ガレージキットフィギュアの作り方
HOW TO BUILD GARAGE KIT FIGURE



 工程2 パーツ確認、バリ取り

 ガレージキットに限らず、模型制作での一番最初の作業はパーツの確認です。
 ガレージキットは全ての工程が手作業の為、当然ミスも多く、部品の入れ忘れや入れ違いは日常茶飯事なので、購入したら出来るだけ早く、最低限パーツの数だけでも確認しましょう。
 フィギュアはロボット物に比べて格段にパーツ数が少ないので、それ程手を焼かないと思いますが、数が揃っていても、同じパーツが二つ入っていて、他のパーツを入れ忘れているという事も有るので、パーツの位置関係も合わせて確認してきましょう。
 もしパーツが足りなかった場合は買ったお店に相談するか、メーカーに問い合わせてみましょう。大抵の場合対応してくれます。
 イベント品はパーツ請求の期限(大抵期限を過ぎていても何らかの対応をしてくれます)があったり、パーツ不足に対して何の対応しない(予備パーツが無いので対応出来ない)所もあるので注意が必要です。



こんな感じで並べてみると確実です。


 パーツ確認の際にパーツがあまり綺麗に整形していない事が多いと思いますが、ガレージキットはそう言う物なので、余程奇特なメーカー以外は交換には対応してくれません。

 各パーツの確認を終えたら、多くの方はパーツ洗浄に入るのですが、塗装の直前に手から付いた油分や、ヤスリ掛けで出た細かい削り粉を落すのに洗浄する必要が有るので、私はパーツ洗浄せずにパーツ整形を始めます。

 パーツにキャストを流すための湯口(ランナー)や、パーティングライン周辺にバリがあると思うので、先ずこれを取る事から始めます。
 次の工程でヤスリ掛けを行うので、この時点でバリを完全に取り去る必要は有りません。
 小さなバリはナイフだけでも切り落せますが、大きなバリはそうも行かないので、ニッパー(少し高めですが、タミヤの精密ニッパー か、薄刃ニッパー がオススメです)やノコギリ(オルファのホビーのこ がオススメです)を使って切り落としてやります。その際はパーツギリギリではなくて、2ミリ程度バリを残して切断して、ナイフ(アートナイフプロがオススメです)で残りの部分をある程度まで切り落とすと言う手順を踏みます。ニッパーでバリをギリギリで切断すると、パーツ側まで欠けてしまう事が有るのて注意しましょう。ただ、パーツが欠けてもパテを使えばいくらでも直せるのであまり神経質になる必要は有りません。

 バリでパーツのへこんだり、奥まった部分が埋まっている場合が有ります。ここがプラモデルとの最大の違いで、その場合は彫刻刀やナイフ、リューター等を利用して掘り込んで整形してやる必要が有ります。
 少し大変かも知れませんが、ガレージキットはそう言う物なので、ガレージキット製作の醍醐味とでも思ってください。



不自然に出っ張った部分がゲートです。ニッパーで大まかに切断してから、ナイフで細かく切り落とします。




作業後
少し残っていますが、次の工程でパーティングラインと一緒に紙やすりで完全に削り落とします。


1:購入  2:バリ取り  3:パーティングライン処理  4:気泡埋め

5:仮組  6:合わせ目消し  7:モールドの彫り直し  8:塗装前の下準備

9:下地塗装と下塗り  10:彩色  11:接着

工具  電動工具レビュー  各パテの使用感とか

 エッチングパーツの自作

Project Nimbus

模型材料、工具もあみあみ