デーメーテール・テスモポロスDemeter thesmophoros(「さまざまな風習を確立したデーメーテール」)を祝う女だけの祭り。女たちは種ムギに生命を与えるために、自らの経血を混ぜ合わせた。ブタを生贄として捧げ、果皮、ヘビ、女陰の形に似せて作った菓子を持って練り歩いた[1]。3日目に、犠牲に供された者たちは、大地-子宮から姿を現し、「素晴らしき誕生」Kalligeneiaを迎えた[2]。彼らは飼葉桶に置かれた聖なる御子、救世主ディオニューソスと同一視された。ディオニューソスは後に死に際して、その血を聖なるブドウ酒として崇拝者たちに飲むように与えるが、このブドウ酒は彼女らの不死を確実なものにすることになる。
Barbara G. Walker : The Woman's Encyclopedia of Myths and Secrets (Harper & Row, 1983)