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注 『錬金術の起源』

“ベルトウロ錬金術の起源(改稿版)”,田中豊助,牧野文子共訳 内田老鶴圃 昭59.

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注 『錬金術』

“錬金術”,マンリー・P・ホール著 大沼・山田・吉村訳 象徴哲学大系W 人文書院 1981

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注 テイマイオス

“テイマイオス”、種山恭子訳 プラトン全集 12 岩波書店 1975  

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注 隠秘哲学

“パラケルススの世界”、種村季弘 青土社 昭52。

パラケルススの経歴についてはこの本によった。

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注 哲学の天国

“原典による自然科学の歩み”,玉虫文一,木村陽二郎,渡辺正雄  講談社 昭49  231ページ。
この本に収録されたパラケルススの「哲学の天国」はDampier-Whethow, "Cambridge Readings in the Literature of Science", Cambridge, 1928.所載のA.E.Waiteによる英訳からの転訳と記されている。

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注 パラケルスス著作集

HEOPHRAST VON HOHENHEIM GENANNT PARACELSUS SAEMTLICHE WERKE, 1922-33, (14 vols., translated into modern German by Bernhard Aschner)
”テオフラスト・フォン・ホーエンハイム 通称パラケルスス全著作集”1922−23。 全14巻 ベルンハート アシュナー現代ドイツ語訳

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注 疑典とされている

“パラケルスス”,K.ゴルトアンマー著 柴田・榎木訳 みすず書房 1986 53ページ。

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注 アマルガム

後述のデ・レ・メタリカにも水銀を利用した金の抽出に関した記述がある。金、銀、銅、ナトリウムなどは水銀と合金を作る。
この合金をたとえばナトリウムアマルガムという。少し前までは歯の穴を埋めるために、治療医は銀アマルガムを患者の目の前で調製し、堅くなる前に充填した。

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注 ベルトウロの著書

“ベルトウロ錬金術の起源(改稿版)”,田中豊助,牧野文子共訳 内田老鶴圃 昭59.154ページ。

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注 地球を皿のようなものと見る思想

“科学の起源”,平田寛著  岩波書店  1974  26ページ。

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注  かわ 

銅、ニッケルなどを精錬する時、中間にできる硫化物のまじりもの。これをさらに精製して、目的の金属を得る。

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注 “デ・レ・メタリカ−−全訳とその研究−−近世技術の集大成”

“デ・レ・メタリカ−−全訳とその研究−−近世技術の集大成”,アグリコラ著 三枝博音訳著 山崎俊雄編 岩崎学術出版社 1968。

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注 伏せ

ぶせ【伏】というのは我が国で矢の長さをいうときに用いた語で、指一本の幅に当たる長さを一伏せとした。三枝博士が訳語として使われたのであろうが、原語については不明。

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注 一片の銀でも含んでいてはならない

銀の含有量を正確に知るためであろう。

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注 四柱説

“パラケルススの世界”、種村季弘 青土社 昭52 255ページ。

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注 ラボアジェの著

“ラボアジェ 化学のはじめ”,田中豊助、原田紀子共訳 内田老鶴圃新社 昭48 xiページ。

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注 哲学の石

賢者の石(philosopher's stone)ともいう。この石を加えることによって卑金属が金に変わり、服用すれば不老長寿が得られると信じて錬金術師が探し求めた。私の論文のT.錬金術とパラケルススに記した「第五実体(キンタ・エッセンティア)」の延長線上に位するものであろう。

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注 2000.10.17の状況

朝日新聞の記事からの要点:

中小企業庁によると、各地の信用保証協会が制度の利用を認め、実行された融資の件数は、9月末までに140万5746件、総額23兆6197億円に達した。このうち返済不能となり、信用保証協会が行った代位弁済は約2万6000件、総額4008億円(融資額の1.7%)にのぼる。無担保でも5000万円の融資が受けられ、利用の9割は無担保融資だった。代位弁済の回収率は今年6月末現在、2.7%にとどまっている。

全国信用保証協会連合会によると、手形の不渡りがないかなど最低限の信用調査はするが、もともと保証条件は緩やかで、国は最大で融資総額の10%程度が返済不能に陥る可能性があると見ていた。しかし、関係機関によると、延滞債務者にも保証を付けるなど、信用取引の常識を逸脱するような融資も実行されていた。また、市中銀行の融資を受けられずにノンバンクの高利融資しか利用できない企業がこの制度を併用して、さらにノンバンクから借り入れるケースも少なくなかった、とされる。

帝国データバンクによると、中小企業金融安定化特別保証制度が創設されて以降の全国の倒産件数は3万3823件。このうち4878件は、制度で融資を受けた後に倒産していた。制度利用企業の倒産は99年春ごろから目立ち始め、同6月には月間200件にのぼり、今春以降300件台で推移している。

