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スリランカ国旗 スリランカの歴史− 2000年10月〜01年11月(独立後8)− スリランカ国旗

独立前(483BC-1948.2)独立後1(1948.2-82.12)独立後2(1983.1-87.7)独立後3(1987.7-90.3)独立後4(1990.3-94.7)独立後5(1994.8-97.12)独立後6(1998.1-99.12)

独立後7(1999.12-2000.10)独立後9(2001.12-04.3)独立後10(2004.4-05.11)独立後11(2005.11-06.7)独立後12(2006.7-07.2)独立後13(2007.2-07.10)独立後14(2007.11-)





− 時 代 区 分 −

2000年10月2001年1月2001年7月


 西 暦  出 来 事 
クマーラトゥンガ vs LTTE PartV (2000年10月〜01年11月)
第11回総選挙は、人民連合 (PA) の勝利に終わる。 クマーラトゥンガ大統領は再び自治権付与を軸とする憲法改正を追求し、それをもとにLTTEとの和平交渉の可能性を探ろうとする。 しかし、内戦によって崩壊の淵に追い込まれたスリランカ経済は、スリランカの政治を混乱の淵に引きずり込んでいく。 PartVでは、2001年12月の総選挙で統一国民党 (UNP) のウィクラマシンハが首相になるまでの1年間を対象とする
2000年10月
2000.10.10 第11回総選挙が実施される (投票率は、75.6%)

225議席中 (括弧内は比例区選出議員数 [計29議席])、統一国民党 (United National Party, UNP) が89議席 (12)、人民連合(People's Alliance, PA) が107議席 (13)、人民解放戦線 (Janatha Vimukthi Peramuna [People's Liberation Front], JVP)が10議席 (2)、タミル統一解放戦線 (Tamil United Liberation Front, TULF)が5議席 (0)、タミル会議 (Tamil Congress, TC) が1議席 (0)、タミル・イーラム解放組織 (Tamil Eelam Liberation Organization, TELO) が3議席 (0)、イーラム人民民主党 (Eelam People's Democratic Party, EPDP) が4議席 (0)、 国民統一同盟 (National Unity Alliance, NUA) が4議席 (1)、シンハラ・ウルマヤ (Sihala Ulumaya) が1議席 (1)、その他無所属が1議席

人民連合 (People's Alliance, PA) は過半数に6議席及ばなかったが、NUA、EPDP、無所属議員 の9人の協力により過半数を確保

NUAは、スリランカ・ムスリム会議 (Sri Lanka Muslim Congress, SLMC) の党首であったアシュラフ (M. Asharff) の死後にSLMCから分派し、スリランカ・ムスリムの主流派の政党に躍り出たもの。 リーダーは、ラウフ・ハキーム (Rauf Hakeem)

後にシンハラ・ウルマヤの党首スネータ・グナセカラ (Suneetha Lakshman Gunasekara) は、党運営の路線対立からシンハラ・ウルマヤから7名を引き連れて離党し、シンハラ・ジャティカ・サンガマーヤ (Sinhala Jathika Sangamaya) を結成 

スリランカ自由党 (Sri Lanka Freedom Party, SLFP) のラトナシリ・ウィクラマナーヤカ (Ratnasiri Wickramanayake)第16代首相が続投

世界で初めて女性首相になったシリマウォ・バンダーラナーヤカ (Sirimavo Ratwatte Dias Bandaranaike) が、投票後に心臓発作で倒れ、死去 (84歳)。 クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領の実母。 14日に国葬

2000.10.14 スリランカ・ムスリム会議 (Sri Lanka Muslim Congress, SLMC) が、100日以内に、憲法改正を実現できなければ連立政権から離脱すると表明
2000.10.16 スリランカ・ムスリム会議が、人民連合 (People's Alliance, PA) を支持するかどうかめぐって分裂
シンハラ・ナショナリストの政党であるシンハラ・ウルマヤ (Sihala Urumaya) が、国会代表権をめぐって分裂
2000.10.17 オスロで、ラクシュマン・カディルガマル (Lakshman Kadirgamar) 外相が、クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領からの書簡にもとづき、ノルウェイに和平交渉の仲介役継続を望む
2000.10.19 コロンボ (Colombo) で、新内閣閣僚の就任式の最中に市庁舎付近で自爆テロ。 3人が死亡し、アメリカ人女性3人を含む21人が負傷

ジャフナ (Jaffna) 半島のナガル・コウィル (Nagal Kovil)で、スリランカ政府軍とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が衝突
2000.10.21 タミル統一解放戦線 (Tamil United Liberation Front, TULF) が、民主政治に溶け込みつつある前タミル人武装組織のタミル・イーラム人民解放機構 (People's Liberation Organization of Tamil Eelam, PLOTE)、タミル・イーラム解放機構 (Tamil Eelam Liberation Organization, TELO) に対して武装解除を要求
2000.10.23 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) にあるスリランカ海軍の基地を攻撃。 海軍の艦船が沈没、救援に駆けつけたヘリコプターが墜落。 24人が死亡
2000.10.25 ウワ州 (Uva Province) のバドゥッラ (Badulla) 県バンダーラウェラ (Bandarawela) にある拘置所を、数百人の暴徒が襲撃。 テロリズム防止法 (Prevention of Terrorism Act) にもとづいて拘禁中のタミル人青年29人が虐殺され、16人が重傷
アナン国連事務総長、アムネスティ・インターナショナル、タミル・イーラム解放のトラが、事件を非難
2000.10.29 スリランカ政府軍が、「Kinihara 作戦V (Operation Kinihara V)」を開始
ジャフナ (Jaffna) 半島のテンマラッチ (Thenmaradchi) で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) と激しい戦闘

