間歇日記

世界Aの始末書


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2004年3月中旬

【3月18日(木)】
▼おれが作った架空都市伝説(?)「はい、メロンパン入れになってまーす」2月18日の日記参照)を読んだ本上力丸さんから、もっととんでもないマンガがあると教えていただいた。うーむ。この“中の人”は、もしかしてサイモンライトとか言わんか?
 この二コママンガの作者“フリル婦人”という方はどうも素人じゃなさそうなので、調べてみると〈週刊少年チャンピオン〉連載の『無敵看板娘』(秋田書店/[bk1][amazon]))が人気の佐渡川準氏だとすぐ判明した。前述の二コママンガは、佐渡川準氏が個人的に絵を贈っているお友だち、のあのあさんのサイトのギャラリーにあるわけだ。久しく少年マンガ誌を読んでないもんだから、全然知らなんだ。本上さんのような若い人が日記を読んでくれていると、ふだん高校生と話す機会などないおれにはたいへんありがたい(待てよ、姪姉妹の上の方は今年から高校生だな)って、こういうこと言い出すとすっかり爺いじゃのう、げほげほ。ふむ。掛け値なしに“巧い”絵ではないが、シンプルな線に独特の清潔感があって、おれはけっこう好きな絵である(話のほうは相当ワイルドなようだが……)。いっぺん読んでみようかな。

【3月17日(水)】
▼またまた発作的にテレビCMの企画が浮かぶという悪い癖が出る。おれはやっぱり商売をまちがえているのだろうか?
 いやなに、オーケストラの指揮までしてしまうソニーのQRIOに、ぜひやってほしいことがあるのだ――「そぉこのキミぃ! えぇ〜んそうちゅ〜に、きゅ〜じんじょ〜ほ〜誌の、タウンワーク読〜むのっ、やぁ〜めなっサーーい!!」
 いやホントに、ソニーと組んでマジでCM撮りませんか、リクルートさん? そのCMが観たい。ぜひ観たい。

【3月15日(月)】
▼以前、高橋尚子の顔のことを「にこにこしている仮面ライダー」だと書いたことがある。つまり、トノサマバッタ系である。そして、最近よく目にする土佐礼子は、よくよく見ると、いや、よくよく見ないでも、ショウリョウバッタ系だ。やっぱりこういう人たちは脚が強いのだなあ。人間、顔じゃないが、生きざまはある程度顔に出るというのはほんとうだと思う(なんか言ってることが微妙にズレてるような気もするが……)。

【3月14日(日)】
▼そろそろ爆発的ブームも下火になりつつあるようだから、やっぱりいまのうちに買っておくべきであろうなあと注文した『日本ブレイク工業 社歌』萬Z(量産型))が届いた。ついでとはいえ、千円とはいえ、DVDまで買ってしまったところが、おれの業の深さを物語っている。まともなCDはあまり買わないくせに、どうしてこういうイロモノだと俄然欲しくなるのか。『出町柳から』(中之島ゆき)も、乗せられてはいかん、広告屋の思うツボだと思いつつ、結局買っちゃったしなあ。まあ、中之島ゆきの正体は、その後、元CoCoでいま女優の三浦理恵子だと判明したので、それはそれで値打ちもんかも(いやしかし、もう三十になるはずだが、この藝術的な脚はどうだ。さすが元アイドル)。なるほど言われてみれば、しょっちゅう聴いてる声である。おれにはどうも歌手だったころの印象が薄いので、こんなにうまかったっけかという感じであった。でも、所属事務所の三浦理恵子ページでは、Discography に『出町柳から』は出ていないのよな。うむ、これは二十年もすれば、ほんとうにお宝になる可能性はあるかもな。もっとも、CDという媒体の寿命はほぼ二十年である。よっぽどきちんと保管されていないと、腐食が進んで音跳びなどが出る。でも、欲しい人は、音が出ようが出まいが、欲しがるにちがいない。『出町柳から』にとんでもないプレミアが付くよう、三浦理恵子には二十年後に大女優として君臨していてもらわねばならない。がんばれ、三浦理恵子!
 三浦理恵子はともかくとして、『日本ブレイク工業 社歌』を何度も聴くうち、この萬Zという人は、ほんとうにいいよなあとしみじみ思えてきた。最初はイロモノとしてのインパクトに驚き面白がっていたのが、いつしか「この声をもっと聴きたい」と思うようになってきたのだ。たまたまイロモノ的な注目のされかたをしてしまったが、この社歌は完成度が高いからこそ笑えたわけであって、この人はどのみち出るべくして出てくる魅力と才能の持ち主ではなかったのか。カップリングの「希望の丘陵(おか)」という曲も、どうせマキシシングルの長さにするための埋め草だろうと思ってたら、存外にいい曲で驚いた。萬Z氏は、「容姿が不自由」なため、歌手になる道に挫折したと語っていたが、なあに、これくらい容姿が不自由な歌手などいくらでもいるではないか。なんか、本気で次のヒット曲を期待してしまうなあ。そうだ、中之島ゆき&萬Zでなんか出してはどうか、ってそしたらまたイロモノになっちゃうか。
 BGMに社歌を聴きながら、ひさびさに日本ブレイク工業のウェブサイトへ行ってみてびっくり、いつのまにかキャラクターグッズの通販サイトができているばかりか、なんと、ふりかけ(永谷園製)の通販まではじめているではないか。なんで“ふりかけ”なのか? 会社サイトの「日本ブレイク工業とふりかけの関係」を読んで、おれは頭の中でへぇボタンを叩きまくった。うーむ、萬Z氏も萬Z氏であるが、この才能を活かしきっただけのことはあって、この会社自体も、なかなかたいした会社である。

【3月11日(木)】
2月12日の日記で、「♪夕焼けの種子島で〜、折れた、かわいそうな、ロケットを見・た・わ〜」と唄ったところ、紅蘭るいさんから付け句(?)が寄せられた――「涙が書いた〜いにしゃるわ〜H、H、H2〜〜」
 おみごと。


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