特徴は、声を出そうとすると詰まって出ない・締め付けられる様な苦しそうな声・震える声などです。 良い時悪い時など、条件により変化します。
心理療法、発声訓練、薬の服用などは殆ど無効です。
世界中で現在行われている治療法は、ボツリーヌス菌毒素を声帯を動かす筋に注射して、収縮しすぎている筋を一時的に麻痺させる方法です。 この方法も有効なのは3ヶ月~6ヶ月位です。
2003年、世界で初めて全く新しい治療法(一色の甲状軟骨形成2型)を行い、8年経過しますが、再発はありません。
声帯の前方の付け根を少し広げ、声帯が過度に閉まるのを防ぐ方法です。
ボツリーヌス菌毒素注射法と異なり、声帯の麻痺など一切おこりません。
ボツリーヌス菌毒素が有効なのは一時的な為、諦めて手術を希望し、この苦悩が無くなった方々も多いです。
手術は局所麻酔で行い、ご本人に声を出して貰いながら調節します。 声帯の間を広げて声を出して貰うと、皆さん “あー、非常に楽です” と仰います。 極めて安全な手術です。
珍しい声の病気ですが、全国から患者さんが集まり、もう300人以上(2010年8月現在)手術しております。 首の筋肉まで痙攣していた患者さん1人、極端に喉が締め付けられていた患者さん1人を除き、他の患者さんは皆、普通の声になっております。
今後この方法が世界中で主流になる事は間違いありません。
アメリカの耳鼻科学会で特別招待講演として発表済みです。
こういった病気で悩まれている方は一度御相談下さい。
症例1 声が詰まる例 (28歳・女性)半年前より声が詰まり、特に電話で思うように話が出来ず、当院を受診。 | ||
症例2 声が震える例 (25歳・女性)3年前より声が震え、特に電話で話をするのが難しく、当院を受診。 ボツリヌストキシン注射の既往あり。 | ||
症例3 声が詰まって震える例 (70歳・女性)数年前より声が詰まり、震えるため当院を受診。 | ||