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スリランカ国旗 スリランカの歴史− 2005年11月〜2006年7月(独立後11)− スリランカ国旗

独立前(483BC-1948.2)独立後1(1948.2-82.12)独立後2(1983.1-87.7)独立後3(1987.7-90.3)独立後4(1990.3-94.7)独立後5(1994.7-97.12)独立後6(1998.1-99.12)

独立後7(1999.12-2000.10)独立後8(2000.10-01.11)独立後9(2001.12-04.3)独立後10(2004.4-05.11)独立後12(2006.7-07.2)独立後13(2007.2-07.10)独立後14(2007.11-)





− 時 代 区 分 −

2005年11月2006年1月2006年4月2006年7月


 西 暦  出 来 事 
ラジャパクサ新大統領誕生(2005年11月〜06年7月)
第5回大統領選挙の結果、マヒンダ・ラジャパクサ (SLFP) がラニル・ウィクラマシンハ (UNP) を僅差で破り、第5代大統領に就任する。 「津波後の運営管理体制 (P-TOM)」の設立に反対してきた人物であったラジャパクサは、就任当初にはタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) との和平交渉の再開を目指す姿勢を強調するものの、徐々に軍事的な対決を重視する姿勢を露わにしていくことになる。 LTTEとスリランカ政府軍の間で散発的な衝突が繰り返されるようになるこの時期は、「内戦前夜」の緊迫した状況へとスリランカが落ち込んでいく、極めてクリティカルな時期である。 
2005年11月
2005.11.18 第5回大統領選挙 (投票率は、73.7%)

スリランカ自由党 (Sri Lanka Freedom Party, SLFP) のマヒンダ・ラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 首相が、統一国民党 (United National Party, UNP) のラニル・ウィクラマシンハ (Ranil Wickremesinghe) 候補に僅差で勝利。 ラジャパクサの得票率は50.29% (4,887,152票)、ウィクラマシンハの得票率は48.43% (4,706,366票)。  その差は18万786票

タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) は、北部地域・東部地域における有権者に、投票をボイコットさせた模様

ラジャパクサが第5代大統領に就任。 それにともない、ラトナシリ・ウィクラマナヤケ (Ratnasiri Wickremanayake) が第19代首相に就任
2005.11.19 ラジャパクサ大統領が、膠着している和平交渉をすぐに再開するつもりであることを表明し、タミル・イーラム解放のトラを和平交渉の座に招待
さらに大統領は、「敵対的な状況をなくすために、停戦協定を修正するための何らかの措置を行うつもりであること」も表明
2005.11.20 ノルウェイ政府が、「スリランカ政府とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の双方が求めるのであれば、和平交渉を仲介する役割を続けるつもりである」と表明
2005.11.22 スリランカ国会が、非常事態宣言 (state of emergency) を延長 (昨年8月12日のカディルガマル [Lakshman Kadirgamar]外相の暗殺後に宣言されたもの)

タミル・イーラム解放のトラが、ラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 大統領による和平交渉再開の提案を拒絶
2005.11.25 所信表明演説において、ラジャパクサ大統領が、民族対立を終了させるための新規かつ包括的な「威厳ある平和 (peace with dignity)」アプローチに関する種々の条件を発表。 大統領は、「我々の方法は、戦争ではなく対話である。 そのような対話が複雑かつ困難なものであることは承知している。 しかし、それこそが、平和への唯一の道である」と演説

同時にラジャパクサ大統領は、「人権を擁護し、子ども兵士のリクルートを防止し、国の安全を守り、テロ行為をなくすために、停戦協定を見直す必要がある」とも発言
2005.11.27 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のリーダーであるプラバーカラン (Velupillai Prabhakaran) が、恒例の「英雄の日 (Hero's Day)」の演説を実施
プラバーカランは、「我々の忍耐はもう限界にある。 …新しいスリランカ政府は、タミル人の政治的な願いを充たしうるような合理的な政治的解決策を即座に提示すべきである。 新しい政府が、もしもこの最終のアピールを無視したり、強硬な立場を採用したり、時間稼ぎをしたりするようなことがあった場合には、我がホームランドに自らの政府を樹立するための民族自決に向けた闘争を、来年、活発化させるであろう」と演説

LTTEが、スリランカの新政府に対して突きつけた「最後通牒」
2005.11.28 ラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 大統領が、停戦協定を維持することを約束し、さらに、タミル・イーラム解放のトラを和平交渉の座に招待
2005.12. 1 憲法問題担当大臣 (Constitutional Affairs Minister) のグナセカラ (D. E. W. Gunasekara) が、 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の最後通牒を一蹴し、「長期にわたる民族紛争を解決する際に時間的なデッドラインを押しつけるべきではない」と発言
2005.12. 2 スリランカ政府が、タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) のリーダーであるプラバーカラン (Velupillai Prabhakaran) による「英雄の日 (Hero's Day)」の演説を「前向きなもの (positive)」と評価し、「スリランカ政府は責任を持ってLTTEの要求に向き合っていく」と表明
2005.12. 3 ジャフナ (Jaffna) 半島のシャワカッチェリ (Chavakachcheri) 地域で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) がスリランカ政府軍のトラックを襲撃。 政府軍兵士1人が死亡、3人が負傷
2005.12. 4 ジャフナとパライ (Palaly) を結ぶコンダウィル (Kondavil) の道路で、地雷2発が爆発。 政府軍兵士6人が死亡、民間人を含む4人が負傷
2005.12. 6 ジャフナ (Jaffna) 半島のイルパライ (Irupalai) 地域で、地雷が爆発。 治安部隊 (security force) 兵士6人が死亡
2005.12. 7 ラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 大統領が、 ノルウェイ政府に和平交渉の仲介役を務めるよう要請
ノルウェイ政府は、その要請に応えつつも、「特定の条件が満たされたときに」と回答
2005.12. 9 ニュー・デリー (New Delhi) で、ノルウェイ首相のストルテンベルグ (Jens Stoltenberg) が、「スリランカ政府とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の双方が、和平交渉に真剣で、かつ停戦協定を尊重するのであれば、和平交渉の仲介を再開するつもりである」と発言
2005.12.10 タミル・イーラム解放のトラが、戦争状態に舞い戻らないようにするために、スリランカ政府との緊急の和平会談を設定するようノルウェイ政府に要請
2005.12.11 日本が、「2002年に締結された停戦協定を再検討するための、スリランカ政府とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の直接会談を主催する用意がある」と表明

