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現在,医療は空前なまで急速に進歩し,昔に比べ遺伝子医学,分子生物学分野などで目覚しい発展を遂げている。
又脳死問題、臓器移植、人工受精、クローン人間、ホスピス、エイズ、MRSA、O157など留まることなく,
新しい医学上の難問題が我々の前に提示されるに至りました。
近年,終には医療が神の領域をも侵す情勢に成りつつあります。
人間は必ず死すべき宿命を背負いながら生まれて来た存在だから,先人のさまざまな生き方を参考に,
より人間らしい医療のあり方が真摯に考えられる時代に来たのではないかと考えています。
医学の発達に伴い医療も進んで来ていますが,医療になんら貢献しない医学、さらに人間性或いは
医療そのものを損なうような医学研究は決して有ってはならないと考えています。
良好な医療は戦後の異常なまでのプラグマチズム尊重,実用主義,
経済優先の考えだけでは育たないと考えます。
時代の進歩に連れ,高齢化時代を迎えると共に医療・保健・介護・福祉の境界が分からなくなってきており,
それらを渾然一体化した医療が望まれるようになってきた。