工程6 合わせ目消し 最近のガレージキットは出来るだけ色分けに合わせてでパーツ分割されていますが、それでも、同じ色の所で分割されていて、そのまま塗装してから接着したら見栄えが悪くなってしまう部分が多少なりとも存在します。昔のガレージキットはその傾向が強く、腕や、太もも、挙句は胴体の真ん中でばっさりと分割されている物が多々あり、そのままでは非常に悲しい出来の物になってしまう物ばかりです。そう言う部分は塗装の前に一体化してしまい、塗装後はあたかも一つのパーツであったかの様にします。 補強用の金属線で差し込み固定が出来る段階になったのを前提に話を進めます。 接着の下準備として、両方の接合部の表面を彫刻刀の平刀で撫でたり、100版くらいのペーパーか、金属ブラシで良く磨いて荒らして、接着剤の食い付きを良くしてやってります。 芯材を通すのに穴を大きくしなかった方のパーツに真鍮線を刺し、エポキシ接着剤か瞬間接着剤を接着面と、真鍮線に十分塗り、バーツを張り合わせてやります。この時にバーツの合わせ目から接着剤が漏れて来ても後で削り落としてしまえば問題ありません。むしろもれ出るくらい接着剤を付けるべきなのです。 硬化にはある程度時間が掛かるので、穴を調整せっかく合わせたのにずれたら大変なので、しっかり保持してやりましょう。 エポキシ接着剤なら1時間程で漏れた接着剤が固まっているので、爪で引っかいてやれば一部が剥がれて来るので、それを引っ張ってやれば、漏れた接着剤は全部剥がせます。 その後、彫刻刀やリューターで合わせ目の部分をなだらかな溝状(思いっきり広く、深かさよりもなだらかなな溝で事が重要)に掘ってやり、パーティングラインや気泡と同じ要領でパテで溝を埋めて違和感無く馴染むようにペーパー掛けしてやりましょう。 パーツの形状の一部を削って作り直すので難しい様に思われるかも知れませんが、実際にやってみるとそんなに難しい作業では有りません。 ある程度一体化してから塗装しても問題無い分割なら良いのですが、どうしても塗装後に接着して合わせ目を消さなければならないパーツ分割のキットも少なからず存在します。 髪の毛や、水着で両腕が肩から露出して、脇を締めて、上腕が体に密着している様なポーズで腕が切断されている物に多いと思います。 髪の毛の場合、私はは分割し直してでも塗装後に取り付け出来る様にしています。 腕の場合は繋ぎ目をリボン等を貼り付けて隠してしまう事にしています。 |