Ballet
つぶやき
とにかく子どもの頃からバレエが大好きでした。いつの時代でも女の子にとっ
てバレエとはあこがれのものなのかもしれません。大好きだったとはいえバレ
エの生の舞台を見る機会があったわけでもなく、バレエのレッスンが出来たわ
けでもありません。それはいつもはるか遠くにあって手の届かないもの、それ
ゆえにひときわ美しいものだと思い続けてきました。それでもちょっとだけ自
分なりの接点をみつけ出してみると、いままでよりもっとバレエに興味がわき
ました。
(パリ)
1490 年頃ミラノ大公の宴会での出し物(宴会の余興としてのダンス)
1533 年頃イタリア、フォレンツェのメディチ家カトリーヌとアンリ2世の結婚。
宮廷バレエはフランス王妃カトリーヌ・ド・メディシスのもとで発展する。
1651 年ルイ14世のバレエ出演「カッサンドル」
1661 年ルイ14世「王立舞踊アカデミー」を創設
---宮廷バレエから劇場バレエへ
フランスでは音楽劇が盛んに行われるようになる。
1661年モリエールのコメディ・バレエ「うるさ方」上演。
音楽ではシャルル・ルイ・ボーシャンが活躍した時代。
ボーシャンはバレエの5つのポジションを定め、
1700年「舞踊術、または記号、画、指示符号による舞踊記述方法」
(バレエの文法書)を書く。
1669年オペラ座認可
1671年オペラ座開場。最初の演目はオペラ「ポモヌ」
--- バレエとオペラはまだ混在した時代
1681年女性のダンサー(ラ・フォンテーヌ)が登場する。
(オペラ・バレエ「愛の勝利」)
--- バレエが独自の芸術として発展
1713年1月オペラ座の生徒たちのための国立舞踊学校が開設される。
1760 年 ノヴェールによってバレエ・ダクシオンについての著作が発表される。
「バレエ・ダクシオン」とは、動き、音楽、装置、衣装など、すべての
構成要素を一貫してテーマを表現するものとしてとらえ、バレエをひと
つの芸術作品としていこうとする動き。
---ロマンティック・バレエの開花
---ポアントの技術が生まれたのは19 世紀頃1810年頃。
---バレエダクシオンの動きから、バレエにファンタジックな物語が導入される
ようになる。バレエはオペラや仮面劇から独立した舞台芸術へ成長する。
1827年7月23日
最初にポアントで踊ったのは、
マリー・タリオーニ(1804-84)と言われている。
作品は「ラ・シルフィード」。パリ、オペラ座。
La Sylphide
---パリを中心としたロマンティック・バレエのはじまり
1841年6月28日ジゼル Giselle初演。パリオペラ座
1842年4月12日ジゼル、ロンドン初演Carlotta Grisi and Jules Perrot
1870年コッペリアCoppelia
コッペリア以降バレエの中心はロシアにうつる。
(ロシア)
1673年 フランスの宮廷バレエはロシアへも伝わっていた。
ロシア最初のバレエ「オルフェウスとウリディケ」
1877年「白鳥の湖」モスクワ・ボリショイ劇場で初演
--- クラシック・チュチュ
1890年眠れる森の美女(マリウス・プティバ演出)
1893年シンデレラ
1895年白鳥の湖(マリウス・プティバ演出)
アンナ・パブロア(1881-1931)らが活躍した時代
(アメリカ)
1934 年頃からバレエ学校ができる。
1930年の終り頃 バレエシアターの結成(のちにアメリカン・バレエ・シアター)
1948年ニューヨーク・シティ・バレエの設立
(イギリス)
1930年頃「カマルゴ協会」の設立。これが英国バレエの基礎となる。
マーゴット・フォンテインの登場が英国バレエを育てる。
1956年ロイヤルバレエの成立
参考文献
バレエ誕生から現代までの歴史
薄井憲二 音楽之友社
バレエの歴史 マリ・フランソワーズ・クリストウ 佐藤俊子訳
文庫クセジュ 白水社
おどる音楽(ジュニア音楽図書館)
音楽之友社編
監修:森下洋子 絵:林静一