中部州 (Central Province) のヌワラ・エリヤ (Nuwara Eliya) 県ティラワケレ(Talawakele)などで、シンハラ人がタミル人を襲撃
2000.10.31 スリランカ空軍が、東部州 (Eastern Province) トリンコマリー (Trincomalee) 南方にあるタミル・イーラム解放のトラの基地を攻撃
2000.11. 1 ジャフナ (Jaffna) 半島南方のワンニ (Vanni) で、ノルウェイ政府の和平特使エリック・ソルハイム (Erik Solheim) らが、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のリーダーであるプラバーカラン (Velupillai Prabhakran) と会談
後日、クマーラトゥンガ(Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領に報告 (3日)
2000.11. 4 人民解放戦線 (Janatha Vimukthi Peramuna [People's Liberation Front], JVP]) とシンハラ・ウルマヤ (Sihala Urumaya) が、ノルウェイが主導する和平交渉は政治的な解決を押しつけるものである、と批判
2000.11. 5 東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 沖で、スリランカ海軍とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のシー・タイガーの戦闘
2000.11. 6 ウィクラマナーヤカ (Ratnasiri Wickramanayake) 首相が、統一国民党 (United National Party, UNP) のウィクラマシンハ (Ranil Wickramasinghe) 党首と会談。 和平交渉におけるノルウェイの役割、憲法改正案について協議
2000.11. 9 第11期国会開幕
スリランカ政府が、非常事態宣言 (State of Emergency) を1ヶ月延長
クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領が、「政府はタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) との和平交渉を望んでいるが、テロリズムに対する戦争 (war on terrorism) は継続しなければならない」と発言
2000.11.13 ヨーロッパ連合 (European Union)が、「ノルウェイによる和平交渉の仲介に対する支援を強化する」と表明
2000.11.16 コロンボ (Colombo) にあるノルウェイ大使館の前で、シンハラ人仏教僧らが、ノルウェイの和平特使ソルハイム (Erik Solheim) の人形等を燃やして、ノルウェイの介入に抗議
2000.11.19 スリランカ政府軍が、「Kinihara 作戦W (Operation Kinihara W)」を開始
ジャフナ (Jaffna) 半島のチャワカチェリ (Chavakachcheri) で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) と激しい戦闘
2000.11.27 タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) のリーダーであるプラバーカラン (Velupillai Prabhakran) が、毎年恒例の「英雄の日 (Hero's Day)」の演説を実施
プラバーカランは、「LTTEは紛争を平和的手段を通じて政治的に解決するための方策を交渉する場に参加する準備ができている」と発言し、間接的な表現ながらも停戦 (de-escalation and normalisation of civilian life) を提案
同時に、1982年以来のLTTEの死者が1万6333人、2000年度の死者が1742人、自爆攻撃の遂行による死者が253人であると発表
2000.12. 2 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の政治局顧問であるアントン・バラシンガム (Anton Balasingham) が、「クマーラトゥンガ(Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領が戦争を継続することに熱心であるので、LTTEはスリランカ政府の和平交渉に対する意欲を疑わざるを得ない」と発言
2000.12. 5 スリランカ政府軍が、「Kinihara 作戦X (Operation Kinihara V)」を開始し、ジャフナ (Jaffna) 半島の奪還作戦を再開
2000.12.12 ラクシュマン・カディルガマル (Lakshman Kadirgamar) 外相が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) に対し、「スリランカ政府は和平交渉を再開する意思はあるが、『戦争をこれ以上エスカレートさせない (de-escalation of war)』ことは確約できない」と発言。 つまり、停戦の拒否

コロンボ (Colombo) で、人民解放戦線 (Janatha Vimukthi Peramuna [People's Liberation Front], JVP) が、外国の介入による和平交渉の実現に抗議する集会を開催
2000.12.14 スリランカ政府が、タミル人に民族自決を認めることを拒否
2000.12.16 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、「戦争状態のもとでは和平交渉は不可能である」と表明
2000.12.19 ヨーロッパ連合 (European Union) が、スリランカ政府に対する資金援助会議の場で、スリランカ政府に和平交渉を再開するよう要請
2000.12.20 National Movement Against Terrorism (シンハラ人仏教僧の武装ナショナリスト・グループ) が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) に勝利するまで戦争を続けるよう要請
2000.12.21 タミル・イーラム解放のトラのロンドン事務所が、12月24日から1ヶ月間の一方的なクリスマス停戦を表明
イギリス政府はこれを歓迎 (22日)
2000.12.22 スリランカ政府軍が、ジャフナ (Jaffna) 半島のチャワカチェリ (Chavakachcheri) で新たな軍事活動を開始
2000.12.24 ウィクラマナーヤカ (Ratnasiri Wickramanayake) 首相とカディルガマル (Lakshman Kadirgamar) 外相が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の停戦案を拒否する声明を発表

