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 産業新潮 誌 1998年7月号掲載記事

イマジネーションを書いた墨文字の世界

それは絵のようでもあるが、実は文字だった。自ら名付けた「心書」と呼ばれるもので、伝統的な書道から派生した独自の書の表現なのだ。インターネットでも作品を披露するなど、時代に合わせた新たな表現方法を模索する。

墨に五彩あり
 漢字の持つ意味からイメージをかき立て、それを画仙紙に表現する。それが「心書」なのだ。
女  「女」という作品(写真)は、よく見ると女という文字に見えるが、唇のようでもあり女陰のようにも見える。
 「最初、薄い墨で書いたが、気に入らないので、その上に再び濃墨で重ね書きした」(園家さん)のが、この作品だ。
 また太い筆で一気に書いた「母」という作品は、ひざまずいた女の形を楕円で表現し、その中に乳房を表した点をふたつ付けたものだった。ところがこれを見たある女性は、羊水の中にいる胎児と見たのだ。

 作品にはそれぞれタイトルが付けられているが、その意味は、作者、見る人、それぞれが感じ取れば良い。彼女の書は、そんな作品だ。

 通常、書は一筆で一文字を一気に書く。しかも使うのは一色だけ。彼女はそれにこだわらない。濃墨と薄墨の二色を使って、別々の筆で書く。墨絵のような濃淡を駆使した表現だが、「墨に五彩あり」といわれる通りに、確かに多色絵を見ているかのような錯覚に陥る。

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