LTTE の政治局長であるタミルシェルバム (S. P. Thamilselvan) が、「タミル・ホームランドが与えられないのであれば、LTTEはあらゆる資源をもって対応することを明言する」と発言
2005.12.12 ウィクラマナヤケ (Ratnasiri Wickramanayake) 首相が、「将来、スリランカ政府軍は、タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) との地上レベルの会談 (ground level talks) に参加しないであろう」と述べる

東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) にあるアレルス・ガーデン難民キャンプ (Allers Garden Refugee Camp) 付近で、イーラム人民民主党(Eelam People's Democratic Party, EPDP) の活動家であるコリン (Michael Collin) が、LTTE のメンバーによって射殺される
2005.12.17 「和平交渉の開催地をアジアのどこかに」というスリランカ政府の提案を拒否し、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、「オスロでの開催」を提案
2005.12.23 北部州 (Northern Province) 西岸のマンナル (Mannar) 県西北部のタライマンナル (Thalaimannar) 地域で、タミル・イーラム解放のトラがスリランカ政府海軍のトラックを爆破。 海軍兵士15人が少なくとも死亡、10人が負傷
2005.12.24 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) 兵士が、ジャフナ (Jaffna) 県の要塞地域で非常線を張って索敵活動を実施していた治安部隊 (security force) を襲撃するも、失敗。 治安部隊兵士3人が負傷。 応戦した治安部隊の反撃により、LTTE兵士5人が死亡
2005.12.25 東部州 (Eastern Province) のバッティカロア (Batticaloa) 県にある教会の内部で、タミル民族同盟 (Tamil National Alliance, TNA) に属する国会議員パララジャシンハム (Joseph Pararajasingham) が、何者かによって射殺される。 クリスマス早朝の事件
2005.12.27 ジャフナ (Jaffna) 県西方のプロイ (Puloy) で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、スリランカ政府軍のトラックを狙った地雷を爆発させる。 政府軍兵士11人が死亡、4人が負傷
2005.12.28 ニュー・デリー (New Delhi) で、インドのシン (Manmohan Singh) 首相とラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 大統領が会談。 シン首相は、インドが和平交渉において何らかの直接的な関与を行うよう示唆するラジャパクサ大統領の提案に対して、明言を避ける
2005.12.31 コロンボ (Colombo) で、治安部隊 (security force) が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の要員を捜索するための家宅捜索を実施。 少なくとも900人を拘禁
2006年
日常化する戦闘、日常化する地雷攻撃、日常化する自爆テロ・・・
2006. 1. 3 東部州 (Eastern Province) のバッティカロア (Batticaloa) 県キラン (Kiran) 地域で、ヒンドゥー教僧侶のヴィシャガラトナム (Selvathamby Vishagaratnam) が何者かによって射殺される
2006. 1. 5 西部州 (Western Province) のガンパハ (Gampaha) 県ニッタムブワ (Nittambuwa) で、バスの内部で爆弾が爆発。 6人が死亡、50人が負傷
2006. 1. 6 南部州 (Southern Province) のゴール (Galle) 県ミティヤゴダ (MitiyagodaKiran) バスに対する地雷攻撃。 15人が死亡、40人が負傷
2006. 1. 7 東部州のトリンコマリー (Trincomalee) にある政府軍港で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の小型船による自爆攻撃。 スリランカ海軍兵士15人が死亡

ジャフナ (Jaffna) 県で、タミル・イーラム人民解放機構 (People's Liberation Organisation of Tamil Eelam, PLOTE) のメンバーであるケネディ (Kennedy) が、何者かによって射殺される
2006. 1. 8 東部州のバッティカロア (Batticaloa) 県シッタンディ (Sittandy) 地域で、治安部隊 (security force) がタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) の攻撃に応戦し、LTTE兵士を殺害
2006. 1. 9 東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 近郊のムトゥ−ル (Muttur) で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) 兵士と政府軍パトロール部隊の銃撃戦。 政府軍兵士1人、LTTE兵士2人が死亡

ラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 大統領が、 国際援助国・組織の代表との会合の中で、「スリランカ政府は自制しながら行動するが、さらなるテロリストの攻撃を阻止するために必要とされるあらゆる手段を採用する」と発言
2006. 1.11 東部州のアンパラ (Ampara) とバッティカロア (Batticaloa) におけるタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) の特別司令官であるバヌ (Bhanu) が、「戦争が勃発した場合には、LTTE空軍がスリランカ政府軍に対して攻撃を行う準備を整えている」と警告
2006. 1.12 北部州 (Northern Province) のチェッティクラム (Chettikulam) にあるマンナル (Mannar) とメダワッチヤ (Medawachchiya) を結ぶ道路で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の地雷攻撃。 スリランカ海軍兵士9人が死亡、8人が負傷
2006. 1.13 東部州 (Eastern Province) のバッティカロア (Batticaloa) 市で、停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) 所有の乗用車が、強力な爆弾の爆発により損傷
2006. 1.15 ジャフナ (Jaffna) で、イーラム人民民主党(Eelam People's Democratic Party, EPDP) の元メンバーであるジェガテースワラン (Navaratnarajah Jegatheeswaran) が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のメンバーと思われる者によって射殺される
2006. 1.17 東部州 (Eastern Province) のニラウェリ (Nilaveli) とトリンコマリー (Trincomalee) を結ぶ道路で、タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) がトリンコマリーへ向かうバスに地雷攻撃。 乗車していたスリランカ海軍兵士12人が負傷。 直後の交戦により、民間人2人が死亡、1人が負傷

ジャフナ (Jaffna) 県のサラサライ (Sarasalai) で、LTTEの地雷攻撃。 政府軍兵士1人が死亡、1人が負傷

停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) が、東部州のトリンコマリー県における監視活動を一時的に中断することを決定。 暴力行為がエスカレートしていることが、その理由
2006. 1.18 停戦監視団が、東部州のトリンコマリー沖における監視活動を継続することを発表
2006. 1.19 東部州のバッティカロア (Batticaloa) 県サンダワンウェリ (Thandavanveli) 地域で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の地雷攻撃により、警察官3人と民間人1人が死亡。 政府軍兵士7人、警察官13人、民間人3人が負傷