LTTEは、停戦の実施を宣言

タミル統一解放戦線 (Tamil United Liberation Front, TULF) は、スリランカ政府の決定を非難 
2000.12.30 スリランカ政府軍が、ジャフナ (Jaffna) 半島の奪還を目指して軍事行動を開始
タミル・イーラム解放のトラ側に戦闘行為を再開した気配はなし

タミル統一解放戦線 (Tamil United Liberation Front, TULF)、タミル・イーラム人民解放機構 (People's Liberation Organization of Tamil Eelam, PLOTE)、タミル・イーラム解放機構 (Tamil Eelam Liberation Organization, TELO) などのタミル人政党10党が、国際社会に対して、スリランカ政府にタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) との停戦に応じるように圧力をかけることを要請
2001年
人民連合政府 (PA) は、憲法改正の実現に尽力しつつも、あくまでもタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) に対する軍事的な勝利を目指す姿勢を貫いていく。 しかし軍事補の増大や物価の高騰によって庶民の日常生活の困窮度は増し続け、7月に生じたLTTEによるカトーナヤカ国際空港襲撃事件は、さらにそのような状況を悪化させることになる。 2001年は、軍事的な解決と憲法の改正の双方に完全に失敗したクマーラトゥンガ大統領が、第12回総選挙を実施することに踏み切った年である。
2001. 1. 2 コロンボ (Colombo) で、人民解放戦線 (Janatha Vimukthi Peramuna [People's Liberation Front], JVP) の女性マルキスト・グループが、物価高騰に抗議するデモを実施。 数百人が参加
この2ヶ月の間に、物価は20%高騰
2001. 1. 5 ラクシュマン・カディルガマル (Lakshman Kadirgamar) 外相が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の停戦の提案について、「ジャフナ (Jaffna) 半島をスリランカ政府軍が掃討することを妨げ、さらに国際社会の同情を買うための演技 (publicity stunt) である」と批判
2001. 1. 8 コロンボ (Colombo) で、人民解放戦線 (Janatha Vimukthi Peramuna [People's Liberation Front], JVP) が、ノルウェイが和平交渉に仲介することと物価高騰とに抗議するデモを実施。 2000人以上が参加
このデモ隊に対してスリランカ警察が催涙弾を発射し、少なくとも12人が負傷

クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領が、タミル・イーラム解放のトラが実施している1ヶ月間の停戦に応じないことを表明
2001. 1. 9 タミル統一解放戦線 (Tamil United Liberation Front, TULF) が、スリランカ政府に対し、戦争を止めてタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) との和平交渉を再開するよう要請
2001. 1.10 ノルウェイの和平特使であるエリック・ソルハイム (Erik Solheim) がコロンボ (Colombo) に到着し、インド高等弁務官と会談

スリランカ政府軍が、停戦を求めるような平和運動を行わないようスリランカ国民に対して呼びかける。 国内の平和運動家は反発 (11日)

2001. 1.16−17 スリランカ政府軍が、ジャフナ (Jaffna) 半島南端のエレファント・パス (Elephant Pass) の奪還を目指して「Kinihara 作戦\ (Operation Kinihara \)」を開始
ジャフナ半島で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) と激しく交戦し、双方に100人以上の死者、300人以上の負傷者
2001. 1.18 タミル統一解放戦線 (Tamil United Liberation Front, TULF)、タミル会議 (Tamil Congress, TC)、タミル・イーラム解放機構 (Tamil Eelam Liberation Organization, TELO) などのタミル人政党7党の代表が、ノルウェイと EU の大使に対して、スリランカ政府にタミル・イーラム解放のトラとの停戦に応じるよう圧力をかけるよう要請
2001. 1.23 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、一方的な停戦をさらに1ヶ月延長すると発表 (24日から)
スリランカ政府は、停戦を拒否 (24日)
2001. 1.24 ジャフナ (Jaffna) 半島のムハマライ (Muhamalai) で、地雷の爆発によってスリランカ政府軍兵士11人が死亡、5人が負傷
2001. 1.26 コロンボ (Colombo) で、統一国民党 (United National Party, UNP) の支持者数百人が、物価の急上昇や犯罪の急増に抗議するデモを実施
2001. 1.28 ロンドンで、ノルウェイの和平特使エリック・ソルハイム (Erik Solheim) が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の政治局顧問であるアントン・バラシンガム (Anton Balasingham) と会談
2001. 2. 1 ノルウェイの和平特使エリック・ソルハイムが、クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領、野党の統一国民党 (United National Party, UNP) 代表のウィクラマシンハ (Ranil Wickramasinghe) と対談。 議題は、和平交渉を再開する方法について
2001. 2. 4 クマーラトゥンガ大統領が、独立記念日の演説で、「我が国の人々全てが統合され、なおかつ平等と名誉をもって生きていけるような解決策を見つけるための交渉に入る意思がある」と発言
2001. 2. 9 コロンボ (Colombo) で、統一国民党 (United National Party, UNP) の支持者1万人以上が反政府デモを実施
この日は、キャンディ (Kandy) 発コロンボ (Colombo) 着の5日間に及ぶデモ行進の最終日

