虫草日誌 2004年(4)


「薮の中」パネルにテンペラ、油彩 2003年 334x212mm

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(左)マイヅルウスキクモタケ、(右)クモ虫草

7月12日(月)

K川へ。登り口の川筋を調べる。マイヅルウスキクモタケがいくつか出ている。ほとんどがまだ未熟だ。次に丸木橋の向こうのクモの多い谷を調べる。相変わらずクモ生の虫草は出ているが例年に比べて特に多いということはない。帰りに合流点付近をもう一度見てみるが、やはり非常にたくさんのクモ虫草が見られる。



コゴメクモタケ

7月6日(火)

K川へ。S岳に向かう川筋を調べる。やはりクモ生の虫草が多い。コエダクモタケはたくさん出ているが、何かの菌の重複寄生を受けているものが多い。コゴメクモタケを3体見つけたが、どうやらコエダクモタケに重複寄生しているようだ。他に完熟したトルビエラクモタケをみつけた。



ホソエノコベニムシタケ?

7月1日(木)

K川へ。合流点の下流を調べる。クモ生の虫草がやたらにたくさん出ている。川筋だけでなく、例年なら出ない道沿いの木にまで付いている。ほとんどは白い未熟なトルビエラ型で、おそらくトルビエラクモタケクモノエツキツブタケツキダシハスノミクモタケになるのだろう。
その後ダム湖の上流の細流も調べたが、まだあまり出ていなかった。ホソエノコベニムシタケ(財田型)を二体見つけた。これもまだシーズンではない。



(左)カメムシタケ、(右)不明種

6月29日(火)

朝から遠出をする。まずO神社に立ち寄ってアブラゼミタケを確認する。出てはいたけれどまだ子嚢果もできていない未熟個体だ。芸大の側を通って国道に入り、K市方面へ。交通量が多いので自転車ではたいへんだ。しばらく進むとよさそうな場所があったので調べてみる。杉林の側の草むらだが、よさそうなイタドリの下を見るとカメムシタケが・・ それも一本やニ本ではない。そこら中の草や笹の間からニョキニョキ出ている。軽く数百本はあるだろう。30本程持ち帰る。さらに進んでトンネルを抜けK市に入る。U川を遡る。カメムシタケに時間をとり過ぎてあまり調べられなかったが、結構大きな倒木群を見つけた。未熟でよくわからないが多分未知種と思われる甲虫の幼虫生の虫草がいくつかみつかった。また調べてみる価値はありそうだ。



(左)クモタケ、(右)クチキムシツブタケ

6月23日(水)

K寺へ。クモタケを見る。東京では見ているが、こちらでは今年初めてだ。奥の林を調べる。蚊が非常に多くあまり落ち着いて調べられない。クチキムシツブタケの未熟個体を見つけた。さらにさがすともう数体見つかったが、うち一体は完熟しているようだったので持ち帰った。他にオイラセクチキムシタケを一体とクモタケ一体を検鏡用に持ち帰った。

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