東部州のトリンコマリー (Trincomalee) と中部州 (Central Province) のキャンディ (Kandy) を結ぶ道路で地雷が爆発。 政府海軍兵士2人、警察官1人、民間人16人が負傷
2006. 1.21 北部州 (Northern Province) 西岸のマンナル (Mannar) 県アダンパン (Adampan) 地域で発生した爆発により、タミル・イーラム解放のトラの兵士27人が死亡
2006. 1.22 ラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 大統領が、「増加する暴力を食い止めるための緊急の会談を行うこと」をタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) に要請。 と同時に、「スリランカ政府が平和を求めているからといって、LTTEに対する反撃が行われないということが意味されているわけではない」との警告を発す

スリランカ政府とLTTEによる第1次和平交渉の開催候補地として、ジュネーブが浮上
2006. 1.24 東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) で、タミル語新聞の Sudar Oli 新聞社に所属するジャーナリストのラジャン (S. Rajan) が、何者かによって射殺される
2006. 1.26 東部州のバッティカロア (Batticaloa) 県ワダムナイ (Vadamunai) 地域で、カルーナ大佐 (通称はColonel Karuna) (本名は、ムラリタラン [Vinayagamoorthy Muralitharan]) グループが、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の兵士を載せた車両を襲撃。 LTTE兵士10人が死亡、負傷者多数。 同地域における戦闘により、LTTE少佐のカヴィラン (Kavilan) が死亡

スイス政府が、「スリランカ政府とLTTEによる和平交渉を主催する準備が整った」と発表
2006. 1.29 カルーナ大佐が、ジュネーブで開催される和平交渉を歓迎して、「ラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 大統領に和平実現への努力を継続する機会を与えるために、カルーナ大佐グループが『自衛的軍事行動』を一方的に停止する」と発表

停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) の報道官であるオラフスドティア (Helen Olafsdottir) が、インドの雑誌とのインタビューに答えて、「SLMMは、スリランカ政府軍がカルーナ大佐グループを支援していることに関するいかなる証拠も手に入れていない」と発言
2006. 1.31 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、「タミル人を誘拐から守るための対策をスリランカ政府が強化しなければ、スイスで行われる和平交渉に参加しない」と発言

ラジャパクサ大統領が、「スリランカ・ムスリム・コミュニティからの代表が、将来、和平交渉に参加することになるであろう」と発言
2006. 2. 2 スリランカ政府が、「バラシンガム (Anton Balasingham) 率いるタミル・イーラム解放のトラ交渉団との和平交渉に、デ・シルヴァ (Nimal Siripala de Silva) が率いる政府交渉団が参加する」と発表
2006. 2. 5 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、「LTTE寄りの援助活動家が誘拐されたこと」を理由として、ジュネーブにおける和平交渉 (15日) への参加を拒否。 その代わりとして、2月下旬に和平交渉を開催することを要求
2006. 2. 6 和平交渉の仲介者であるノルウェイが、「スリランカ政府とタミル・イーラム解放のトラが、2月22・23日にジュネーブで会合をもつ」と発表
2006. 2. 7 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、2月22・23日にジュネーブで開かれる予定の和平交渉に参加するつもりであることを正式に発表
2006. 2. 8 タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) が、「スリランカ・ムスリムが別のグループとして和平交渉に参加するのであれば、LTTEにはまだ和平交渉に臨む準備は整っていない」と発言。 ただし、付け加えて、「ムスリム・コミュニティからの代表が、スリランカ政府和平交渉団の一員として、あるいは、北部地域・東部地域のタミル語を話す人々の代表として参加するのであれば、和平交渉に参加することは可能である」とも発言

またLTTEは、ジュネーブにおける和平交渉においては、「紛争の政治的解決策」のみならず「停戦協定の修正の可能性」についても議論しないことを表明
2006. 2.10 スリランカ・ムスリム会議 (Sri Lanka Muslim Congress, SLMC) のリーダーであるハキーム (Rauf Hakeem) が、「和平交渉の場には、オスロ和平合意の場合のように、独立したムスリムの代表がいて然るべきである」と述べ、「ムスリムの代表を出席させるべきはでない」とするタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の見解を批判
2006. 2.11 北部州 (Northern Province) 西岸のマンナル (Mannar) 県タライマンナル (Talaimannar) 沖で、高速トロール漁船に乗っていたタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) のシー・タイガー兵士と思われる者の1人が、スリランカ政府海軍との交戦の後、自爆。 LTTE兵士4人が死亡、政府海軍兵士1人が負傷 (後日死亡)
2006. 2.14 スリランカ国会が、非常事態宣言 (state of emergency) を延長 (昨年8月12日のカディルガマル [Lakshman Kadirgamar]外相の暗殺後に宣言されたもの)
2006. 2.16 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、「ジュネーブにおける和平交渉は、『平和か戦争か』を決定するものになるであろう」と発言

LTTEの政治局長であるタミルシェルバム (S. P. Thamilselvan) が、ロイターに対し、「未来は完全に、ジュネーブにおける会談の結果にかかっている。 タミル人国家 (the Tamil national problem) の問題に関するいかなる解決策も、 タミル・ホームランド (Tamil homeland) ・民族性 (nationhood) ・自決権の概念を含んだものでなければならず、タミル人に威厳のある解決をもたらすものでなければならない」と発言
2006. 2.19 ラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 大統領が、全政党会議 (all-party meeting) において、「ジュネーブの和平交渉に参加する主な関係者はスリランカ政府とタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) であるが、スリランカ政府は、複数当事者の参加を基礎 (multi-party basis) に和平交渉に臨むことを決定した」と発表
ラジャパクサ大統領は、「これまでの交渉は2当事者間で行われており、すべて失敗に終わっていた。 それゆえに新しいアプローチが必要なのである」と述べる

LTTEの政治局長であるタミルシェルバムが、「カルーナ大佐 (通称はColonel Karuna) (本名は、ムラリタラン [Vinayagamoorthy Muralitharan]) グループに属する兵員をLTTEに引き渡すこと」をスリランカ政府に要求
2006. 2.20 カルーナ大佐が、 「我が部隊は、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が武装解除したときに初めて武装解除する」と発言
さらに、「スリランカ政府軍があらゆる武装組織を武装解除すれば、それはかえって、LTTEが我々を殺害することを容易にするだけである。 いかなる武装解除も、日常性と信頼性が確立される紛争解決の最終局面において実施されるものでなければならない」とも発言
2006. 2.21 タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) が、ジュネーブにおける和平交渉において停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) の任務の拡大について議論する可能性を否定

