アレルギー性鼻炎の治療として、薬物療法、減感作療法、手術療法が行われます。
アレルギーの原因となっている抗原を少量から少しずつ増やして皮内注射して行き、抗原に対する過敏性を減らす治療法で、根本的治療方法といえます。
週に1~2回から始めて、次第に回数を減らし、月1回の注射を続けます。 ハウスダストでは70~80%に効果がありますが、スギ花粉症では花粉の量が多いと、症状が出ます。
注射した抗原によりショックを起こすこともありますので、専門医による治療が必要です。 また、治療には長期間(2~3年間)を要するという欠点があります。
アレルギー性鼻炎の症状の中でも、特に鼻づまりのひどい人には手術も有効です。 下鼻甲介の粘膜を切除する手術が行われます。 手術は簡単で、入院も数日と短期間で済みます。
腫れた粘膜を切り取ることにより鼻の通りは良くなります。 粘膜とともに粘膜にある神経、鼻水を出す腺や血管も切り取られますので、くしゃみ、鼻水にもある程度、効果がありますが。鼻の粘膜を全て切り取るわけではありませんので、これらの症状は残ります。