シンハラ・ウルマヤ (Sinhala Urumaya) が、ノルウェイが和平交渉の仲介役を担うことを非難

2001. 2.13 パキスタン政府が、スリランカ政府に対する2000万米ドルもの援助を決定。 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) との戦争に用いる重要兵器を調達するための費用として
2001. 2.16−17 北部州 (Northern Province) のワウニヤ (Vavuniya) とマンナル (Mannar) で、1万人以上のタミル人が、停戦・和平交渉の再開・タミル人の自決権の認知を求めるデモを実施

東部州 (Eastern Province) のバッティカロア (Batticaloa) 県では、イギリス政府に対して、タミル・イーラム解放のトラを非合法化しないように求めるデモ
2001. 2.19 英国の「反テロリズム法 (Anti-Terrorism Act) 」が施行される
ただし、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) は、即座に非合法化はされず
2001. 2.20 ロンドンで、ノルウェイの和平特使エリック・ソルハイム (Erik Solheim) が、タミル・イーラム解放のトラの政治局顧問であるアントン・バラシンガム (Anton Balasingham) と会談
2001. 2.22 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、一方的な停戦をさらに1ヶ月延長すると発表 (24日から)
スリランカ政府は、停戦を拒否 (24日)
2001. 2.26 クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領が、「タミル・イーラム解放のトラとの和平交渉が2ヶ月以内に再開される可能性がある」と発言
2001. 2.28 英国の「反テロリズム法 (Anti-Terrorism Act) 」にもとづき、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) がテロリスト集団に認定され、非合法化
南アジア地域でテロ組織に認定された他の団体は、Al-Qaida、Babbar Khalsa、International Sikh Youth Federation、Harakat Mujahideen、Jaish-e Mohammed、Lashkar-e Taiba
2001. 3. 1 スリランカ空軍機が、ジャフナ (Jaffna) 半島南端のエレファント・パス (Eelephant Pass) 北方にあるタミル・イーラム解放のトラの兵舎を爆撃
2001. 3. 2 中部州 (Central Province) のハットン (Hatton) で、紅茶プランテーション労働者のインド・タミル人が、賃上げを要求して抗議運動を実施。 2000人以上が参加

ラクシュマン・カディルガマル (Lakshman Kadirgamar) 外相が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) を非合法化するための交渉が、オーストラリア、フランス、ノルウェイで進行中と明かす

2001. 3. 4 ノルウェイの和平特使エリック・ソルハイム (Eric Solheim) が、コロンボ (Colombo) に到着。 2001年になってから3回目の訪問
2001. 3. 9 スリランカ政府が、国家安全保障税 (National Security Levy) を増額
2001. 3.11 ジャフナ (Jaffna) 半島のナガル・コウィル (Nagar Kovil) で、スリランカ政府軍とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の激しい戦闘
2001. 3.19 国会において、ジャフナ選出の野党議員であるティヤガラジャ・マヘスワラン (Thiyagarajah Maheswaran) が、ラクシュマン・カディルガマル (Lakshman Kadirgamar) 外相を「タミル人に対する裏切り者」と非難
2001. 3.21 北部州 (Northern Province) 東岸のムライティブ (Mullaittivu) 沖で、スリランカ海軍とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のシー・タイガーが交戦。 政府軍の艦船1隻が撃沈され、15人以上が死亡
2001. 3.22 タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) が、一方的な停戦をさらに1ヶ月間延長すると発表。 同時にスリランカ政府に対し、「停戦に応じなければ武力闘争を再開する」と警告
過去3ヶ月間の停戦中に、LTTE兵士133人が政府軍によって殺された模様
2001. 3.23 スリランカ空軍機が、東部州 (Eastern Province) のバッティカロア (Batticaloa) 西方にあるタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のベイルート (Beirut) 基地を爆撃し、破壊。 LTTEの兵士30人が死亡
2001. 4. 5 スリランカ政府が、非常事態宣言 (State of Emergency) を延長
2001. 4. 7 在スリランカ・ノルウェイ大使のウェストボルグ (Jan Westborg) が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の政治局長あるタミルチェルヴァム (S. P. Thamilchelvam) と会談
タミルチェルヴァムは、和平特使エリック・ソルハイム (Eric Solheim) を通じて、和平交渉のテーブルにLTTEが着くための条件として、@LTTEに対する非合法化措置を解除すること、ALTTEによる停戦の呼びかけに応じること、をスリランカ政府に伝達
2001. 4.10 スリランカ空軍機が、ジャフナ(Jaffna) 半島のムハマライ (Muhamalai) にあるタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) の野営地と、ジャフナ半島対岸のキリノッチ (Kilinochchi) 県プーネリン (Pooneryn) にあるシー・タイガーのベイルート (Beirut) 基地を爆撃し、破壊。 LTTEの兵士30人が死亡
2001. 4.13 スリランカ政府が、シンハラとタミルの新年を祝して、4月13日からの3日間の停戦を発表。 ただし、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の停戦に応じたものではないことを強調
2001. 4.16 北部州 (Northern Province) 東岸のムライティブ (Mullaittivu) 沖で、スリランカ海軍とタミル・イーラム解放のトラのシー・タイガーの戦闘。 LTTEの船艇4隻が沈没
2001. 4.22 タミル統一解放戦線 (Tamil United Liberation Front, TULF)、イーラム人民革命解放戦線 (Eelam People's Revolutionary Liberation Front, EPRLF)、タミル・イーラム解放機構 (Tamil Eelam Liberation Organization, TELO) のリーダーが、ラトナシリ・ウィクラマナヤケ (Ratnasiri Wickremanayake) 首相の4月20日の見解を批判
首相は、「対話ではなく戦争こそが、スリランカにおける長期化した民族対立を解決する唯一の方法である」と発言していた
2001. 4.23 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、停戦を延長しないことを表明
2001. 4.25 スリランカ政府軍が、ジャフナ (Jaffna) 半島への支配権を強めるべく、「Agni Khiela 作戦 (Operation Agni Khiela)」を開始
ジャフナ半島のナガル・コウィル (Nagar Kovil) で、タミル・イーラム解放のトラと激しい戦闘。 26日までに、政府軍に126人の死者、LTTEに180人の死者。 双方合わせて600人を超える負傷者
2001. 4.27 ジャフナ半島で、スリランカ政府軍とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の激しい戦闘。 LTTEの猛反撃が続く
2001. 4.29 スリランカ政府軍が、「Agni Khiela 作戦 (Operation Agni Khiela)」を終了