ノルウェイ政府が、スウェーデン人のヘンリクソン (Henricsson) 准将をSLMM団長に任命。 2006年4月1日から前任のホウクランド (Hagrup Haukland) を引き継ぐことになる

スイス外務省の「人間の安全保障と平和政策」担当幹部であるガブリエル (Sidonia Gabriel) が、Daily News 紙に対して、「スイス政府は、LTTEが資金調達キャンペーンを実施することを許可しないであろう」と述べる
2006. 2.22 ジュネーブで、スリランカ政府とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、「停戦協定の履行」に関する2日間の直接交渉を開始
2006. 2.23 ジュネーブで開催されたスリランカ政府とタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) による和平交渉が終了。 4月19-21日にかけて、ジュネーブにおいて和平交渉を再度開催することを決定

最終会合における共同声明の発表において、LTTEは、「治安部隊 (security force) と警察に対する暴力行為が発生しないようにするためにあらゆる手段を講じる」と約束。 スリランカ政府は、「治安部隊以外の武装組織が兵器を携行しないようにするために、停戦協定に合致するようなあらゆる手段を講じる」と約束
2006. 2.26 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、スリランカ政府に対して、ジュネーブで約束したことを2ヶ月以内に履行するよう要求。 さらに、スリランカ・ムスリムの代表と、和平交渉の場にムスリムの独立代表団が参加する問題、ならびにマルチ・エスニックな状況にある東部州 (eastern province) におけるムスリムの関心について討議する用意があることを表明

カルーナ大佐 (通称はColonel Karuna) (本名は、ムラリタラン [Vinayagamoorthy Muralitharan]) が、「スリランカ政府による武装解除のいかなる試みに対しても抵抗する」と断言
2006. 2.27 諜報筋の情報に拠れば、ジュネーブにおける和平交渉が終了した直後に、東部州 (Eastern Province) のアンパラ (Ampara) 県カンディクディッチャル (Kanjikudichcharu) 地域で、タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) による大規模な戦闘訓練が実施された模様

LTTEの和平交渉責任者であるバラシンガム (Anton Balasingham) が、「ジュネーブ和平交渉における共同声明は停戦協定の修正を意味している」というスリランカ政府の主張を否定
2006. 3. 4 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、LTTE兵士2人を殺害したとしてスリランカ政府軍を非難。 ジュネーブ和平交渉終了後初の重大な暴力事件であるが、政府軍は関与を否定
2006. 3. 5 大統領顧問のカブラール (Nivard Ajith Cabraal) が、「2006年4月にジュネーブで開催される予定の次の和平交渉においては、権力分有 (power-sharing) のような問題に関心が向けられる前に、北部地域・東部地域の人々に対する援助の供給に関わるような、人道的な問題に焦点が当てられるであろう」と発言
2006. 3. 7 人民解放戦線 (Janatha Vimukthi Peramuna [People's Liberation Front], JVP) が、「ノルウェイを和平交渉の仲介役にするべきではない」と発言
2006. 3. 9 スリランカ・ムスリム会議 (Sri Lanka Muslim Congress, SLMC) が、「タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) がスリランカ・ムスリムをアル・カイダのような過激なムスリム集団と関連づけようとしている」として非難し、さらに、「ムスリムのジハード (Jihadi) ・グループが東部地域で暗躍している」とするLTTEの主張を強く否定
2006. 3.13 タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) の和平交渉責任者であるバラシンガム (Anton Balasingham)が、「スリランカ政府がタミル人の民兵組織を武装解除することを拒み、東部州 (Eastern Province) のバッティカロア (Batticaloa) 県におけるLTTEの軍事的ポジションに対抗しようとするそれらの組織の軍事攻撃を黙認し続けるようなことがあれば、ジュネーブにおける和平交渉は深刻な危機に直面することになるであろう」と発言
これは、先のジュネーブ和平交渉における共同声明 (2月23日) の履行をスリランカ政府に求めるもの
2006. 3.15 ヒューマン・ライツ・ウォッチ (Human Rights Watch) の最新の報告書が、「カナダのタミル人コミュニティの住民が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE)によって強引に資金をゆすり取られている」と発表
2006. 3.16 ノルウェイ政府の和平特使であるソルハイム (Erik Solheim) が、仲介者としての任務から退くつもりであること、新しい和平特使をスリランカに任命することを発表

イギリス政府が、タミル・イーラム解放のトラによる英国在住タミル人ディアスポラからの違法な集金活動を規制することに同意
2006. 3.21 スリランカ国会が、非常事態宣言 (state of emergency) を延長 (昨年8月12日のカディルガマル [Lakshman Kadirgamar] 外相の暗殺後に宣言されたもの)

タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の和平交渉責任者であるバラシンガム (Anton Balasingham) が、「スリランカ政府軍に支援された『裏切り者』の攻撃を戦闘行為とみなす」と発言
さらに「スリランカ政府がそれらの民兵組織を武装解除しない限り、和平交渉を延期する」、「ラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 大統領がタミル人の地域的な自治権の要求を受け入れない限り、政治的解決の展望はありえない。 内的な民族自決 (internal self-determination) が否定された場合には、外的な民族自決 (external self-determination) 、すなわち独立国家を建国する権利に訴えることになるであろう」と発言
2006. 3.23 カルーナ大佐 (通称はColonel Karuna) (本名は、ムラリタラン [Vinayagamoorthy Muralitharan]) グループが、他のシンハラ人とタミル人のグループと共に、新しい組織「the Alliance for Protection of Rights of the People in the East」を結成。 その目的は、「インド・スリランカ和平協定 (the India-Sri Lanka Accord)」 (1987年) によって合併されたままにある「北東部州 (North Eastern Province)」 を分離させること
2006. 3.25 北西部沿岸で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE)の兵士を載せたスリランカ北部へ向かう船が、スリランカ政府海軍艦艇に対する自爆攻撃を実施。 LTTE兵士6人とスリランカ政府海軍兵士8人が死亡。 LTTEは事件への関与を否定
2006. 3.26 停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) が、3月25日の事件について、「タミル・イーラム解放のトラの関与を否定することは困難」とする声明を発表
2006. 3.27 スリランカ政府海軍が、漁師を装ったタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) による兵器の密輸を防止するために、ジャフナ (Jaffna) 半島周辺の海域における漁業制限を実施
2006. 3.29 スリランカ政府が、「3月25日に発生した自爆テロによってスリランカ海軍兵士8人が死亡したにもかかわらず、タミル・イーラム解放のトラとの和平交渉を継続するつもりであること」を表明
2006. 3.30 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の和平交渉責任者であるバラシンガム (Anton Balasingham)が、4月19日にジュネーブで開催される和平交渉に参加する意思を再確認。 ただし、「LTTE交渉団がコロンボ経由で移動する際に、移動の安全が確保されるのであれば」との条件を付ける
2006. 4. 3
カルーナ大佐 (通称はColonel Karuna) (本名は、ムラリタラン [Vinayagamoorthy Muralitharan]) グループが、「タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) が1990年代にスリランカ・ムスリムから奪い取った数千の家屋や企業を返還しなければ、LTTEの兵員を殺害する」と明言。 さらに、「LTTEのトップ・リーダー3人を捕まえて、停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) に引き渡す」と発言
2006. 4. 5 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の政治局長であるタミルシェルバム (S. P. Thamilselvan) が、ノルウェイの和平特使であるハンセン=バウアー (Jon Hanssen-Bauer) との会談において、「4月19・20日に予定されているジュネーブにおける和平交渉の前に、スリランカ政府が武装民間組織を武装解除すること」を要求

