Bun-en Sonoke 心書 プロフィール 教室のご案内
ホームに戻る ホームに戻る
 主な活動 特集記事のご紹介 主な個展 主な仕事Profile
 特集記事のご紹介
書籍、雑誌などで掲載された特集記事のご紹介。
  イラストレーション
  TEMPS D'OR
  CEL
  東京海上 けんぽファミリー
  花芸安達流 [月刊誌] 花ばさみ
  産業新潮
  松風ニュース
  Web Designing
  藝術公論

 藝術公論 誌(文化創造賞) 2002年11月号掲載記事

文字に命を与える聖業

 “女”の背後から沸き上がってくる水泡は何のメタファーなのであろう。

女  尽きることのない生命の泉としてのそれか。命のしずく一滴が次から次へと数を増す。始原的な大地母神への祈りか。無数の乳房を持つ土偶にも似た、土俗的な人肌のぬくもりを誘発する、淡いエロチシズムに満ちた美しい作品である。

 園家文苑氏は自らの作品を「心書」と名づける。かつて中国の遺跡で目にした、大昔の人骨や亀甲に刻み込まれた古代文字から受けた衝撃。天地自然の形象が“文字”としての生命を保っていた古代。「時代と共に物の形から離れていった現代の文字」に新たな命を吹き込むことが氏の願いである。だからこそ心書ということばの響きは胸を打つ。

脈  「脈」も又、文字生は確保しつつも、毛細血管の鳴動を電子顕微鏡で覗いたような、肉体そのものを感じさせる作品だ。「月」の横画を大小の丸い滲みで表現するあたりは、天才的感性。
雅印の位置も上手い。

文:松田十蘭
1/1

 ホームに戻る心書プロフィール教室のご案内上に戻る
Copyright© Bun-en Sonoke. All rights reserved. 著作権について