陸軍発表によると、この4日間で、政府軍に187人の死者、860人の負傷者。 タミル・イーラム解放のトラに200人の死者、400人以上の負傷者

LTTEは、政府軍に2400人以上の負傷者と主張
2001. 5. 4 マワネラ (Mawanella) で発生したシンハラ人によるスリランカ・ムスリムへの襲撃がきっかけとなり、コロンボ (Colombo) でスリランカ・ムスリムの暴動が発生。 シンハラ人の経営する店への投石などが続発。 夜間外出禁止令
2001. 5. 9 スリランカ政府が、デモを一週間禁止すると発表。 シンハラ人仏教徒のナショナリストが、スリランカ・ムスリムの暴動に抗議するデモを計画していたため
2001. 5.11 北中部州 (North Central Province) のポロンナルワ (Polonnaruva) 県スンガウィル (Sungawil) で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) がスリランカ政府軍兵士を襲撃し、12人が死亡
2001. 5.15 ノルウェイの和平特使エリック・ソルハイム (Eric Solheim) がコロンボ (Colombo) に到着
2001. 5.17 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の政治局長であるタミルチェルヴァム (S. P. Thamilchelvam) が、ノルウェイの和平特使であるエリック・ソルハイムに対して、「和平交渉を再開するにはLTTEに対する非合法化措置の解除が不可欠」と言明。 その他の条件は、無期限停戦の実現、LTTE支配地域に対する禁輸措置の解除
2001. 5.18 北部州 (Northern Province) のワウニヤ (Vavuniya) で、タミル・イーラム解放のトラがスリランカ政府軍兵士を襲撃し、12人が死亡、21人が負傷
2001. 5.21 ノルウェイの和平特使エリック・ソルハイム (Eric Solheim) が渡米。 国務副長官のアーミテージ (Richard Armitage) と、和平交渉の状況について会談
2001. 5.22 東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 北方のタンバラガムワ (Thambalagamuwa) で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の地雷が爆発。 スリランカ海軍兵士10人が死亡、17人以上が負傷
2001. 5.23 タミル統一解放戦線 (Tamil United Liberation Front, TULF) の副議長アナナダサンガレ (Ananadasangaree) と書記長サンパンタン (Sampanthan) が、スリランカ政府に対して、タミル・イーラム解放のトラに対する非合法化措置の解除を要請
2001. 5.26 スリランカ政府が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) に対する非合法化措置の解除を拒否
2001. 5.28 北部州 (Northern Province) 西岸のマンナル (Mannar) で、タミル・イーラム人民解放機構 (People's Liberation Organization of Tamil Eelam, PLOTE) のタミルヴァサン (Arunthavarajah Thamilvasan) が射殺される
2001. 5.30 スリランカ政府が、戦争報道に対する検閲制度の解除を拒否 (1998年5月以来継続)
2001. 6. 4−5 東部州 (Eastern Province) のアンパラ (Ampara) で、スリランカ政府軍が、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の基地を襲撃し、LTTE兵士14人を殺害
他地域でも、LTTE兵士19人が同様にして殺害
2001. 6. 7 スリランカ政府が、2回目の「戦争の英雄の日 (War Heroes Day)」を実施

スリランカ政府とノルウェイ政府の間で、ノルウェイの和平特使エリック・ソルハイム (Erik Solheim) を罷免することに合意
タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) は、協議もなく一方的に決定されたことに対し、和平交渉の進展を害する行為との遺憾の意を表明 (9日)

統一国民党 (United National Party, UNP) も同様の批判 (14日)