停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) の報道官であるオラフスドティア (Helen Olafsdottir) が、「東部地域において、LTTEによるものと思われる戦闘訓練に子ども兵士が参加することが急増している」と発言
2006. 4.10 ジャフナ (Jaffna) 県のミルスウィル (Mirusuvil) 地域で、タミル・イーラム解放のトラによる地雷攻撃。 スリランカ政府軍兵士5人が死亡。 民間人2人が死亡、2人が負傷
2006. 4.11 タンパラガムワ (Thampalagamuwa) のトリンコマリー (Trincomalee) とハバラナ (Habarana) を結ぶ道路で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) によるスリランカ政府海軍トラックを狙った地雷攻撃。 スリランカ海軍兵士10人が死亡。 民間人の運転手1人が死亡、9人が負傷
2006. 4.12 東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー 県の野菜市場で、爆弾が爆発し、さらに放火が連続。 民間人13人が死亡、40人が負傷
2006. 4.14 スリランカ政府が、ジュネーブで開催されるタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) との和平交渉の新規日程に合意。 4月24・25日に開催されることに
2006. 4.16 タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) が、「ジュネーブにおける和平交渉第2ラウンド (24・25日) への参加を見合わせる」と発表

カナダの警察が、the World Tamil Movement in Montreal の事務所を家宅捜索し、コンピューター、ファイル、LTTEの旗、政治的文書を押収。 カナダ政府によるLTTE非合法化後初めての家宅捜索
2006. 4.17 北部州 (Northern Province) のワウニヤ (Vavuniya) 県ウェッパンクラム (Veppankulam) 地域で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) による地雷攻撃。 治安部隊兵士5人が死亡、7人が負傷

スリランカ政府が、「LTTEの東部地域リーダーをキリノッチ (Kilinochchi) へ運ぶためにスリランカの民間ヘリコプターを利用すること」をノルウェイに認める。 LTTEは、ジュネーブにおける和平交渉 (24・25日) について協議するためにキリノッチに移動したいとしていた
2006. 4.18 タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) 寄りのウェブ・サイトである「タミル・ネット (TamilNet)」が、「ジャフナ (Jaffna) で、スリランカ政府軍兵士がタミル人民間人5人を殺害した」と報道
LTTEが、「タミル人に対する暴力がやまなければ、ジュネーブにおける和平交渉に参加しない」と表明
2006. 4.21 東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 県タンガナガル (Thanganagar) 地域で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の地雷攻撃。 政府軍兵士2人が死亡、1人が負傷
2006. 4.25 コロンボ政府軍司令部 (the Colombo Army head quarters) 内にある軍の病院の前で、スリランカ政府陸軍司令官のサラト・フォンセカ (Lt. General Sarath Fonseka) を狙ったタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) の女性兵士による自爆テロ。 フォンセカは重傷。 8人が死亡、27人が負傷。 自爆テロの実行犯は妊婦を装っていた

自爆テロの発生後、スリランカ空軍が、LTTEが支配する東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 県サンプール (Sampur) 地域に対する大規模な空爆を実施
LTTE寄りのウェブ・サイト「タミル・ネット (TamilNet)」が、「空爆により民間人12人が死亡した」と報道
2006. 4.26 AP通信が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の基地に対するスリランカ空軍の空爆を逃れようとして、4万人の民間人が北部・東部地域から難民化したと報道
2006. 4.27 北部州 (Northern Province) 西岸のマンナル (Mannar) 県ナラウィクラム (Naravilkulam) で、タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) による地雷攻撃。 治安部隊 (security force) 兵士3人が死亡、3人が負傷

ジャフナ (Jaffna) 県のカイツ (Kayts) 島地域で、LTTEによる地雷攻撃。 スリランカ政府海軍兵士2人が死亡

サマラウェーラ (Mangala Samaraweera ) 外相が、「LTTEが治安部隊や民間人に対する自爆攻撃等のテロ活動を続けた場合には、LTTEに対する効果的かつ具体的な国際的行動が必要になる」と発言
2006. 4.28 停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) 団長であるヘンリクソン (Ulf Henricsson) 少将が、「スリランカ空軍と海軍の攻撃目標が軍事的陣地とタミル・イーラム解放のトラのオフィスであること」を確認。 さらに「10ないし12人が死亡したかもしれない」と発言したうえで、「サンプール (Sampur) 地域からの難民流出は誇張されている」と発言
2006. 4.30 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、北中部州 (North Central Province) のポロンナルワ (Polannaruwa) 県ウェリカンダ (Welikanda) 地域にあるカルーナ大佐 (通称はColonel Karuna) (本名は、ムラリタラン [Vinayagamoorthy Muralitharan]) グループのキャンプを急襲。 カルーナ大佐グループの兵士20人を殺害
2006. 5. 3 野党の統一国民党 (United National Party, UNP) が、「和平交渉こそが平和への唯一の道であるが、政府が戦争への道を選択するのであれば、それを支持する」と表明
2006. 5. 4 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) 系列の組織であるラヴァナ・フォース (Ravana Force) が、国営印刷所および電子メディア組織で働いているタミル人に対して、「スリランカ政府が実施しているLTTEに対するプロパガンダを支援しないように」との警告を発する
2006. 5. 7 カルーナ大佐 (通称はColonel Karuna) (本名は、ムラリタラン [Vinayagamoorthy Muralitharan]) グループの兵士が、東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 県のサンプール (Sampur) とラウルクレー (Ravulkulee) にあるタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) のキャンプを急襲。 LTTE兵士12人を殺害

