ガレージキットフィギュアの作り方
HOW TO BUILD GARAGE KIT FIGURE



 工程11 接着

 組立ながら塗装しなければならないキットも有りますが、最近は塗装が完了してから接着して組立でる様になっているので、通常組立が最後になります。

   引っ張り合う力が掛からない所は全く問題無いのですが、パーツ同士の接着面に張力が掛かる場合。塗膜から接着した所か剥がれてしまうので接着する前には必ず接着面に付いた塗料を剥がしておく必要があります。接着する前は彫刻刀の平刀や、スポンジヤスリのFINE、180番程度の紙やすりで接着する面の塗料を落としてやりましょう。ここで荒めのペーパーを使うのは、塗料を早く落す他に接着面を荒らして接着力を高める意味も有ります。叉、塗装前の仮組みで合いが完璧だった場合、サフや塗装の厚みで合わない場合が有るので、接着剤を塗る前に補強に真鍮線を入れる場合は真鍮線を通して合いを含めた確認をしましょう。

 接着には硬化後の強度が非常に強く、弾力も有り、硬化する前なら漏れてもエナメルシンナーを含ませたティッシュで拭き取りが出来るニ液性のエポキシ接着剤をお勧めします。
 瞬間接着剤は塗料を溶かす為、不要な場所に付着した場合、厄介な事になるので慎重な扱いが必要ですが、強度か高く利点も多いので、私はここ最近は瞬間接着剤を使用しています。

 エポキシ接着剤も、瞬間接着剤も、取扱説明書の通りに使えば大きな失敗はしないと思います。
 接着一箇所づつ確実に固定して行きましょう。はみ出て来ない様に少なめに使うのがコツです。芯材となる金属線の差込のみで、そこそこしっかり固定できる場合、芯材の根元の部分に少量つけるだけで展示するには十分な強度が得られる筈です。差込のみで脱落する気配がなければ、接着は必ずしも必要では有りません。

 エポキシ接着材の混合直後は粘度が低く、その状態で使うと張り合わせた後、不要な部分に流れ出したりするかもしれません。混ぜてから暫く待って粘度が高まってから使うと良いでしょう。ただ、粘度が高くなり過ぎて糸を引き過ぎる様であれば、不要な部分への付着を防ぐ為に、混合からやり直しましょう。
 エポキシバテは実用強度になるまで最低でも数分掛かるので、それままで手でしっかり保持するか、マスキングテープで止めて起きましょう。又、エポキシ接着剤は、少しづづ硬化するので、動かせなくなる直前(このタイミングは何回か接着して見ないと解りませんが)で確認しておくと変な角度で固まってしまうと言う事が防げます。
 私はエポキシ接着剤は5分硬化の物を使っているのですが、注意しないといけないのは、混ぜてから5分で硬化するのではなく、硬化が始まるのが混ぜ始めて5分と言う意味です。

 瞬間接着剤の場合、揮発した蒸気が塗料を溶かす場合があるので、スプレータイプの硬化促進剤を利用します。
 硬化促進剤も塗料を溶かす場合があるのですが、乾燥が速いのでスプレーした場所を直接触りさえしなければ、それ程問題は有りません。予め端材等を塗装した物で、どの程度溶かすのか、どの程度で乾燥するのか、テストしておくと良いでしょう。
 使い方としては接着面のうち、差込用の金属線を差した側に瞬間接着剤を、もう片方に硬化剤を塗布して十分に力を加えて接合すると良いと思います。  前述の通り瞬間接着剤は漏れてしまうと塗装を溶かしてしまうので、漏れない様に、合わせ目から離れた位置に塗るのが良いと思います。

 粘度の高いエポキシ接着剤や、ゼリー状の瞬間接着剤の場合はあまり問題無いのですが、液状接着剤は大変流れやすいので、狭い所用のノズルを使うか、ペーパーパレット等に適量出し、爪楊枝やデザインナイフの刃の先端をヘラ代わりにして接着部分に付ける等して、 大量に盛り付けて不要な部分に流れ出さない様に注意しましょう。

 全ての接着が終わればベースに固定するなどして完成です。

1:購入  2:バリ取り  3:パーティングライン処理  4:気泡埋め

5:仮組  6:合わせ目消し  7:モールドの彫り直し  8:塗装前の下準備

9:下地塗装と下塗り  10:彩色  11:接着

工具  電動工具レビュー  各パテの使用感とか

 エッチングパーツの自作

Project Nimbus

模型材料、工具もあみあみ