2001. 6.13 東部州 (Eastern Province) のバッティカロア (Batticaloa) で、タミル・イーラム解放のトラのバッティカロア県とアンパラ (Ampara) 県の政治局リーダーであるニザム (Nizam) が地雷により死亡
2001. 6.20 スリランカ・ムスリム会議 (Sri Lanka Muslim Congress, SLMC) の議長であるラウフ・ハキーム (Rauf Hakeem) が、5月4日から続発しているシンハラ人によるスリランカ・ムスリムに対する襲撃事件に抗議し、6人の国会議員を率いて人民連合 (People's Alliance, PA) の閣僚の地位を辞することを表明
これによりPAは、過半数割れの状態に
2001. 6.22 統一国民党 (United National Party, UNP)、タミル統一解放戦線 (Tamil United Liberation Front, TULF)、タミル会議 (Tamil Congress, TC) が、人民連合政府に対する不信任案を提出
7月7日に始まる国会会期 (4日間) 中に審議される予定 (7月4日にその旨決定)
2001. 6.30 統一国民党が、西部州 (Western Province) 全域で、人民連合 (People's Alliance, PA) 政府の退陣を求めるデモを実施
2001. 7. 3
統一国民党 (United National Party, UNP) が、非常事態令 (Emergency Regulations) の期間延長提案に対して反対票を投じる意向を表明
現行法規のもとでは、非常事態宣言を延長するためには国会における過半数の賛成が毎月必要になる
2001. 7. 1 スリランカ空軍が、ジャフナ (Jaffna) 半島におけるタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の攻撃を抑止するために、キリノッチ (Kilinochchi) 県プーネリン (Pooneryn) にある通信タワーを破壊
2001. 7. 5 スリランカ政府が、テロ防止法 (Prevention of Terrorism Act) を強化することによって非常事態令 (Emergency Regulations) の期間延長を行う意向を表明 (5日)

スリランカ政府軍が、北部州 (Northern Province) 西岸のマンナル (Mannar) 近郊にあるタミル・イーラム解放のトラの基地を攻撃し、LTTE兵士12人を殺害

2001. 7.10 不信任案の審議日程が変更され、7月18日に実施されることに。 野党国会議員115人の誓願によるもの

スリランカ政府が、国会を7月10日から9月7日まで停会すること、8月21日に「憲法改正に関する国民投票」を実施すること、を決定
2001. 7.16 統一国民党 (United National Party, UNP) が、クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領に対する弾劾動議の提出を決定
2001. 7.19 コロンボ (Colombo) で、数千人の参加のもと、クマーラトゥンガ大統領による国会停会措置に抗議するデモが実施される
デモ隊に向けてスリランカ警察が銃を発砲し、2人が死亡、70人以上が負傷。 統一国民党のラニル・ウィクラマシンハ (Ranil Wickramasinghe) は辛うじて難を逃れる
スリランカ警察は、18日に、このデモを禁止していた
2001. 7.20 アムネスティ・インターナショナルが、デモ行進の禁止措置とデモ隊に発砲したスリランカ警察とを非難
2001. 7.22 クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領が、「国民投票で信任されれば議会の3分の2の賛成が得られなくても憲法改正が可能である」と発言
2001. 7.24 未明に、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、カトゥナーヤカ (Katunayaka) 国際空港を襲撃
エア・ランカのエアバス3機、空軍機8機が大破。 LTTEの兵士18人が死亡
この数時間後、スリランカ空軍が、ジャフナ (Jaffna) 半島のLTTEの基地を空爆
2001. 7.28 スリランカ空軍が、北部州 (Northern Province) 東岸のムライティブ (Mullaittivu) にあるタミル・イーラム解放のトラのシー・タイガー (Sea Tiger) の基地を空爆
2001. 8. 2 人民解放戦線 (Janatha Vimukthi Peramuna [People's Liberation Front], JVP) が、「政府が国民投票を中止ことを決定すれば人民連合 (People's Alliance, PA) を支持するつもりである」と表明
2001. 8. 4 北部州 (Northern Province) のワウニヤ (Vavuniya) で、地雷攻撃によりスリランカ空軍兵士8人が死亡

スリランカ空軍が、東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 近郊で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) に対する空爆を実施

2001. 8. 7 コロンボ (Colombo) で、2000人以上のシンハラ人仏教徒が、国民投票の撤回を求めるデモを実施し、「タミル人の自治を認めるような憲法改正自体が間違っている」と主張

クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領が、国民投票を10月18日に延期することを決定

スリランカ空軍が、ジャフナ (Jaffna) 近郊のパライ (Pallai) にあるタミル・イーラム解放のトラの掩蔽壕を空爆

スリランカ空軍が、東部州 (Eastern Province) のバッティカロア (Batticaloa) 近郊のトピガラ・ジャングル (Thoppigala jungle) にあるタミル・イーラム解放のトラの訓練基地 (Jim Kelley training base) を空爆。 LTTE側に8人の死者、17人以上の負傷者
2001. 8. 9 人民解放戦線 (Janatha Vimukthi Peramuna [People's Liberation Front], JVP) とクマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領が、会談

スリランカ空軍が、ジャフナ (Jaffna) 半島のナガル・コウィル (Pallai) 近郊にあるタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の基地を空爆

