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 産業新潮 誌 1998年7月号掲載記事

自分の心が心書
 書の世界に足を踏み入れたのは、小学二年生のときだった。当時の子供の習い事と言えば、習字とそろばんだった。母親に勧められるままに、書道を習い始めたのが今日にいたるきっかけだった。

 昭和四十年に結婚してからは大津市在住の大田左卿氏に師事して、伝統書道を学んでいた。そんなとき京都の画廊協会主催の「画廊フェスティバル」に作品を出展するための推薦を受けた。十四年前のことだった。
 「単に伝統的な書を並べるだけでは、おもしろくない」

 そう考えた彼女は、「なるべくアート的な作品を作りたい」と、「水」と「桜」の文字を、墨絵のような筆致で書いた。これが「心書」の第一号作品だ。いつも小さなものが多いが、このときはいきなり三十号といった大きな作品に挑戦、視覚に訴える効果をねらった。

 書と絵が重なったような作品だが、実は彼女は絵をならったことはない。書道一筋だ。ところが意外なことに、書に通じると絵を描くことはさほど難しくないのだ。ポイントは書で用いる筆運びの強弱。
 「この技術を身につければ、太い線、細い線などいろんな線を自在に描ける。いろんな線の組み合わせが絵になり、心書となるのだ」
 用いるのは書道用の毛筆とハケ、墨。紙は中国画仙紙で、にじみかすれなどを、最も良く表現できるという。

 基本となる文字はすべて漢字。漢字には多くの意味が含まれているからだ。それがさまざまなイメージを膨らませてくれる。
 「文字の意味は文字の心。これをわたしの気持ちで書いたとき、心書ができあがる。すべて自分の経験や見たもの、原風景が作品の素材となっている」

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