LTTEが、政府支配地域にいるカルーナ大佐グループの兵士を攻撃することを宣言
LTTEは、「カルーナ大佐グループはスリランカ政府軍の支援を得てLTTEに対する攻撃を行っている」と批判してきており、「そのような裏切り者による攻撃がやまない限り和平交渉は再開されない」と警告してきた

カルーナ大佐グループが、「スリランカ政府であろうと、ノルウェイの和平仲介者であろうと、停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM)であろうと、誰も我々を武装解除することはできない」と発言
2006. 5. 9 北部州 (Northern Province) のキリノッチ (Kilinochchi) で、日本政府の和平特使である明石康が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の政治局長であるタミルシェルバム (S. P. Thamilselvan) と会談
2006. 5.10 オランダの法務大臣であるドンネル (Donner) と入国管理大臣 (Minister of Immigration) であるヴェルドンク (Verdonk) が、「タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) の集金活動によってタミル人コミュニティが脅迫されている兆候がある」と発表。 ドンネルは、「オランダ政府は、LTTEをEUの不法テロ組織リストに載せるように圧力をかけるつもりである」と表明

本土防衛省 (the United States Department of Homeland Security) がスポンサーとなっている National Memorial Institute for the Prevention of Terrorism が、ジャティカ・ヘラ・ウルマヤ (Jathika Hela Urumaya, JHU) の前身組織であるシンハラ・ウルマヤ (Sihala Urumaya) をテロ組織に指定

日本政府和平特使の明石康が、コロンボ (Colombo) で、「スリランカ政府とLTTEの関係は2002年以来最悪の状態にある」と発言。 さらに、「日本政府が、アメリカ、日本、EU、ノルウェイが参加する東京支援国会議 (Tokyo Donors' Conference) の共同議長を務めることをインド政府に要請したこと」を明らかにし、「それに対するインドからの反応は肯定的なものであった」と発言

LTTEの政治局長であるタミルシェルバム (S. P. Thamilselvan) が、ロイターに対して、「スリランカは新たな内戦の縁に立っている」と発言
2006. 5.11 ジャフナ (Jaffna) 半島のポイント・ペドロ (Point Pedro) 沖で、スリランカ政府海軍兵士710人を載せた艦船に対するタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の自爆攻撃。 政府海軍が応戦し、これを撃退。 政府海軍兵士17人とLTTE兵士50人が死亡
海軍の艦船には、停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) の監視員2名が乗船していた

SLMMが、この事件を受けて、「LTTEには海上における権限は付与されていない」と報道発表

LTTEの政治局長であるタミルシェルバム (S. P. Thamilselvan)が、「LTTEには海上における権限はない」というSLMMの主張を強く否定。 SLMMへの書簡において、「勢力均衡の一環として、海軍の移動の権利を有している」と主張
2006. 5.13 停戦監視団の団長が、「停戦協定は文面としては残ってはいるが、スリランカ政府とタミル・イーラム解放のトラは『低強度紛争 (low-intensity war) 』の状態に舞い戻ってしまっている」と発言。 さらに、「定義によってはすでに戦争状態にあるといってもよい。 我々には、和平協定ではなく停戦協定があるだけである」と述べる
2006. 5.14 停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) が、「政府軍の艦艇に監視員を乗船させてきた慣例について再検討する」と発表

タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、「海上における軍事行動を止めるように」との停戦監視団の呼びかけを無視。 「海上における活動を維持するためには戦争をも辞さない」と発言
LTTEのソーサイ (Soosai) 海軍大佐が、「我が兵員の生命を犠牲にして手に入れてきた海上における主権を手放す気はない」と発言。 さらに、「この15年間の戦闘で1200人のシー・タイガー兵士が死亡した」述べる

インド政府が、LTTEに対する非合法化措置の2年延長を決定 (6回目の延長措置)。 5月20日にタミル・ナドゥ (Tamil Nadu) 州政府が承認
2006. 5.21 東部州 (Eastern Province) のバッティカロア (Batticaloa) 県で、カルーナ大佐 (通称はColonel Karuna) (本名は、ムラリタラン [Vinayagamoorthy Muralitharan]) グループの兵士が、タミル・イーラム解放のトラのバッティカロア県軍事部門の副官であるラマナン (Ramanan) を殺害
2006. 5.25 停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) が、「監視員を少なくとも15人増員すること」および「防弾チョッキとヘルメットを着用すること」を決定
2006. 5.27 北西部州 (North Western Province) のウィルパットゥ国立公園 (Wilpattu National Park) で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のものと思われる地雷の爆発により、スリランカ人旅行者6人と観光ガイド1人が死亡

LTTEが、6月8・9日にオスロで開催される停戦監視団員の安全対策に関するスリランカ政府との会談に参加することに同意

ノルウェイの和平特使ソルハイム (Eric Solheim)が、「重大な危機が起きつつあり、 スリランカは全面的な内戦に戻りうる状況にある」と発言
2006. 5.29 タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) の覆面組織 (front organization) である Makkal Eela Viduthalai Munnawar (Eelam People's Liberation Alliance, EPLA) が、東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 対岸のムトゥール (Muttur) 地域のスリランカ・ムスリムに対して、「72時間以内に立ち退かなければ死に直面することになる」と脅迫

LTTEが、6月8・9日にオスロで開催される会談への参加に関して、「LTTEの交渉団員の移動時の安全が確保されること」を要求

LTTEの政治局長であるタミルシェルバム (S. P. Thamilselvan) が、「オスロにおける会談は、2月に開始されたスリランカ政府との和平交渉とは別のものである」ことを強調
2006. 5.30 北中部州 (North Central Province) のポロンナルワ (Pollonaruva) 県ウェリカンダ (Welikanda) 近郊のオマディヤダム (Omadiyamadu) の灌漑施設建設現場で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の兵士が、シンハラ人民間人12人を殺害

