パブリックを問う(1)
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都市環境デザインセミナー 99年第4回記録

パブリックを問う(1)

【個から全体へ】

* * *

 日本の近代都市における生活領域は、公(パブリック)と私(プライベート)の2極化の図式がありませんでした。すなわち、欧米のような建築や街路によって規定された(公)と(私)の対立図式が明確ではなく、「広場ではなく辻」「公園ではなく遊山地」という「民有公共」とも言える複合利用が基本でした。
 そこには、今日における公共性の起源とは何か?という重要な問いがあります。
 今回はパブリックにおける個人と社会(全体)とのかかわりや、そのデザイン表現のあり方について、現在、若手ランドスケープ・デザイナーとして活躍しておられる三谷氏を招き、氏の作品事例を中心に問題提起していただき、活発な意見交換を行いました。

 ■問題提起     三谷 徹(滋賀県立大学助教授)
           ランドスケープアーキテクト
           オンサイト設計事務所パートナー

 ■コーディネーター 佐々木葉二(鳳コンサルタント)

 ■日  時     5月15日(土曜日) 午後2時〜5時

 ■場  所     中央電気倶楽部214会議室

目 次

はじめに 鳳コンサルタント 佐々木葉二

 

パブリックを問う

滋賀県立大学 三谷徹  
 
 
  • 話し合いのベクトルと設計のベクトル

  • 事例1 「株式会社品川千本桜」−人の活動が生み出す公共空間
  • 事例2 「風の丘」−強い空間性をインストールする
  • 事例3 さまざまな事例から−公共空間の庭園化
    この記録はYU_YU編集工房の前田祐子さん、京・まち・ねっとの石本智子さんによるテープ起こしを、講演者の皆さんが推敲されたものです。

    このページへのご意見は前田裕資
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