都市環境デザイン会議関西ブロック

 

2008年度第6回都市環境デザインセミナー記録

京都−建築と町並みの遺伝子

新しい文化の創造に向けて

山本良介 氏


趣旨

 京都では新景観政策が昨年9月より実施されています。
 私たち都市環境デザイン会議関西ブロックも支持した政策ですが、この半年ほどの経過をみると、私たちの意見書でも指摘した「景観基準とその運用は地域の十分な理解によって支えられる」べきこと。「そのためのプログラムを早急に」進化させなければならないこと。そしてなにより「市民の参加を得つつ、気長に地域ごとの景観イメージを捜し続ける」ことがますます重要になっています。
 これらの課題に答えることは一朝一夕に出来ることではありません。しかし少しでも議論を前進させることが必要です。
 そこで、私たちは今秋のフォーラムで、京都の景観デザインを取り上げ、地域ごとの景観イメージをさぐり、それをどう継承していくのか、そのためにはどうすれば良いのかを考えたいと思います。
 その手始めとして、本セミナーでは、第18回吉田五十八賞特別賞を受賞された熟達の建築家であり、京都の写真を撮り続け、事務所も京都に移された山本良介氏をお招きし、継承すべき「京都の景観の遺伝子」とは何かを探ります。
 先生は同時に、京都に誇るべき現代建築があまりに少ないことを嘆き、創造の重要性を説かれています。
 奮ってご参加ください。
フォーラム&セミナー委員 前田裕資


山本良介氏略歴

1942年京都市生まれ。双星社 竹腰建築事務所を経て、丹下健三+都市建築研究所 Expo70基幹配置設計室出向。岡本太郎+現代芸術研究所を経て、79年山本良介アトリエ開設。数々の住宅設計や施設設計において次代の日本建築を捉え、「ポスト数寄屋」と名づけた設計論を進める傍ら、ライフワークとしてカメラを片手に京都の町並みを撮り続ける。第18回吉田五十八賞特別賞受賞。設計作品に、「ホテルシーショア御津岬」「清水の家」「岡崎の家」「大覚寺の家」「軽井沢クリークガーデン」「壬生寺阿弥陀堂」。著書に、『京都 建築と町並みの〈遺伝子〉』(建築資料研究社)がある。
関連図書 『京町家の遺伝子』(学芸出版社)

記 録

三角印京都−建築と町並みの遺伝子 新しい文化の創造に向けて 山本良介 三角印質疑応答

日時/場所

  08年6月14日(土)3時45分開場、4時から6時頃まで
  場所:学芸出版社3階会議室
      〒600-8216 京都市下京区木津屋橋通西洞院東入
           京都駅より徒歩約5分 お車での来社はご遠慮ください。電話でのお問い合わせはご遠慮ください。

  司会:中村伸之(ランドデザイン)
  当日1時よりエクスカーションあり
  終了後、懇親会あり(6時〜8時頃まで)

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