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受賞のご報告 ―Acta Prize

Acta Prize は、ヨーロッパを代表する伝統的耳鼻科学会誌 「Acta Otolaryngologica」が、耳鼻咽喉科領域の優れた独創的業績に対し 隔年に出す賞で、候補となった業績を選考委員が 1年余にわたり審査して決めるものです。

1999年8月23日、リヨンでの国際学会開会式で賞状、 賞金授与の後、記念特別講演を行いました。

 

Acta Prize授賞式 写真
Chairman,Acta Otolaryngologica, Professor Christer Lundberg and me.

Acta Prize 賞状

第1回は、ノーベル賞受賞者でもあるVon Bekesy が、聴覚についての研究で1949年に受賞しました。

それ以来、1999年で28人目となります。


その間、賞の名前がShambaugh賞(耳が主)とActa Prize賞が交互に与えられる事になり、日本人では私が初めてとの事です。

業績内容

従来の音声外科では声帯のポリープ、結節その他の小腫瘍を取る、レーザーで焼く、等が主でしたが、私の手術は喉頭の枠組み、すなわち甲状軟骨、披裂軟骨の形を変えて声を良くする手術です。
声帯に触らないので決して声が悪くなる事は無く、声帯麻痺、萎縮、けいれん性音声障害、等に利用され、声の高さも変えられるので、この四半世紀に一色の甲状軟骨形成術として、世界中で用いられる様になりました。

 

 

関連論文・書籍・DVD

  • From Acta Oto-Laryngologica, 2010 Surgical tips for type II thyroplasty for adductor spasmodic dysphonia 国際誌に掲載された論文 「けいれん性発声障害手術の要点」
  • TypeⅡThyroplasty for Spasmodic Dysphonia Details of the Operation 痙攣性発声障害に対する甲状軟骨形成術Ⅱ型手術手技解説  DVDのご案内
  • 声はよみがえる ~音声外科医 一色信彦の軌跡~
  • 声の不思議 ~診察室からのアプローチ~ 一色 信彦 著 CD-ROM付き 既刊出版物のご案内