京都の自然

一風変わった京都の桜

桜天満宮 桜といえば日本人の心を魅了し続ける花のひとつですが、今回は、一風変わった桜を鑑賞するとしましょう。 それは鉱物の桜です! その鉱物、桜石が見られる場所は、市内から9号線を西へ行った 湯の花温泉のあたりです。今回、柿花いう所を目指しましたが、理由は、そこにさくら天神として地元の方 に知られているところがあるからです。さくら天神と呼ばれるこの神社は、菅原道真公を御祭神とし、梅ではなく桜にまつわる縁起が残されております。


〓 写真 〓
@湯の花温泉の看板の背の山周辺に桜石が見られます
A積禅寺の境内に桜天満宮が在ります
B菅原道真公自作と伝えられる土像を祀る桜天満宮です

咲くやこの花 桜石

ミツガシワの花 境内の桜石は1922年から国の天然記念物に指定されています。ですから、ここで採取をすることはできませんが、国内において桜石といえばこの辺りのものを 指すほど亀岡の桜石は有名です。写真から、母岩を含めた全体の感じと、2枚目の左上に見られる桜石のように、ピンクに色づき、本当の桜さながらに咲いている ように見えるものがお分かり頂けます。(写真の桜石の直径は8mm前後) お気づきかもしれませんが、よく見ると鉱物の花びらは6枚あります。幸せを呼ぶ四つ葉のクローバーではありませんが、なんとなく楽しい気持ちになりますね。

子供は金だと大喜び?

接触変成岩中の結晶 桜石は、咲いているように見えることや簡単に見つけらるいった親しみやすさがあるのですが、数千万年以上も昔に、海底に積もった泥が固まって岩となり、 その岩に高熱のマグマが貫入して生成された(接触変成岩中の結晶)という大変な出来事の後に形を成しています。
写真は、風化が進んだ状態の桜石ですが、手で崩れる中から金色のきれいな結晶が見られます。

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