◇画像ファイルはどうして作るの? 私たちが画像ファイルを作るのはどういった場合かというと、デジタルカメラで写す、 スキャナで取りこむ、 お絵描きソフトで絵を描くなどです。画像を保存する時には、たいていはファイルの種類を選べるようになっています。また、一度保存した場合でも、「名前をつけて保存」を選べば、別のファイル形式での保存ができるようになっています。 ◇画像ファイルの種類 主な画像ファイルの形式には次のようなものがあります。 ●BMP ビットマップ(拡張子は「.bmp」) ウィンドウズの標準画像形式。圧縮せずにドットの集まりで画像を表現します。白黒(2色)からフルカラー(1677万色)までの色数を指定することができます。ペイントで絵を描いて保存すると、この形式になります。 圧縮していないので画質はきれいですが、ファイルサイズはびっくりする程大きくなります。修正を加えて保存を繰り返しても画像は劣化しませんので、高画質で残しておきたい画像の保存に適しています。インターネット上では使用できません。 ●JPEG ジェイペグ(拡張子は「.jpg」「.jpeg」) フルカラーですが、データに圧縮をかけることでコンパクトにする形式です。写真のようなグラデーションを持つ画像に適します。 ソフトによっては保存する際に圧縮率を指定することができます。 圧縮率を大きくするほどファイルサイズは小さくなりますが、画質は悪くなります。 ホームページなどで写真ファイルを掲載する場合、圧縮率を30%くらいに指定すると良いでしょう。いったんJPEGとして保存してしまうと、元のオリジナルには戻らないので注意しましょう。 ●GIF ジフ(拡張子は「.gif」) 色数を256色以下にしてコンパクトに保存する形式です。 色数が少ないため、写真などの保存には不向きですが、イラストやアニメ画、インターネット用の背景やロゴなどの保存に向いています。透明色に対応しているので、画像を丸く切り取ってまわりを透明にするときには「.gif」形式で保存します。 インタレース表示、アニメーションなども可能です。 ◇画像の保存形式を使い分けましょう インターネットで利用するイメージは、GIFやJPEG形式で作成します。 白と黒で作成したイラストをJPEG形式で保存した場合、白と黒の境界線が灰色になり、にじんだ状態になります。色数が少なく色目のくっきりしたイラストやアニメ画はGIFファイルで保存しましょう。 JPEGでの保存を繰り返すと画質がどんどん落ちてしまいます。 JPEGで保存するのは画像の修正が終わった一番最後にしましょう。 ◇画像処理ソフト独自のファイル形式もあります。 例えば、ペイントショップは「.psp」、フォトショップは「 .psd」、ホームページアニメータは「.mif」というようになっています。 これらの形式で保存すると、レイヤー情報などもあわせて保存されますので、一度保存したものでも前段階に戻って作り直すことが簡単にできます。 しかし、他のソフトでは使えませんので、完成品はソフト独自のファイル形式と、一般的なJPEGやGIFの両方で保存するようにします。 ◇開きたい画像ファイルがなくなったとき ペイントで画像を開こうと思って、「前に保存した画像がないワ!」と思ったことはありませんか? ペイントではファイルを「開く」ときに、最初はファイルの種類が「ビットマップファイル」になっています。こういうときは、「ファイルの種類」を「すべてのファイル」というようにすると、全てのファイルが表示されます。 ワードやメールに画像を挿入するときにも、「ファイルの種類」が「すべてのファイル」、または「すべてのピクチャーファイル」となっているかどうか、常に確認してください。
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