ガレージキットフィギュアの作り方
HOW TO BUILD GARAGE KIT FIGURE


 工具

 ここではガレージキットフィギュアの製作に使う工具類を紹介します。

 紹介している物は主に日曜大工店や模型専門店で購入している物ばかりですが、最近はダイソーやフレッツなどの100円ショップでノコギリから彫刻刀のセット、ニッパー、ラジオペンチ、ピンセット等、一般的で基本的な道具は大体扱っているのそちらを利用するのも手です。
 ピンセットやナイフ、彫刻刀は何時も使っている物で無いと、使い難くて作業効率が悪くなるので、専門店で扱っている特定の銘柄の物を常用しています。





 ナイフ類

 「デザインナイフと紙やすり、あと爪楊枝が有れば下地は事足りる」

 そう言われるくらいナイフは模型製作では最も重要なアイテムです。
 一番上の物は切り出し刀で、日曜大工店で購入しました。 力が掛け易いので、大まかな切り出しに向いています。ゲートをニッパーで切断した後に1/5以上のサイズのフィギュアのバリを取ったり、パテを豪快に盛った際、大まかに切り出すの使用します。デザインナイフでも不自由しないので,最近はあまり使いません
 下の三本はデザインナイフと呼ばれるもので、真ん中の2本は取り付けられている刃の違いは有るもののどちらもエグザクトという銘柄の物です。
 一番下の物はTNカッターのデザイン用の物で45度の刃が取り付けられています。
 意識した訳ではないのですが、デザインナイフのグリップは全てアルミ製ですね。NTカッターのデザイン用は、通常のNTカッターと刃を使用するのですが、グリップ部分が細いので、通常のNTカッターでは届かない部分にも刃を入れることが出来ます。
 直線モールドを彫る時等はエグザクトを使っていますが、 特に理由がある訳ではなく、気分的な物です。
 エグザクトの丸刃の元々の用途は解らないのですが、彫刻等の平刀の様な使い方も出来ます。

 上記のナイフ類は以前使用していた物ですが、最近はオルファの
アートナイフプロ曲線刃の組み合わせを使っています。本体が1,200円、替え刃が3枚で300円と、普通のアートナイフの数倍の値段がしますし、売っている店がかなり限られるのですが、良く切れ、力を入れる使い方にも出来、使い勝手が大変良く気に入ってます。彫刻刀と併せて使うので、ナイフは今の所コレ一本で十分です。






 芯材にする金属線
 左の物は様々な太さの真鍮線です。以前は繰り返し使っていたのですが、最近は使い捨てにしています。
 右の物は0.3mmのステンレス線ですが、ベルダンディーの前髪のハネ毛の固定くらいにしか使いどころが有りません。





 ニッパー
 大小色々有るのですが、左の様に大きい物は芯材となる真鍮線の切断に使用し、 右の様に小さなものはバリの切断に使用します。
 左がコーナンのオリジナル商品の500円程度の物で、 右はその辺のおもちゃ屋の模型コーナーなら何処でも扱っている1,000円くらいのニッパーですが、 切断できれば何でも良いと思います。





 ドリル
 芯材になる真鍮線を通す穴を開けるのに使用します。
 ビンバイスとも呼ばれる事が多いのですが、厳密に言えばピンバイスは左の写真の一番下の物と、右側の写真の様に ドリル刃を固定する道具の事を指します。
 左側の写真の上3本は100円均一で有名なダイソーの商品で、 上から2.5mm、2mm、1.5mmの物ですが、他に3mmと1mmのものがラインナップとして存在します。 一番下の物は模型ではデファクトスタンダードのピンバイスで、1mmから3mmのドリル刃に対応します。 ドリル刃は模型用に限らず日曜大工店で扱っている金属加工用のもの等が有ります。
 右の写真の物も模型用では標準的なピンバイスで、1mm以下のドリル刃に対応します。 1mm以下のドリルともなれば非常に細くなる上、単品では非常に高くなるので、 写真に写っているケースに入った状態で売られているタミヤの
極細ドリル刃セット (0.3,0.4,0.5,0.6,0.8mm各1本入り) がお奨めです。 日曜大工店で売られている物よりも質では劣りますが、キット製作程度には十分です。





 ラジオペンチ
 ニッパーの様に真鍮線を切断するのにも使えますが、主に真鍮線を曲げて調整するのに使います。






 ピンセット
 手で紙やすりを持っていては届かない部分のやすり掛けに使用します。 黒く塗装されたタミヤのストレートの形状の物はマスキングの時に切り出したマスキングテープを貼り付けるのにも使用します。
 プラモデルでパーツを取り付ける時に使用する事もあるみたいなのですが、 フィギュアではそこまでデリケートなパーツを扱う事は極稀だと思います。





 金属やすり
 主にモールドの復活に使用します。
 細かい所を景気良く削る為のVOLKSのダイヤモンドやすりが欲しいと思う今日この頃。





 彫刻刀
 モールドの復活や、ナイフでは出来ない切削作業に使用します。
 写真の物はパワーグリップと言う銘柄の物で、 様々なサイズと形状の刃がラインナップされています。 価格は1本525円ですが、
セット品 も有ります。





 刷毛
 塗装前に塗装面についたホコリを掃うのに使用します。
 写真の物はダイソーで購入したコズメブラシのセットの中の一本です。





 リューター
 ルーターとも言うらしいですが、ネットワーク機器と勘違いしそうです。
 写真のものはVOLKSのビルドマスターGTと呼ばれる2世代前のフラッグシップモデルで定価は59,800円。 私はセールの時に購入したのですが、支払った金額に見合う働きは十分してくれました。
 今は、現行モデルの
ビルドマスターEVOを使用しています。 コントローラー部分の機能と性能はGT以上、フットペダルタイプの電源のリモートスイッチと、安っぽいですがダイヤモンドビットが30本付いて価格は半額以下の24,999円です。
 モーター部分は馴れの問題から、自作の変換コネクターを介してビルドマスターGTのモーター部分を使用しています。

 

 リューターに使用する先端ピットで右から使用頻度の高い順に並べて見ました。 ビルドマスターGTは2.34mm軸専用なので、全て2.34mm軸ですが、ビルドマスターEVOは3mm軸用に2.34mm変換スリープを装着するタイプになっています。
 一時期粉塵が面倒なのとビルドマスターGTのコントローラーボックスての回転範囲では削れ過ぎてしまう事が多かったので、 で使用を控えていたのですが、ビルドマスターEVOの購入とビットの買い増しを機に使用頻度は一気に跳ね上がりました。


 他にも色々工具が有るので順次追加して行きます。
 電動工具に関しては、電動工具レビューを参照して下さい。


1:購入  2:バリ取り  3:パーティングライン処理  4:気泡埋め

5:仮組  6:合わせ目消し  7:モールドの彫り直し  8:塗装前の下準備

9:下地塗装と下塗り  10:彩色  11:接着

工具  電動工具レビュー  各パテの使用感とか

Project Nimbus

模型材料、工具もあみあみ