ポリエステルパテ 通称ポリパテ。ペースト状の主剤と少量の硬化剤を混ぜ合わせて使用するパテです。 元々は自動車整備工場での板金修理用として使われていた物ですが、模型用も販売されています。 粘性や硬化後の切削性は銘柄によって異なりますが、硬化後の弾力性は何れも全く有りません。 混合時に混ざった空気が硬化時に気泡になるので、硬化後に整形した後、気泡処理をする必要が有るのと、溶剤を含んでいるので硬化時に収縮が有り、作業中も常に換気が必要なのが欠点です。 ロックペイント クイックパテ 120HB(057-0640) 3.5kgの主剤と80gの硬化剤のセットで4,000円前後 |
エポキシパテ エポパテやねんどパテとも呼ばれている、粘土状の主剤と硬化剤をほぼ同量づつ混ぜ合わせて使用するパテです。 元々は家庭での自動車修理用としてカーショップ等で売られていた物からの転用でしたが、すぐに模型用の物が発売され、現在は模型用に売られているだけでも数種類の銘柄が各社から販売されています。 混ぜ合わせた直後の粘性や硬化後の物性は銘柄によってかなり差が有りますが、どの銘柄も完全硬化後に若干の弾力性が有ります。 揮発する溶剤を含んでいないのでポリパテの様に硬化時、硬化後の収縮が見られず、硬化時の気泡も発生しません。 混合は手に水を付けながら行い、盛り付ける直前は良く捏ねて水分を飛ばしてやると良いでしょう。 以前の製品の多くは、硬化後の切削を考えていなかったのか、非常に硬くなってナイフで切削するのが困難であったり、簡単に切る事は出来る物のポロボロと崩れてしまい、やすり掛けすると消しゴムの様にネバ着いたり、キャストキットの素材よりもずっと削れ悪くて上手くヤスリ掛けしないと盛り付けた周りが削れてしまったりと、使い勝手が良い物では有りませんでしたが、ここ数年でポリパテやレジンパーツを削る様な切削感で使い易い物が出て来ました。 体積当りの価格がポリパテやフアンドよりも圧倒的に高いので、その点がネックになるかも知れませんが、価格に目を瞑り、銘柄の選択を間違えなければ、ポリパテの様な刺激臭は無く、キット製作の際の大きな欠損の修復材料や、造形素材としては欠点らしい欠点は見当たりません。 ウエーブ エポキシパテ・軽量タイプ 定価1,029円 ビートソニック エポレジンプロ ERP600 定価3,150円 ミリプット・エポキシパテ(スタンダードタイプ) 定価787円
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光硬化パテ 紫外線により硬化する樹脂を利用したパテです。 こちらもエポキシパテと同様、当初は家庭での自動車修理用にカーショップやDIYショップで売られていた物ですが、模型用も販売されています。 硬化が短時間ですが、光で硬化する性質上、あまり大量に盛り付ける事は出来無いので、 用途は細かい気泡や傷、段差埋めに限定されます。 太陽光で1分、蛍光灯の間近で2分と、盛り付けから切削可能までの待ち時間は最短だと思われます。 収縮はエポキシパテ同様殆ど有りません。 タミヤ 光硬化パテ 定価1,260円 |
瞬間接着剤パテ 初めから模型用として登場したパテです。名前の通り、瞬間接着剤を利用したパテで、専用のパウダーに瞬間接着剤を混合して使用します。 硬化速度は光硬化パテの次に早く、瞬間接着剤用の硬化促進剤 (プライマー)を使用すれば表面は一瞬で硬化しますが、中まで硬化するのには多少時間が掛かるので、切削には盛り付けてから30分〜1時間程度置いておく事をお奨めします。 パウダーが湿ると気泡の原因になり、接着剤は開封後、どんどん劣化するので、使用頻度によっては使い捨てになり、コストパフォーマンスは各種パテの中では最低かも知れません。 アルテコSSP−HG 定価1,575円 武藤商事 プラリペア 定価1,600円
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