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新春


新しく年が改まり今年は2000年になる。年が新しくなるだけで,周囲が新しくなったように見えるのも

不思議である。2000年問題も大きな事故も無く新しい年を無事越せたことは有りがたいことである。

備蓄した水が無駄になった。それに少しばかり買った食料品も利用することなくすんだ。

これだけの被害で済んだことで有りがたく感謝しておこう。

総理も官邸に泊まりこみ陣頭指揮するくらいだから,かなりの可能性が有ったのだろう。

人ごみを避け毎年神社参りでなく,普段行くことの少ない寺参りをする。

今年は秋篠寺に参る。奈良の鄙びた所に位置し参拝客も少ない。

薄暗い蝋燭だけで見る技芸天は少し首を傾けたお姿は優美で美しい。

又中心の薬師如来は堂々としてたくましく感じた。すぐ真近にて拝観できるのも大変うれしい。

でも暫くして新聞を見ていると小さくだが,お賽銭の盗難が報道されていた。

お寺側の親切な心配りに対し,それを良いことにして心無い犯罪者に対し非常な憤りを感ずる。



正月休み


200年問題もあって,何処へも行かずに家に閉じこもることが多かった。

レセプトコンピュタ―の誤作動が万一有ってはいけないとかで,指導により

年末迄にレセプト処理は済ましてしまう。正月だからゆっくり出きるかと思うも何か心が落ち着かない。

コンピュタ―に人々が振り回される時代の到来を予感する。

世の中不景気だが,コンピュタ―関連の株価はうなぎ上りに上昇している。

コンピュタ―なしで毎日の生活が出来なくなってきている。

時代が進んできているのか
,本来の人間としての生活力が退化し始めてきたのか

判らない。益々全ての面においてコンピュタ―が知らない間に浸透し続けている。

この勢いは抑えることができなくなってきている。

年寄りには新しくコンピュタ―をマスターする事は過酷である。

若い世代の人達はパソコンケ゛ーム,ゲームポ゛―イなどで親しんでいるので,

違和感はなかろう。小学校からパソコンが正課で教えられるとか。

時代はドンドン移り変わり「昭和」は遠くなりにけりの時代になりそうだ。



選挙

大阪府の知事による不詳事件で,大阪府知事選挙が有る。

同じく京都市でも市長選挙が施行される。

以前からいつも思うことは大きくて且つ強力な後援会を持った政党におされる候補者は強い。

被選挙権があるものは誰も立候補する資格は
有るが,誰も立候補しない。

仮に立候補したいと思っても.落ちるに決まっているから,誰もしない。

泡沫候補者と言われ,供託金を没収されるのがせいぜいのことである。

有力候補者といわれる人の立候補者の選考は所謂有識実力者の中で

我々の判らない所で,闇とも思える中で行われている。

選挙に選ばれる人はその中からえらばねばならないことになる。

それだけの面を取り上げれば,全く不平等な世の中である。

被選挙権があっても,誰もは仮に立候補したくても立候補出来ないのが現状である。

2-3人の泡沫候補者がいることはいるが,有力候補者の心理的補強候補者としか考えられない人達である。

明治時代の政党の始まり,後援会等の始まりの頃は,多分選挙が実施され始めの頃はそう言ったものでは無かったと思う。

まず立候補したい人が現れ,同じく政治を愁い志しを同じくする人達が意気投合して政党を作り,

その政党に共鳴し,同感した人達が後援会を作り応援したものだと考える。現在は私利私欲,党利党略だけが目に付く。

今は時代が進んだのか,或いは政治家のプロ化が大いに進んでしまい素人には政治が出来ない時代になったのかどうか

判らないが,我々の理解できないところで選挙が行われ,政治が行われているように思えて来て仕方がない。

一人一人の一票が大切だと叫ばれているが,組織の前にはなんだか無力感だけが漂い投票所への足どりも重たい。



インフルエンザ



この時期になると,毎年の事だがインフルエンザが猛威を振るう。

自分も昨年の初めにはひどいインフルエンザに罹患した。今年もインフルエンザが流行し出しているが

昨年ほどではない。でも高熱の人達が訪れるようなになって来た。

どの人も早く職場に帰らないと仕事に差し支えると言われ,早く直して欲しいと請われる。

もう直ぐにインフルエンザに効く薬が発売されそうだが,まだ発売に至っていない。

食事を十分に取り,体力をつけ休養を充分するように話すが,職場の都合で

早く出勤しないと駄目だと言われる人が多い。

以前に書いたことがあるが,今までの成人病が生活習慣病と変わってもそれだけでない

社会病と名ずけても良い部分も含まれるとしたが,インフルエンザや感冒などの急性疾患にも

当てはめることが出きる。

なんとかせめて病気の時くらいは誰もがゆっくりと養生できる社会になってほしいものだ。



自分を飾らず (松下幸之助の言葉より)

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 私は、毎日の生活を営んでゆく上において、自分をよく見せようとお上手を言ってみたり、

言動にいろいろと粉飾することは大いに慎みたいと思います。

これは一見、簡単なことのようですが、口で言うほどたやすいことではありません。

ことに出世欲にかられる人は、自分を他人以上に見せようとする傾向が強いようです。

 しかし、人はおのおのその素質が違うのですから、いくら智恵をしぼって自分を粉飾してみたところで、

自分の生地はごまかすことはできず、必ずはげてきます。

そして、そうすれば、そのときには一ぺんに信用を落とすことになってしまうのです。

私は、正直にすることが処世の一番安全な道だと思います



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