EU、日本、ノルウェイ、米国が共同議長国なって開催された東京会議で、共同声明が発表される。 スリランカ政府に対しては、「タミル人の人権を保障すること」ろ、LTTEに対しては「自爆テロやスリランカ政府軍への攻撃を停止すること」を求める
2006. 5.31 EUが、タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) をテロリスト組織に指定することを公式に発表。 これにより、EU加盟25ヵ国におけるLTTEの資産が凍結され、武装闘争のための集金活動の実施が困難になる
2006. 6. 1 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、6月8・9日にオスロで開かれる予定の和平交渉に参加するつもりであることを正式に発表
2006. 6. 2 北中部州 (North Central Province) のポロンナルワ (Pollonaruva) 県ウェリカンダ (Welikanda) 近郊のオマディヤダム (Omadiyamadu) におけるシンハラ人民間人の虐殺事件 (5月30日) を調査した警察が、「事件は、タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) による子ども兵士の訓練の一環として実施された」と発表

全政党会議 (All Party Conference) が、「スリランカに理想的に適合するような政治的解決策を考察するための憲法委員会を創設する」というラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 大統領の提案に賛成

スリランカ政府が、LTTEのオスロ会談代表団に対する移動時の安全保障を確認

LTTEが、ノルウェイ政府からのオスロ会談 (6月8・9日)への招待状を受領。 ただしLTTEは、「オスロ会談は和平交渉ではないこと」をあくまでも強調
2006. 6. 6 ジャフナ (Jaffna) 半島西方のカイツ (Kayts) 島で、イーラム人民民主党 (Eelam People's Democratic Party, EPDP) の元メンバーであるアナンダン (Keshaman Anandan) と従姉妹のポディリ (Rathnasingham Podini) が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のピストル・ギャングによって射殺される
2006. 6. 7 東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 県ムトゥール (Muttur) 地域で、 カルーナ大佐 (通称はColonel Karuna) (本名は、ムラリタラン [Vinayagamoorthy Muralitharan]) グループが、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の兵士を襲撃。LTTE兵士15人が死亡

東部州のバッティカロア (Batticaloa) 県ワドゥムナイ (Vadumunai) で、水圧機雷 (pressure mine) が爆発。 LTTE兵士1人と民間人6人が死亡。 LTTEは、スリランカ政府軍を非難。 スリランカ政府軍は関与を否定

日本政府が、「暴力行為が激化したとしてもスリランカに対する経済的・人道的な支援を中断しない」と発表
2006. 6. 8 オスロ会談において、スリランカ政府が、「タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) が、スリランカ政府代表団との会談を拒否している」と発表。 LTTE代表団は、6月5日に現地入りしていた

ノルウェイの国際開発相 (International Development Minister) であり、前ノルウェイ和平特使でもあったソルハイム (Erik Solheim) が、「『EU市民が停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) の要員になることを認めない』とする決定を再考すること」をLTTEに要請

SLMMの報道官が、「LTTEは、国際法に基づく限り、海上あるいは空中における権限を何も有していない」と強調
2006. 6. 9 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の政治局長であるタミルシェルバム (S. P. Thamilselvan) が、「LTTEは、EUに加盟している5つの国から派遣されている停戦監視団 (SLMM) 員の国外退去を求める決定を変えることはない」と発言。 さらに、「監視員は中立でなければならない」とも述べる

スリランカ政府が、暴力行為を煽ったとしてSLMMとその団長であるヘンリクソン (Ulf Henricsson)を非難する声明を発表

ノルウェイの国際開発相 (International Development Minister) であり、前ノルウェイ和平特使でもあったソルハイム (Erik Solheim) が、「オスロ会談は失敗に終わった」と述べ、LTTEにその責任を帰す

ノルウェイ政府が、スリランカ政府とLTTEの対談の設定に失敗したことを受けて、「和平交渉の仲介役を務めることについて再検討する」と発言
2006. 6.14 タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) が、「LTTEは和平プロセスにおいて公平に取り扱われることを望んでいるのであり、EUが採用したような、LTTEをテロ組織に指定するといった圧力に屈するつもりはない」と発言

国連高等難民弁務官事務所 (UNHCR) が、「2006年になってから、3000人の難民がスリランカを離れてインドに逃れた」と発表
2006. 6.15 北中部州 (North Central Province) のアヌラーダプラ (Anuradhapura) 県ケビティゴレワ (Kebithigollewa) で、国営バスに対する地雷攻撃。 民間人の乗客64人 (子ども15人を含む) が死亡、86人が負傷
スリランカ政府報道官が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) を非難する声明を発表。 LTTEは、事件への関与を否定

人民解放戦線 (Janatha Vimukthi Peramuna [People's Liberation Front], JVP) が、「LTTEを非合法化すること」、ならびに、「見せかけの和平交渉へのバカらしい希望に依存せず、周到に計画された戦略をもってテロリズムを敗北させること」をスリランカ政府に強く求める
2006. 6.16 停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) が、6月15日のバスに対する地雷攻撃を非難して、「民間人が乗るバスを標的にすることは、野蛮な行為であるだけでなく、無実の人々の日常生活を営む自由を阻害することでもある」と発言
2006. 6.17 北部州 (Northern Province) 西岸のマンナル (Mannar) 県タライマンナル (Talaimannar) で、治安部隊 (security force) とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の激しい戦闘。 シー・タイガー兵士30人、スリランカ海軍兵士6人、民間人6人が死亡
2006. 6.18 スリランカ政府が、タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) を「無実の一般市民を理由もなしに殺害する『永遠の殺人マシーン (eternal killing machine)』 」と評したうえで、LTTEに対して包括的な和平交渉に参加するよう求める
2006. 6.19 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、「全面的な内戦が再開された場合には、自爆テロをも含むあらゆる方法に訴えることになる。 その影響は、スリランカ全土で目の当たりにされることになろう」との警告を発する

サマラウェーラ (Mangala Samaraweera) 外相が、スリランカ政府とLTTEが対等な立場にあることを否定
2006. 6.20 東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 県で、タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) の兵士8人が、カルーナ大佐 (通称はColonel Karuna) (本名は、ムラリタラン [Vinayagamoorthy Muralitharan]) グループとの夜通しの戦闘の末、死亡

LTTEが、停戦協定を遵守することを再度表明。 しかし、「デンマーク、フィンランド、スウェーデンからの停戦監視員の立場については未定」と発言
2006. 6.21 スリランカ政府が、「タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) を非合法化する予定はない」と発表。 人民解放戦線 (Janatha Vimukthi Peramuna [People's Liberation Front], JVP) がLTTEの非合法化を要求していた

