虫草日誌 2003 年(2)


「花粉の飛ぶ日」パネルにテンペラ、油彩 199x年 334x212mm

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サナギタケ(左)不明種(右)

5月6日(火)

連休が終わったので、山も静かになったろうと思って久しぶりにK川へ。サナギタケが20本ばかり出ていた。この辺りではめったに見ない種類なのにどうしたことだろう。四月に雨が多かったせいだろうか。帰り道でオオセミタケがありそうな雰囲気の場所があったので、調べてみると、見たことのない虫草が見つかった。掘り出してみるとコメツキムシの幼虫が付いていた。非常に目立たない色だったので、よく見つかったものだと思う。



ハナアブラゼミタケ

4月29日(火)

連休中はアトリエに籠って仕事の予定だったが、あまり天気がいいので自転車で出かけた。向日市の神社へ。早くもハナアブラゼミタケが出始めていた。この場所は見つけてから10年以上これが出続けているが、昨年初めて姿を見なかった。無事生き残っていたようで一安心。



アリタケ(左)ジュズミノガヤドリタケ(右)

4月25日(金)

久しぶりにK川へ。いつもは行かない道を辿る。斜面上の朽木でヒメクチキタンポタケを見つけ、よく見ようと近づいた時、カタカタという変な音が・・ 顔を挙げてみると目と鼻の先でがにらんでいる。その近くでかなり成熟したアリタケを見つけた。さらに道を進むとイヌガヤの葉裏に古くなったカイガラムシキイロツブタケがいくつか残っているのを見つけた。よく見ようと枝をひっくり返すと未熟なジュズミノガヤドリタケ?が一体付いていた。持ち帰って追培することに。さらにその近くでまたアリタケ。いろいろ出始めたようだ。



ヌメリタンポタケ(左)(右)とも

4月16日(水)

個展の最中だが一旦京都に帰っている。K寺裏の山林へ。ヌメリタンポタケは充分に大きくなっているようだ。数本採集して帰る。



ハチタケ

3月22日(土)

K川へ。「銃器を使ってのイノシシ駆除が行われるので御協力ください」という看板が立っているので、なんだか気味が悪い。久しぶりだがざっと見るだけにする。少し寒さが続いたせいか、ヒメクチキタンポタケクチキムシツブタケもあまり変化はない。ギベルラタケが一体と未熟のツキダシハスノミクモタケ?が一体。この季節に? オオセミタケを探したが見つからない。細い草の根のようなものを掘り出したらハチが付いていた。未熟なハチタケだ。今の時季に見るのは初めてだ。

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