都市環境デザインセミナー 2001年第4回記録
魅力ある個性的な“地域デザイン”を求めて
地域デザインのための地域の文脈の把握と継承
田村 博美
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地域資源・温泉町の集落と民家風景
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田村さんは大手総合建設コンサルタントで都市計画、地域や環境に関わる計画、建築計画などに携わられる中で、事業性も尊びながら、一方で、地域の歴史や風土、どこに誰が住んでいてどんなもの(道祖神とかお地蔵さん等)があるかを素材にした地域デザインに積極的に取り組んでこられました。
そのような実践をふまえ、このほど大阪市立大学で博士論文「地域デザインのための地域の文脈の把握と継承に関する実践的研究」をまとめられましたので、どのような問題意識で取り組まれたのか、また論文で明らかにされたことを今後実践の場でどのように発展させていかれるのかをお話しいただきました。
セミナー委員 前田裕資
■田村 博美 氏 プロフィール:
1947年 兵庫県温泉町生まれ大阪育ち
1972年 大阪市立大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了
1972年から現在 建築事務所勤務の後、潟Iオバで都市、地域、建築に関わる調査、計画、設計に従事
現在 潟Iオバ大阪支店環境デザイン部部長 大阪市立大学環境都市工学科非常勤講師 博士(工学)、技術士、一級建築士
主な実績 神戸市ワインパーク計画・設計 宝塚新都市基本計画他、北九州学術研究都市基本設計 上海市浦東における住宅地計画 福山市、加古川市、篠山市等中心市街地活性化基本計画他
講演記録
1。魅力ある地域資源の事例
2。日本のこれまでの都市づくり、地域づくりの反省
3。「地域の文脈」にもとづく魅力的かつ個性的な地域デザインの役割とプロセス
4。博士論文の構成と明らかにしたこと
5。事例1復興まちづくりにおける町並みデザイン
6。事例2上海都心部における沿道景観整備システム
7。事例3丘陵田園地域における新都市開発計画
8。事例4地方小都市の総合計画における地域資源の評価と構造
9。地域デザインの為の地域の文脈の把握と継承に関する実践的手法の構築
10。質疑応答
この記録は京まちネットの石本智子さんとYU_YU編集工房の前田祐子さんによるテープ起こしを、講演者が推敲されたものです。
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