おもな症状は発作的に起こる反復性のくしゃみ、それに続いて起こる鼻水、鼻づまりの3つです。
この他に、涙が出たり、痒くなったりする眼の症状のほか、体が痒くなる皮膚の症状を伴うこともあります。 花粉症の場合は特に眼の症状が強く出ます。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりが起こる仕組みを簡単に説明すると、前期の「アレルギー性鼻炎の起こるしくみ」のところで説明したように、抗原が入ってくると、鼻の粘膜にある肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されます。 鼻の粘膜にある三叉神経がヒスタミンにより刺激されると、その刺激は脳のくしゃみ中枢に伝えられ、くしゃみが起こります。
同時に、三叉神経を伝わった刺激は副交感神経に伝わり、鼻の粘膜にある腺細胞を刺激し、鼻水が分泌されます。
また、ヒスタミンには血管に対する作用があり、鼻の粘膜にある血管に作用して、粘膜の腫れを起こします。 鼻の粘膜が腫れる結果、鼻がつまるわけです。