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注 面の訴えてくるもの

丹波館・能楽資料館友の会内紫明の会発刊「芸術文化雑誌『紫明』」第七号には“小面−−その不思議な世界−−”と題して、金剛流二十六世宗家 金剛永謹さんと能楽資料館長 中西進さんとの対談を載せています。その一部を紹介します。

中西  古い時代に登場した龍右衛門にしても越智にしても赤鶴にしても、ああいう人達の技量というのは本当に優れたものが残っています。裏に書かれている、書かれていないということは別にして、すごくいいものを作ったんじゃないかと思います。そういう作者の面を舞台でつけたときに、なにかそれぞれに感じられることがありませんか
金剛  面をつけてしまうとわからないですね。でもつける前にみますから、そのイメージが残ります。すごい作のものはちゃんとしたイメージが残ったままつけていますよね。つけてしまえば暗闇の中ですから。(笑)
中西   時代のものをつけて舞われるときと、様々な舞台環境がありますから、現代の面をおつけになる場合もありますでしょうからその場合とでは、舞台に立たれる時の気持ちはどのようなものでしょうか。
金剛   いいものを使ったから、現代のものを使ったからといって、舞台にむかう気持ちが変わってはいけないと思いますが、やはりいいものを使うときは、いつもと同じような気持ちで勤めるつもりでも、かなり面に影響されることはありますね。いい面のときには、その面に従うという気持ちですね。
中西  「雪の小面」を家元はこれまでに二度しか使われたことがないとおっしゃっていましたが。
金剛   はい、先日もう一度使いまして、三回ですか。

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注 唐招提寺の千手観音

2000年12月5日の毎日新聞朝刊は、沢木 政輝記者の「特報・国宝千手観音立像:過去の修理で手の位置バラバラ=奈良」を掲載しました。おおよその内容は次の通りです。

奈良・唐招提寺の金堂解体修理に伴って修理が進んでいる三本尊の一つ、国宝・千手(せんじゅ)観音立像(奈良時代末〜平安時代初期)の約1000本の手の大半が、製作当初とは違う位置に取り付けられていたことが4日、分かった。過去2度の大修理で取り外した際、元の位置に戻せなかったらしい。修理している美術院国宝修理所は「本来の位置が分かれば戻したいが、玉突き的にすべての位置が動き、全体のバランスが崩れる」と頭を抱えている。立像は高さ5・3メートルの木心乾漆像。合掌したり、宝物を持つ42本の大手(だいしゅ)と、小脇手(しょうわきしゅ)と呼ばれる911本の小さな手がある。8月からの修理で、像両脇の板にクギで打ち付けた全部の小脇手と、大手のうち左右に張り出した32本を外したところ、外した位置以外にもクギを抜いた穴を大量に発見。小脇手の大半が、元の位置とは別の位置に付けられていたことが分かった。立像は鎌倉時代と大正時代に大修理された。鎌倉の修理では手と取り付け位置に符号を記すなどし、大正の際も手を外すごとに図を描いたが、取り付けの際、少しずつずれたらしい。元々の位置に戻すのは難しい。

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注 酸素を出すラン藻

Molecular Evidence for the Early Evolution of Photosynthesis :Jin Xiong, William M. Fischer, Kazuhito Inoue, Masaaki Nakahara, and Carl E. Bauer. Science Sep 8 2000: 1724-1730

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注 陸上の生物

Geochemical evidence for terrestrial ecosystems 2.6 billion years ago:Yumiko Watanabe, Jacques E. Martini and Hiroshi Ohmoto.Nature 408, 574-578 (2000)

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注 人類の誕生

Mitochondrial genome variation and the origin of modern humans:Max Ingman, Henrik Kaessmann, Svante Paabo and Ulf Gyllensten . Nature 408, 708-713 (2000)

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注 筆まめver.12を使う私のやりかた

例えば年賀状の発送法は一通りではありませんから、ここに書くのは私の使う一つの方法だとご理解ください。

[文面の作成]
1.「新規に文面ファイルを作成」をクリック。
2.文字編集パレット「あ」をクリック。−−「あ」の「文章」をクリック。
3.(重要)「印刷プレビュー」をクリック。−−閉じる−−「編集」の“編集”をクリック。
4.文面に文字を書く

[年賀状の連続印刷]−−−試験的にsample ファイルを使って試みること。
1.「表示」−−−項目名の変更−−−マーク1(1)を年賀発送に変える。
2.「編集」−−−連続マーキング−−−全カード−−−項目指定は年賀発送にする。
3.年賀発送のマークを点検。出す人は赤マークのまま。出さない人はマークを“影”(ダーク)にする。
4.出す人を印刷時に自動的に選びたい。−−印刷時に出てくる「印刷範囲の設定」で“マークしたカード”にする。
5.出した人を自動的に出・受記録にマークしたい。−−−印刷時にでてくる「出・受記録の設定」でそのように指定する。

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