2001. 8.12 コロンボ (Colombo) 近郊のデヒワラ (Dehiwala) で、政府軍兵士が戸別の家宅捜索を実施して、500人以上を拘束。 その後、ほとんどを釈放
2001. 8.13 スリランカ全土の70もの町で、反政府デモが実施される
2001. 8.14 スリランカ空軍が、ジャフナ (Jaffna) 半島のナガル・コウィル (Pallai) 近郊にあるタミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の通信タワーを空爆し、破壊
さらに、同地域にあるシー・タイガーの基地を空爆し、破壊
2001. 8.15 スリランカ空軍が、ジャフナ (Jaffna) 近郊のパライ (Pallai) にあるタミル・イーラム解放のトラの要塞を空爆し、破壊
2001. 8.16 東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 近郊のカッララーワ (Kallarawa) で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の奇襲攻撃により、スリランカ海軍兵士3人が死亡、LTTE兵士4人が死亡
2001. 8.17 スリランカ空軍が、東部州のバッティカロア (Batticaloa) 近郊のトピガラ (Thoppigala) にあるタミル・イーラム解放のトラの基地を空爆し、破壊
2001. 8.19 スリランカ空軍が、北部州 (Northern Province) 東岸のムライティブ (Mullaittivu) にあるプトゥクディルップ (Puthukkudiyiruppu) のタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の基地を空爆

統一国民党 (United National Party, UNP) が、不信任案動議を審議しないのであれば国会を解散して総選挙を実施するよう要求
2001. 8.20 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、東部州(Eastern Province) のアンパラ (Ampara) の警察署を襲撃。 少なくとも武装警察官20人が死亡、20人が負傷
2001. 8.23 コロンボ (Colombo) で、数千人が参加する大規模な反政府デモが実施される

タミル・イーラム解放のトラが、北部州 (Northern Province) 東岸のムライティブ (Mullaittivu) の政府軍キャンプを襲撃。 政府軍兵士13人が死亡、24人が負傷
2001. 8.25−6 ジャフナ半島のムハマライ (Muhamalai) で、スリランカ政府軍とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) の激しい戦闘
2001. 8.29 人民連合 (People's Alliance, PA) と統一国民党 (United National Party, UNP) の会談が、失敗に終わる。 PAは、国民和解政府 (National Reconciliation Government) の実現を模索していた

スリランカ政府が、タミル・イーラム解放のトラに対して停戦を提案
2001. 8.30 タミル・イーラム解放のトラが、スリランカ政府による和平交渉の提案を、「コロンボ (Colombo) における政治的危機から目を逸らすための策略である」として拒否

スリランカ空軍が、ジャフナ (Jaffna) 半島南端のエレファント・パス (Elephant Pass) 近郊のソランパットゥ (Sorampattu) にある軍事目標に対し、空爆

2001. 8.31 統一国民党 (United National Party, UNP) との協議に失敗した人民連合 (People's Alliance, PA) 政府が、人民解放戦線 (Janatha Vimukthi Peramuna [People's Liberation Front], JVP) との協議を開始
2001. 9. 3 クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領が、国民投票を中止し、議会を9月6日に再開することを表明。 議員10名を擁する人民解放戦線が人民連合政権に参加することが決定し、過半数が確保されたため
2001. 9. 6 国会再開
2001. 9.10 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、人民連合(People's Alliance, PA) と人民解放戦線 (Janatha Vimukthi Peramuna [People's Liberation Front], JVP) の協力関係樹立に対する不快感を表明
2001. 9.12 スリランカ政府軍が、タミル・イーラム解放のトラの女性兵士6人を殺害
2001. 9.15 タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が、アメリカに対する同時多発テロを非難
2001. 9.16 ジャフナ (Jaffna) 半島北東端のポイント・ペドロ (Point Pedro) 沖で、スリランカ海軍とタミル・イーラム解放のトラのシー・タイガーの交戦。 政府軍に15人の死者、LTTEに10人の死者
2001. 9.19 統一国民党 (United National Party, UNP) が、スリランカ政府の提出した「第17次憲法修正案」に反対すると表明
2001. 9.23 北部州 (Northern Province) 東岸のムライティブ (Mullaittivu) 沖で、スリランカ海軍とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のシー・タイガーが交戦。 LTTEの船艇4隻が破壊され、LTTE兵士30人が死亡
2001. 9.24 「第17次憲法修正案」が国会を通過
タミル統一解放戦線 (Tamil United Liberation Front, TULF) とタミル・イーラム解放機構 (Tamil Eelam Liberation Organization, TELO) の国会議員15名は、投票を拒否して退席
2001. 9.29 統一国民党 (United National Party, UNP) が、不信任動議を提出。 審議は10月11日に実施される予定
2001.10. 5 北部州 (Northern Province) 東岸のムライティブ (Mullaittivu) 沖で、スリランカ海軍とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のシー・タイガー (Sea Tiger) の戦闘。 LTTEの船艇2隻が破壊され、LTTE兵士25人が死亡

アメリカ政府が、タミル・イーラム解放のトラをテロ組織 (Foreign Terrorist Organisation, FTO) に再指定
2年ごとに審査されるものであり、今回は1997年と99年に次ぐ3回目の指定

