虫草日誌 2003 年(7)
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8月11日(月)
K川へ。P山に向かう川筋でクモ生虫草を調べる。コゴメクモタケを2体見つけた。この川筋では今年5体目。かなり多い感じだ。他に何種類かのクモ生虫草を見つけた。また、ガヤドリナガミツブタケを一体見つけた。この季節にみつけたことはない。完熟しているのは初めてだ。
8月6日(水)
京都市内の神社に黄金色の不明セミタケが出ているのを3日に確認していたので、撮影と掘り出しに行く。猛暑。黄金色のセミタケ4体とシロマキセミタケ(キアシオオセミタケ)1体を確認。うち黄金色のセミタケ2体とシロマキセミタケ1体を掘り出すが、人通りが多くてなかなか掘りだせず、随分時間がかかった。そこを出た後少し離れた寺を見に行き、シロマキセミタケ7体を確認した。ここでこれほどたくさん見たのは初めてだ。うち1体を掘り出す。
8月4日(月)
K川へ。前回とは違う川筋でハダニ生虫草を調べる。アオキや椿の葉裏を丹念に調べた。小型のクモ生虫草がいくつか見つかったが、ハダニ生虫草はなかなか見つからない。かなりの時間調べて、ついに一本のアオキの葉裏についているのを見つけた。この木の多くの葉にたくさんついていた。検鏡したが、多くの子嚢果はすでに胞子を放出した後だったのかからっぽだった。黄色っぽい子嚢果を調べてやっと子嚢と子嚢胞子を確認した。
7月31日(木)
K川へ。Y谷に向かう川筋でクモ生虫草を調べる。トルビエラクモタケやコエダクモタケは、すでに胞子を放出し終わって分解しかかっているものが目についた。アオキの葉裏についた小さな斑点のようなものをルーペで調べると粒状のものが見えた。ハダニ生の虫草だと直感し、持ち帰る。一枚の葉に三体ついていた。さらに進むと様々なクモ生虫草が数多く見つかったが、とくに新しいものはなかった。
7月28日(月)
K川へ。シュイロクチキタンポタケを確認したがほぼ完熟していた。不明の朽木生種のほうはあまり変化がない。近くの合流点付近を調べると、杉林の斜面に橙色の小型虫草がたくさん発生していた。十数体見つかったが、いずれも小型のイモムシから出ている。サナギタケの仲間、おそらくヒメサナギタケだろう。さらに近くで不完全菌の仲間が見つかった。寄主はクモのようだ。