アプロディーテーの娘または侍女とみなされた天界のニンフたちで、彼女らは、「時の踊り」を踊り、神々の産婆を務め、地上のホーライ(娼婦-巫女たち)を導いて、性的な「秘儀」の折りに男たちを教育させた。今でもホーラhoraと呼ばれる踊りがあるが、これは、「時間」 hoursが十二宮を巡る様子を模倣して巫女たちが踊った踊りに由来している。測時法は、この古代の女神の巫女たちの手で考案されたので、ホラロジイhorologyと言われている。 Prostitution. ホーライは、「うるわしい女たちで、 万物を生む者であり、定められた順序に従って昼と夜、夏と冬とを招来し、歳月の運行をつつがないものにしている」と言われた[1]。
ホーラーたち
エジプトでは、ホーラたちは、「時の貴婦人たち」と言われ、ペルシアではhouris、バビロンではharinesと呼ばれた。ホーラは、セム人の間ではhor(穴)と呼ばれた「聖娼たち」であり、この聖娼horがホリ人の先祖(女性)だった。
Barbara G. Walker : The Woman's Encyclopedia of Myths and Secrets (Harper & Row, 1983)
季節と秩序の女神。モイラたちの姉妹。ヘーシオドスによれば彼女らは三人で、エウノミアEu[nomia〔秩序〕、ディケーDivkh〔正義〕、エイレーネーEijrhvnh〔平和〕であるが、一般には彼女たちは植物や花を生長させる自然の季節の女神とされ、アッティカでは彼女らはタローThallo、アウクソーAuxo、カルポーKarpoとされている。しかしやがて彼女らは春夏(秋)冬の季と同一視されるにいたった。このようにホーラーたちは自然の正しい移り変わりと人間社会の秩序の二様の女神とみなされている。したがって彼女らは優雅な三人の美しい乙女の姿で表され、通常花あるいは植物を手にしている。(『ギリシア・ローマ神話辞典』)
テミス(「秩序」)は、夏至と冬至によって二つに分けられる十三ヶ月の暦年を統べる女性の主神であった。アテーナイではこの二つの季節は神格化されてタローとカルポー(CarpoもとはCarpho)と呼ばれ、それぞれ「芽生える」と「枯死する」を意味し、彼らの神殿は男根崇拝のディオニューソスをまつる聖壇をそなえていた。(グレイヴズ、p.83)