2001.10. 7 タミル統一解放戦線 (Tamil United Liberation Front, TULF) が、統一国民党 (United National Party, UNP) の提出した不信任動議を支持することを決定
2001.10. 8 S・B・ディサナーヤカ (S. B. Dissanayake) が、スリランカ自由党 (Sri Lanka Freedom Party, SLFP) の総書記職を退く
2001.10.10 人民連合 (People's Alliance, PA) の国会議員 (G. L. Peiris、S. B. Dissanayake、Mahinda Wijesekera ら) が野党の統一国民党 (United National Party, UNP) に移籍
人民連合は、不信任案を否決するのに十分な議席数を失う (225議席中の111議席に減少)

セイロン労働者会議 (Ceylon Workers Congress, CWC) のリーダーであるアルムガム・トンダマンが、内閣職を辞職
同様の動きは、さらに他の連立政党にも広がる

深夜、クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領が国会の解散を決定。第12回総選挙へ (12月5日)
憲法では、解散総選挙を実施するには前回の総選挙から1年以上経過していることが必要 (前回の総選挙は2000年10月10日)

2001.10.21 統一国民党 (United National Party, UNP) が、次期選挙を国民統一戦線 (United National Front, UNF) として戦うことを表明。 ただしシンボルは象のまま

北部州 (Northern Province) 東岸のムライティブ (Mullaittivu) 沖で、スリランカ海軍とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のシー・タイガー (Sea Tiger) の戦闘。 LTTE側の船艇3隻が沈没し、LTTE兵士20人が死亡

2001.10.23 コロンボ (Colombo) にある統一国民党の本部に、手榴弾が投げ込まれる
2001.10.29 コロンボで爆弾が爆発。 3人が死亡、20人が負傷
2001.10.30 ジャフナ (Jaffna) 半島北東端のポイント・ペドロ (Point Pedro) 沖で、スリランカ海軍とタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) のシー・タイガーの激しい戦闘
2001.11. 1 東部州 (Eastern Province) のトリンコマリー (Trincomalee) 対岸のムトゥール (Mutur) で、タミル・イーラム解放のトラがスリランカ政府軍兵士を襲撃。 11人が死亡、14人が負傷
2001.11. 8 10月27日 (立候補受付日) からの17日間で、401件もの選挙に関連する暴力行為が発生

北部州 (Northen Province) のワウニヤ (Vavuniya) 北方のオマンタイ (Omantai) で、タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) 兵士13人が待ち伏せ攻撃により殺害される

カナダが、タミル・イーラム解放のトラをテロ組織に指定 (指定された組織は83)。 カナダによる初の指定。 the Superintendent of Financial Institutions of Canada が告示

2001.11.15 クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領が、「タミル・イーラム解放のトラに対する非合法化措置を解除する可能性はない」と言明

東部州 (Eastern Province) のバッティカロア (Batticaloa) の高度警戒地域 (high security zone) で自爆テロ。 政府軍情報機関兵士3人と民間人1人が死亡

2001.11.16 ラトナシリ・ウィクラマナーヤカ (Ratnasiri Wickramanayake) 首相が、「タミル・ホームランド (Tamil Homeland)」という考え方を否定
2001.11.17 東部州 (Eastern Province) のバッティカロア (Batticaloa) における統一国民党 (United National Party, UNP) の総選挙立候補者が、何者かに射殺される

EU の選挙監視団が、コロンボ (Colombo) に到着
2001.11.20 選挙に関連する暴力が、通算2000件を超える
2001.11.21 クマーラトゥンガ (Chandrika Bandaranaike Kumaratunga) 大統領が、選挙集会における演説で、テロを根絶するための戦争が今まで以上に必要とされていることを強調しつつ、「タミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) が壊滅される (exterminated) までLTTEと戦う」と発言
2001.11.27 タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) のリーダであるプラバーカラン (Velupillai Prabhakaran) が、毎年恒例の「英雄の日 (Hero's Day)」の演説を実施
プラバーカランは、シンハラ人に対して、「軍国主義と戦争とにシンハラ人を駆り立てる民族差別主義者を拒否すること」および「セイロン島に平和・民族和解・経済的繁栄をもたらすために、タミル人に正義をもたらすこと」を要請。 さらに、主要国政府がLTTEをテロ組織に指定したことに対する遺憾を表明
2001.11.27 ウィクラマナーヤカ (Ratnasiri Wickramanayake) 首相が、選挙集会における演説で、人民連合 (People's Alliance, PA) 政府が政権に返り咲いた暁には、「3ヶ月以内にタミル・イーラム解放のトラ (Liberation Tigers of Tamil Eelam, LTTE) を一掃する」と発言。 さらに、タミル民族同盟 (Tamil National Alliance, TNA) を結成したタミル人4政党について、「LTTEを代表する連合であり、LTTEの利益に迎合するものである」と断言

独立前(483BC-1948.2)独立後1(1948.2-82.12)独立後2(1983.1-87.7)独立後3(1987.7-90.3)独立後4(1990.3-94.7)独立後5(1994.8-97.12)独立後6(1998.1-99.12)

独立後7(1999.12-2000.10)独立後9(2001.12-04.3)独立後10(2004.4-05.11)独立後11(2005.11-06.7)独立後12(2006.7-07.2)独立後13(2007.2-07.10)独立後14(2007.11-)



  参考: 主に、TamilNet および BBC News Southasia



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