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ケツァルコアトル(Quetzalcoatl)

quetzalcoatl.gif アステカ族の救世主-神で、古代中東の救世主-神と同じ特徴を持つ。ケツァルコアトルは、 3人の神秘的姉妹(三相一体の女神)の1人である処女から生まれた。彼は穀物を表し、そのと再生は、種まき、成長、収穫に結びついていた。メソポタミアの「ヘビ-ハトの神々」と同様に,彼は類と爬虫類の属性を持っており、「羽毛のあるヘビ」と呼ばれた。

 彼は「洪水」のあとで、人類を再び創造するために、ペニスから流れる血を与えて、「去勢された父神たち」の1人となった[1]。生贄となって捧げられ、冥界に降下し、死者より再び甦った。そしてその再臨が期待されている。

 死者としてのシヴァ(シャヴァ)と生けるシヴァ、ニヨルドとプレイ、ヘル〔ホルス〕とセ卜、アポッローンピュートーンなどのように、ケツァルコアトルは、創造と破壊の2つの顔を持つ神で、彼の兄弟の「」と背中合わせに結合していた[2]。北アメリカのインディアンもまた、「白いマニトゥ」と「黒いマニトゥ」として、交互に入れ替わる競争者同士の神々を崇拝した。 2人の神々は代わる代わる、部族の人々が「神聖な祖母」と名づけた「太女神」の息子となり、となった[3]。アステカ族は太女神を、「ヘビの腰蓑をつけた女神」と呼んだ。彼女は生贄となったケツァルコアトルを受け入れる女神であった。


[1]Campbell, M. I., 156.
[2]Neumann, G. M., 205.
[3]Briffault 2, 732.

Barbara G. Walker : The Woman's Encyclopedia of Myths and Secrets (Harper & Row, 1983)


[画像出典]
quetzalcoatl