都市環境デザイン会議関西ブロック

趣旨

建築を巡って多面的な活動を長年展開してきた上田篤先生に日本の建築の心を語っていただきました。

鳴海邦碩

■講師
　　上田篤
　　（1930年大阪に生まれる。56年京都大学大学院修了後、建設省住宅局技官、京都大学工学部建築学科助教授・経済研究所助教授(併任)・人文科学研究所教授(客員)、大阪大学工学部環境工学科教授、京都精華大学美術学部デザイン学科建築分野教授、総合研究開発機構理事(非常勤)、NPO法人社叢学会副理事長、上田篤都市建築研究所主宰、京都精華大学名誉教授）
　　司会：
　　鳴海邦碩（大阪大学教授・JIDI関西セミナー委員長）

■日時
　　２００６年２月24日（金曜日）

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講演記録

『日本人の心と建築の歴史』を語る 元大阪大学教授 上田篤

• はじめに
  • 企画の経緯
  • 私と大阪
• なぜ書いたか〜大学の学問への絶望
  • 民間の学者が面白い
  • 江戸時代から続く官学の不毛
• 『日本人の心と建築の歴史』の書評から
  • 日本の欠点〜責任の所在の不明確さ
  • 心が投影されて形になる建築
  • 建築史ではなく日本史
• 町づくりの問題点
  • いまだにモダン建築に憧れる建築界
  • 文化と伝統を否定した明治維新
  • 消えた「気配の文化」
• 民の都市計画へ

質疑応答

• 昼は人が作り夜は神が作る
  • ヤマトトトビモモソヒメ（倭迹迹日百襲姫）の逸話
  • モモソヒメの箸墓建設にみる民の合意形成
• 輪中の村づくり
  • 古代・中世の村づくり
  • 古代・中世の村づくり
  • 輪中の出現と民衆の町づくり
• 外国人観光客はなぜ日本から減っていくか
• 明治維新と「日本人の文化意識の解体」とは？
  • 天皇制にみる日本文化への訣別
  • いまだに続く文化への軽視
  • おわりに

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この記録は大阪大学の松本邦彦さんとYuYu編集工房の前田祐子さんが記録したものに報告者が加筆訂正したものです。

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