LTTEが、ノルウェイの和平交渉仲介者に対して、「EU諸国出身の停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) 員は任務から離れるべきである」と伝えた模様
具体的には、デンマーク、フィンランド、スウェーデンの3ヵ国。 SLMM構成5ヵ国のうち、この3ヵ国だけで停戦監視員総勢57名のうちの37名を占める
2006. 6.22 ユニセフが、「カルーナ大佐 (通称はColonel Karuna) (本名は、ムラリタラン [Vinayagamoorthy Muralitharan]) グループは、子どもを誘拐して子ども兵士にリクルートしている」と発表
2006. 6.23 スリランカ政府が、「タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が求めている『EU諸国出身の監視員を停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) から撤退させること』は、停戦協定違反に該当する」と発言
2006. 6.25 ラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 大統領が、タミル・イーラム解放のトラに対して、2週間の停戦を提案
2006. 6.26 コロンボ (Colombo) 近郊のパニピティヤ (Pannipitiya) で、スリランカ政府軍の3番目の高い地位にあるクラトゥンガ (Parami Kulatunga) 参謀次長と他3人が、自爆テロにより殺害される
参謀次長は、陸軍司令官、陸軍参謀長に次ぐ3番目に高い地位

ノルウェイが、スリランカにおける和平の仲介を継続するつもりであることを発表
2006. 6.27 停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) が、「6月26日に発生したクラトゥンガ参謀次長の暗殺が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の自爆テロによって実行された」と発表

スリランカ政府軍が、停戦協定発効以前に実施されていた安全保障体制に戻ることを宣言。 LTTEによる暴力が激化しつつあることに対応した措置

LTTEのイデオローグであるバラシンガム (Anton Balasingham) が、インドのニュース放送において、「LTTEは、元インド首相のラジブ・ガンディー (Rajiv Gandhi) の暗殺 (1991年5月21日) を残念に思っている」と発言し、暗殺事件を「途方もなく大きい、歴史的な悲劇 (monumental and historical tragedy)」と評す
インド政府は、「LTTEを許すことはLTTEのテロリズムのイデオロギーを承認することになる」と発言
2006. 6.28 タミル・イーラム解放のトラが、インド首相であったラジブ・ガンディーの暗殺に対する自らの責任を否定
2006. 6.29 ノルウェイの国際開発相 (International Development Minister) であり、前ノルウェイ和平特使でもあったソルハイム (Erik Solheim) が、「タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) によって国外退去が求められている EU諸国からの停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) 員37人に代わる停戦監視員は、ノルウェイから補充されることにはならないであろう」と発言

スリランカ政府が、「あらゆるレベルにおける公務員職を募集する際に、シンハラ語とタミル語の知識を必須のものとすること」を決定。 the dual language formula を真摯に追求するための措置
2006. 7. 3
東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 県にあるアヌラーダプラ (Anuradhapura) ・ジャンクションで、タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) の地雷攻撃。 治安部隊 (security force) 兵士5人を含む7人が死亡、14人が負傷

LTTEが、LTTEをテロ組織に指定したEUに属するデンマーク、フィンランド、スウェーデンからの停戦監視員の撤収期限を、9月1日に設定
2006. 7. 5 政策立案相 (Policy Planning Minister) のランブクウェラ (Keheliya Rambukwella) が、「ラジャパクサ (Mahinda Rajapakse) 大統領に対して、タミル人地域である北部地域・東部地域における権力分有 (power shareing) に関する助言をするための、多民族12人で構成される委員会が創設された」と発表
同委員会は、インドとカナダを含む、世界のあらゆる権力分有の事例を検討する
2006. 7. 6 スリランカ国会が、非常事態 (state of emergency) 宣言の延長を圧倒的多数で可決。 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の暴力行為が増大しつつあることに備えるため
2006. 7. 7 北部州 (Northern Province) のマンナル (Mannar) 島からの43家族、同じくムサリ (Musali) 地域からのスリランカ・ムスリムの245家族が難民化し、北西部州 (North Western Province) のカルピティヤ (Kalpitty) 地域とプッタラム (Puttalam) 地域に到着
2006. 7. 9 インドのタミル・ナドゥ (Tamil Nadu) 州の難民収容所に収容されている1月12日以来のスリランカ難民の数が、4528人に増加
2006. 7.12 ジャフナ (Jaffna) で、タミル・イーラム人民解放機構 (People's Liberation Organisation of Tamil Eelam, PLOTE) のリーダーであるイルダラジャン (Sebastian Irudarajan) が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のメンバーによって射殺される
2006. 7.14 東部州 (Eastern Province) のバッティカロア (Batticaloa) 県ワカネリ (Vakaneri) 地域で、スリランカ政府軍とタミル・イーラム解放のトラの戦闘。 スリランカ政府軍兵士12人とLTTE兵士4人が死亡

スリランカ政府が、「カルーナ大佐 (通称はColonel Karuna) (本名は、ムラリタラン [Vinayagamoorthy Muralitharan]) グループの武装解除を実施しない」と明言。 新たな戦争に巻き込まれたくないため、というのがその理由
2006. 7.20 ジャフナ (Jaffna) 県で、イーラム人民民主党(Eelam People's Democratic Party, EPDP) のシンパであるヨガン (Selvar Yogan) が、何者かによって射殺される
2006. 7.21 タミル・イーラム解放のトラの政治局長であるタミルシェルバム (S. P. Thamilselvan) が、「EU諸国からの停戦監視団 (Sri Lanka Monitoring Mission, SLMM) の監視員を受け入れるように」とのスウェーデン特使であるオルエルンド (Anders Oljelund) の要求を拒否。 監視員3名の帰国期限が2006年9月1日であることを改めて表明

独立前(483BC-1948.2)独立後1(1948.2-82.12)独立後2(1983.1-87.7)独立後3(1987.7-90.3)独立後4(1990.3-94.7)独立後5(1994.7-97.12)独立後6(1998.1-99.12)

独立後7(1999.12-2000.10)独立後8(2000.10-01.11)独立後9(2001.12-04.3)独立後10(2004.4-05.11)独立後12(2006.7-07.2)独立後13(2007.2-07.10)独立後14(2007.11-)



  参考: TamilNet、 BBC News Southasia、 本ホームページのリンク集に掲げたニュース・ソース



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