趣 旨
「もう、洪水で多くの人が死ぬようなことはない」「昔に比べて、ずいぶん川の水がきれいになった」「河川敷の公園は自然がいっぱい」。こんな声を聞くことがあります。とんでもない話です。川と地域の分断、川と私たちの生活の分断が、川を川でなくし、洪水で多くの人命が失しなわれる危険性を今も高めています。ごまかさないで、逃げないで現状をまともに見よう。見て、身体で感じることで、「私たちがこれまで、何をしてきたのか」「次世代に引き継ぐ川と地域とは」が見えてくるように思います。
宮本博司講師紹介
宮本博司氏
1952年京都生まれ。京都大学大学院修士課程土木工学専攻修了。1978年に旧建設省に入り、技官として河川行政一筋に取り組む。河川開発課課長補佐などを経て、苫田ダム、長良川河口堰を担当。その後、国交省近畿地方整備局淀川河川事務所長として淀川水系流域委員会の立ち上げに尽力。同局河川部長をへて本省河川局防災課長を最後に2006年辞職。現在は(株)樽徳商店会長。本物の木の樽の復活が夢。また新淀川水系流域委員会には一市民として応募。委員長に就任。
講演記録
まともに見ようよ〜川と地域と私たちの生活 宮本博司 質疑応答桂川と有栖川歩き報告
- なぜ太閤堤は残ったか
- 「今さらできない」の現実を超えたい
- なぜ逆の方向の原案が出てきたか?
- 国交省内部ではどう考えているのか
- スーパー堤防のメリット・デメリット
- 都市河川の埋め立てについて
- 川を前にすると専門家も一般市民も同じレベル
- ダムは最後に選ぶ外科手術みたいなもの
- 不自然な生活のツケが今きている
- まとめ:やはり自分ができることから始めよう
日時
2007年10月20日(土曜日)
開場:午後3時45分
開演:午後4時00分〜6時ごろまで
場所:学芸出版社3階会議室
終了後、懇親会あり(6時〜8時頃まで)
川歩き(見学会・受付終了)〜桂川と有栖川(嵯峨嵐山・梅津)〜
桜と紅葉のシーズンには一際賑わいを見せる嵐山から罧原堤を南へたどって梅津(上野橋)まで歩きます。(10月はまだ紅葉には早く混雑はないと思います)。
嵐山では、桂川から西高瀬川への取水の様子を見たり、時間があれば有栖川と西高瀬川が交差している地域も見たいと思います。
現在の罧原堤は1959年に決壊して、その後つくられたものです。
また有栖川が桂川にそそぐ地域では有栖川の改修工事が行なわれています。今の様子が数年後にどう変わるのかも興味があります。皆さんには是非、見ておいていただきたいところです。
詳細は当日お渡しする資料で説明します。案内人 :大西賢市(右京区梅津自治会連合会会長/有栖川を考える会会長)
集合時間:13時
集合場所:嵐山ホテル前(現在工事中です。渡月橋北詰から桂川左岸を上流へ100m)
嵐電の嵐山駅より5分、JR嵯峨嵐山駅、阪急嵐山駅より15分
会 費:無料
定 員:15名
★必ず事前に申し込んでください。また激しい雨の場合は中止しますので、メール等連絡方法を明記ください。なお京都福祉協議会の行事保険には加入致しますが、それ以上の責は負いかねます。自己責任でご参加ください。
■主催等
主催:都市環境デザイン会議関西ブロック
共催:NPO法人子どもと川とまちのフォーラム
また上記ボックスでの送信に不具合がある時は下記にメールまたは上記をファックスください。
お申込への返信は、満員で参加いただけない場合や変更の場合のみ必ず行ないます。
前田裕資 maeda@mbox.kyoto-inet.or.jp/075-342-2605
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貴方は人目(07.10〜)の訪問者です。