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オールドポートへの階段
この日は朝食後、ネアカメニ火山へ4時間のミニクルーズへ。フィラの町から崖下のオールドポートへの道は2通り。ケーブルカーか延々続く階段か。我々は景色を楽しむためすこし早く出て、階段で下りることにしたが、下り口からロバが数十匹所狭しと並んでいた。ロバ使いが盛んに「乗れ、乗っていくと楽だぞ」と語りかけてくるが、さりげなく笑顔で無視。チャレンジャブルな人は乗ってみるのもいいだろう。このロバのおかげで、私達の歩行はロバの糞踏みと化した。幸い糞は乾いているが、純粋な石畳を踏むのが困難なほど、一面にまんべんなく敷き詰められている。だが、この糞を踏むことで足のショックが和らぎ、歩き心地は快適(もう、訳わからんようなってきた)。
早歩きで降りたが、下まで15分はかかった。ゆっくり景色と糞を楽しむと、30分はかかるだろう。 |
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ミニクルーズ
ミニクルーズ船(約100人乗り)でネアカメニ火山火口へ。各地からの観光客であふれかえった。予約は前日ホテルのフロントで行った。昼食はなし。4時間コースで1人4,500drsくらいだったか?その他にもパレアカメニ島、ティラシア島への温泉半日ツアーなどがある。 「Hot
Spring」まで泳ぐつもりなら、水着も忘れずに。
島に着くと、次の待ち合わせの時間を告げられて、船から降ろされる。船は別の客を輸送するため、早々に離岸していく。我々が目指すのは火口付近。これも片道30分ほどかけてのハイキング。2時間ほどしか時間が与えられていないので、途中でくじけると頂上までたどりつけない。道には溶岩がごろごろしている。必ず運動靴、スニーカーで。ヒール、サンダルで行くととんでもない目に遭う。
頂上からの景色は言うまでもなく最高。 |
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ネアカメニ港
船は20分ほどで、火山島ネアカメニに到着。船内では次の集合時間がギリシャ語と英語で連絡されたようだが、全く聞き取れず、周りの外人観光客に英語で尋ねるはめとなった。自由時間は約2時間。
海底が浅いせいか、港が小さいせいか、船は船の横に近づき、写真の右の船から、左の船の甲板を通って岸へと移動することとなる。 |
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ネアカメニ島頂上
港から皆、頂上を目指して歩き始めた。頂上には現在は活動を休止している噴火口がある。道はほとんど整備されておらず、火山岩、火山灰を踏みしめながらのハイキングとなる。頂上までは約30分の道のり。登るにつれ、パノラマ景色がその全貌を現す。頂上では360℃の展望が楽しめる。フィラの町が断崖絶壁の上にある様子がよくわかる。 |
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Hot Spring
ネアカメニのハイキングが終わった後は、船に乗り、パレアカメニ島西側の、「Hot
Spring」へ。ここでは海岸線に温泉源があり、海水中にわき出している。船ではたどり着けないため、近くまで寄せてもらってから、100m弱程度泳ぐことになる。船の真下は水深30m程あるらしく、泳ぎに自身のない人はやめておいた方がいい。
我々はツアーの人に貴重品を預け、予め着込んでいた水着姿に。服はその辺へ脱ぎ捨てる。まだ少し冷たい海中へ入る。黙々と「Hot
Spring」めざし、泳いでいく。温泉源に近づくにつれ、生暖かく、そして赤色に染まってくる。温泉源ではコポコポと泡が出ていて、この周りだけがちょうどいいお風呂加減となっている。鉄分で水の色はまっかっか。
船に泳ぎ着くと、船員に助けられながら、はしごで船内に上がるが、一人ずつしか利用できないので、船の下で水中で立ち泳ぎしながら順番待ちとなる。 |
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船内での出会い
ひょんなことから、隣のアルゼンチン女性2人と会話をすることになった。旅行先での見知らぬ人との出会いは、旅をより充実させてくれる。
2人はすでにミコノスをまわってきたらしく、お勧めのディスコ(「スカンジナビア」)までも教えてくれた。「互いの国の有名な人は?」という話となったが、アルゼンチンではサッカーのマラドーナが筆頭に上がった。ところが日本側の有名人を誰も知らないという。それよりも「日本の電化製品はすばらしい。Panasonic、SONY、SANYO、・・・・。」人の名は出てこないが、家電メーカーの名前はどんどん出てくる。あらためて今の日本の実状を知ることができた。 |
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ケーブルカー
「Hot Springを出た後は、ニューポートを経て、オールドポートへ。ニューポートでも人の乗り換えがあった。ニューポートには大型バスなどが近づけるよう、崖の上から大きな道が続いていた。
オールドポート入港後、一休み。土産物屋を散策。船は少ししかゆれなかったが、乗り物に弱い我々は敏感で、ふらふらしていた。
フィラまでの上りはケーブルカーで(800drs、実はロープウエイだと思うが・・・)。ロバ(600drs?)とほぼ同じ値段なら、今度こそ糞に出会いたくない。20分おきに発車し、所要時間5分程度。車内では先ほどのクルーズ船で知り合ったアルゼンチンの女性2人と楽しい会話。そのうちのアンジェリーナが故郷の彼氏に先ほど電話したらしいが、彼の母親に「彼は今寝ている」といわれて切られ、だいぶご立腹状態。私の嫁が「I'm
hungry」と言うと、アンジェリーナは「You are hungry. I'm angry」とギャクをとばしてくれた。4人とも大爆笑!! |
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イア
夕刻、自由行動を終えたツアー客全員が集合して、バスでイアの町に移動。イアは夕焼けのきれいな町として大変有名。町の景色はフィラとはまた違い、のんびりとしたイメージを受けた。現地の子供が遊んでいる姿をみると、観光首都フィラには見られなかった、庶民的な雰囲気を楽しむことができた。タベルナには今日の食材がショーウインドウに所狭しと並んでいた。町を抜けると、空と海と西日しか見えないちょっとした広場があった。観光客が結構あふれかえっていたが、皆じっくりとすわりこみ、夕陽が落ちていくのを、のんびりと時間がすぎるのを忘れたかのように楽しんでいる。
ちなみにこの時期のギリシャはサマータイムを採用。非常に昼の時間が長く、日の出は6時頃、日没は8時頃となる。 |
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夕食
再びバスで近辺のタベルナへ。ここでは屋外席から夕焼けがおがめる絶好の場所だったが、残念ながら曇っていて、ごらんのような景色しか見れなかった。さらに少し肌寒かったため、屋内で夕食をとることに。
ここでの夕食は魚(何か忘れた)まる1匹の塩焼き。ギリシャ料理に必ずつくのがオリーブオイル。必ず食卓においてあり、サラダにはドボドボっと大胆にかけて食する。その他のものにも適宜使用するようだ(日本のソースか醤油のような感じ)。非常に健康的らしいが、便通もよくなるらしく、おなかのゆるい人はかける量に要注意(私もいい気になって食べててやられた)。
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