■パソコンのデータを保存するときに、最も手軽なのがフロッピーディスクです。フロッピーに保存しておくと、データを人に渡したり、違うパソコンで使ったりとデータを移動させることができます。 そういう点ではフロッピーは手ごろですが、“パソコンのトラブルに備えてデータのバックアップ”という点では不向きです。なぜなら、フロッピーディスクの容量は1.44MB(メガバイト)と小さいからです。 1.44MBがどのくらいの大きさかというと、日本語の文字だけだと約75万字、400字詰原稿用紙1800枚分程度です。絵などをたくさん貼り付けたワードの文書はフロッピー1枚に入りきらないこともあります。 ■コンビニ等にも売っているフロッピーですが、種類がいくつかあります。どうせ買うなら、買ってすぐに使えるように自分のパソコンにあったものを選びましょう。 まず、フロッピーには「2DD」と「2HD」と2種類あります。 「2DD」はワープロ用で、容量は「2HD」の半分です。パソコンでは「2HD」を使います。 次に、すぐに使えるように「フォーマット済」を買うわけですが、フォーマットの形式により何種類かに分かれています。 ・DOS/V用(どすぶい用)・Windows 用(うぃんどうず用)を買いましょう。 ・Macintosh用(まっきんとっしゅ用)・PC-98用(ぴーしーきゅーはち用)はフォーマットをやり直さないと使えません。 「○○用」というのはフロッピー自体には表記されていません。 パッケージに書いてありますから、買う時によく見ましょう。 ■フロッピーディスクの寿命は何年? フロッピーに保存したからといって半永久的にデータが失われないわけではありません。フロッピーにも寿命があります。昔は「フロッピーディスクの寿命は20年」と聞いたのですが、今では「約5年、2〜3年で読めなくなることもある」と言われています。 ■取扱いの注意点 フロッピーは磁気に弱いので、モニタやスピーカー、テレビの付近に置かないように注意しましょう。 フロッピーにラベルを貼って内容を書き込むときには、えんぴつは使わないようにして下さい。フロッピーにラベルを貼ってから書くのもよくないですね。先にラベルにフェルトペンで書いてからフロッピーに貼り付けるようにしましょう。 ■フロッピーを「書き込み禁止」にするには フロッピーを裏向きにしてみると、左下に小さな窓があり、開いています。 右下にライトプロテクトのノッチ(黒い小さな四角い部分)があり、下にスライドさせると右の窓も開きます。こうして右下の窓をあけると、「書き込み禁止」状態になります。ビデオテープの爪を折るのと同じです。書き込みをする時には、ノッチを上げて窓を閉じておきましょう。 ■フロッピーを使う上で大事なことがもう1つ パソコンを終了する時には、フロッピーは必ず抜いておきましょう。うっかりパソコンの中にフロッピーを差し込んだままにしておくと、次にパソコンの電源を入れた時に起動しなくなります。 パソコンは一番最初にフロッピーディスクを読み込みに行きます。 なぜかというと、パソコンにトラブルが起こりハードディスクからシステムが起動できなくなった時に、復旧作業を行うためにフロッピーからシステムを起動できるようになっているからです。しかし、普通のフロッピーにはシステムは入っていなので起動しないのです。
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