虫草日誌 2004年(6)


「薮の中」パネルにテンペラ、油彩 2003年 334x212mm

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不明種

10月11日(月)

インターネットで知り合った西宮のトリフィさんと虫草探しに行く。K寺を少し見てからトリフィさんの車でK川へ。K寺ではまだアカヤマドリ、チチタケなどの夏キノコがたくさん出ていた。K川ではまず、アブの卵虫草の出る谷に行った。いつものようにアオキの葉裏にハガクレシロツブタケカイガラムシのトルビエラツツナガクモタケなどが見つかったが、アブの卵虫草はもう終わっているようで見つからなかった。大きな収穫としては、やはりアオキの葉裏で白い菌糸に覆われた鱗翅目の幼虫か蛹生のツブタケを見つけた。はじめて見る種だ。その後シュイロクチキタンポタケを見に行った。ざっと探して5、6体を見つけた。ツチダンゴ生のものも探してみたが見つからなかった。



(左)コゴメクモタケ?(右)ハガクレシロツブタケ

9月22日(水)

K川へ。ダム湖の上流の流れ込みに沿って遡る。アオキの葉裏を調べていくと、アブラムシにツブツブがついたものがみつかった。去年も見つけているが今度のほうがより成熟している感じで、子嚢果が黄色っぽい。やはりコゴメクモタケの寄主違い寄生のように思われる。
他にハガクレシロツブタケが多数見つかったが、以前から、近くにいるヒラタアブの仲間の幼虫がこれと関係があるのではないかと思っていたので、いくつか持ち帰って比べてみた。やはり体の各部分の特徴が似ているようだ。ハガクレシロツブタケは鱗翅目の蛹から出るとされていたのだが・・



(左)、(右)ツクツクホウシタケ

8月23日(月)

前日(22日)に神戸から長岡京に帰る途中で西京区の神社を覗いてみると見慣れぬ不完全型虫草が出ていた。で、この日は朝から自転車で確認に行った。
ここは毎年シロマキセミタケ(キアシオオセミタケ)が出る場所だが、今年はついに出なかった。その同じ場所で初めて見る虫草だ。写真を撮ってから掘り出してみると、予想通りセミの幼虫が出て来た。アブラゼミと思われる大型の幼虫だ。次いで毎年セミ虫草が出る寺に行ってみたが、ここでも同じ物が出ていた。
帰ってから検鏡するとツクツクホウシタケのデータとほぼ一致した。京都西部でかなり長く観察しているが、ツクツクホウシタケは初めてだ。



コゴメクモタケの寄主違い?

8月19日(木)

K川へ。Y谷に向かう川筋を調べる。5日に見つけたのと同じような繭?生のトルビエラ虫草をニ体みつけた。うち一体には孔が空いている。寄生蜂が脱出した跡だろうか?
検鏡してみたがやはりコゴメクモタケの寄主違い寄生のように思える。ネットの掲示板で問い合わせてみた結果、どうやら寄主の正体はチビガの仲間の小型の蛾のようだ。



(左)クモノエツキツブタケ、(右)ネクトリアの仲間

8月16日(月)

K川へ。S岳に向かう川筋を調べる。クモノエツキツブタケがようやく結実し始めたようでいくつか見つけた。他にはアブの卵虫草がこの川筋でも見つかったぐらいで、あとはいつも通り。カイガラムシ生のネクトリアの仲間を持ち帰る。

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