虫草日誌 2003 年(3)


「花粉の飛ぶ日」パネルにテンペラ、油彩 199x年 334x212mm

【2003年 最新】・・【9】・・【8】・・【7】・・【6】・・【5】・・【4】・・【2】・・【1】

【資料室トップ↑】・・【二階ホール】


オオセミタケ(左)(右)とも

5月16日(金)

K川へ。本流の第一堤防の上流を調べる。この辺りは数は少ないが過去にいろんな種類が出ている。斜面を調べて、まず未熟なハチタケ、次いで不明の寄主から出た虫草に重複寄生したマユダマタケを見つけた。元の虫草はコガネムシハナヤスリタケに似ているが、ここでこの種を見た事はない。さらに斜面を登ったところで、オオセミタケを見つけた。かなりの急斜面に生えた木の根元に出ており足場が悪く、撮影と掘り出しは大変だった。かなり大型の個体だった。



アリタケ(左)不明種(右)

5月13日(火)

K川へ。しばらく見ていない川筋を調べる。気生のものはまだあまり出ていない。それでも未熟なハリタケ型の不明種を見つける。目印をつけて継続観察。さらに冬に見つけた倒木群に向かう。途中の道沿いにサナギタケがたくさん発生していた。小型だが、かるく三桁出ている。大量発生と言っていいだろう。松の倒木群ではアリタケがたくさん出ていた。ほぼ完熟状態。他の朽木生種を探したが出ていない。一体だけ小型の未熟な不明種を見つけた。持ち帰って追培することにする。



カンゾウタケ

5月12日(月)

そろそろカンゾウタケが出る頃なので、向日市の神社に見に行った。昨年出た木には出ていなかったがあちこちに小さなものが出ていた。全部で6個。成熟まであと一、二週といったところ。ハナアブラゼミタケを調べるとやや成長しており、数も3個に増えていた。



コガネムシハナヤスリタケ(左)不明種(右)

クチキムシツブタケ?(左)不明種(右)

5月10日(土)

近くのK寺へ。昨年コガネムシハナヤスリタケがたくさん出ていた坪を調べる。早くも7、8mmぐらいの小さな幼菌が顔を出していた。一本だけだったがこれから続々と出てくるのだろう。さらにコメツキムシタケと思われるハリタケ状の幼菌が見つかった。掘り出さずにこのまま観察を続けることにする。 また別の場所でクチキムシツブタケを見つけた。その近くの朽木上で変わった形のキノコを見つけた。動物の糞から出ているようだが、青くカビているようだ。



不明種

5月9日(金)

昨日の大雨の後だがK川へ。この前不明種(コロモコメツキムシタケか?)が見つかった辺りをもう一度調べ直す。細流に沿った斜面にハリタケ状の幼菌が出ていた。少しわかりにくい場所だったので掘り出してみると鱗翅類の幼虫が付いていた。何度か見た事のある種類だが、追培に成功していないので不明種のままである。

【2003年 最新】・・【9】・・【8】・・【7】・・【6】・・【5】・・【4】・・【2】・・【1】

【資料室トップ↑】・・【二階ホール】