都市環境デザイン会議関西ブロック

2007年度第5回都市環境デザインセミナー

都市にミュージアムは不要か?
〜芦屋市立美術博物館の1年が示すこと〜

角野 幸博


趣旨

 1980年代、90年代に、市民への文化サービスと、都市のイメージや文化力アップを狙って全国津々浦々につくられた美術館・博物館が、いまや箱モノ行政と批判され、市場性を問われ、財政改革のターゲットとなっている。
 なかでも、芦屋市立美術博物館では運営を肩代わりできる企業やNPOが現れなければ閉鎖するという方針が打ち出され、存続を求める市民がNPO 芦屋ミュージアムマネージメント(通称:AMM)を立ち上げ、2006年より運営を肩代わりすることになった。
 果たして芦屋市に美術館は贅沢なのか、流行らなければ閉鎖してしまったり、指定管理者に投げ出して良いものなのか。一体だれが、支えるべきなのか。そして、都市ののイメージや文化力アップといったまちづくり上の役割はお題目だったのか。
 一方では創造都市政策が話題になっている今日、都市とミュージアムについて、AMMの代表であり、都市の空間と文化を研究されている角野幸博氏より報告と問題提起をいただき議論した。
セミナー委員 前田裕資


■日時/場所

  2007年5月25日(金曜日)

■講  師

 報告:角野幸博 関西学院大学総合政策学部教授(専攻・都市政策、都市デザイン)
         NPO法人芦屋ミュージアムマネージメント理事長
 司会:鳴海邦碩 大阪大学大学院教授(専攻・ビジネスエンジニアリング)


記録

三角印都市にミュージアムは不要か?-------角野幸博 三角印質疑応答
 本記録は田渕真弓子さんと前田祐子さんが記録を起こしたものを、ご講演の皆様に校正いただいたものです。
JUDIホームページへ
学芸出版社ホームページへ

貴方は人目(07.05〜)の訪問者です。