趣旨
ニュータウンの将来がさまざまに議論されています。
山本さんは、40年近くにわたる千里ニュータウンの情報紙を分析し、住環境マネジメントの課題の変遷を分析するとともに、廃止された千里センターの永年の役割も分析しました。これらの成果を踏まえて、新たなマネジメントの方向を展望します。
なお、この講演は、山本さんの博士論文、「計画的新市街地の成熟過程における住環境マネジメントに関する研究」に基づいています。
鳴海邦碩
■講師
山本 茂(大阪大学特任助手)
司会:
鳴海邦碩(大阪大学教授・JIDI関西セミナー委員長)
講演記録
計画的市街地の成熟過程における住環境マネジメントに関する研究 大阪大学 山本 茂質疑応答
- 私と千里の関わり
- 研究の背景と目的
- 千里ニュータウンにおける住民の住環境保全活動
- 住民と行政による住環境保全のルールづくり
- 高齢化に伴う定住意向に対応した住環境の保全
- 行政による住環境のマネジメント
- 大阪府千里センターが住環境マネジメントに果たした役割
- 成熟過程における住環境マネジメントの展望
- 千里ニュータウン雑感
- 開発者の引き際
- マネジメントセンターの経営基盤について
- ダウンゾーニングをなぜ都市計画決定しなかったか
- 当時の地権者の思いについて
- 「住環境の保全育成」の具体的な動き
- 公共賃貸住宅の建て替えについて
- 一般市街地に応用できるヒントはないか
- 都市計画の理想はどこへ
- 住環境マネジメントの主体について
- 反対運動とエゴについて
- まとめ
この記録は田渕真弓子さんと前田祐子さんが記録したものに報告者が加筆訂正したものです。
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