ぼくらがクラウドファンディングを使う理由

12プロジェクトの舞台裏

佐藤 大吾・監修/山本 純子、佐々木 周作・編著




つながりができるからお金が集まる、お金を集めるからつながりができる。スタートアップや震災復興、福祉、医療、スポーツ、アート、政治、研究、地域振興と12分野の成功者インタビューで、“コミュニティづくりと資金調達”というクラウドファンディング成功の両輪を解読。次なる挑戦者の背中を押すノウハウやエール満載!

四六判・224頁・本体1800円+税
ISBN978-4-7615-1360-3
2016/05/01



評 : 長浜 洋二
(株式会社PubliCo 代表取締役CEO)

クラウドファンディングは単なる資金調達の場ではない。

“クラウドファンディングは単なる資金調達の場ではない。”

本書で取り上げられている12プロジェクトから得られる知見はこれに尽きるだろう。

クラウドファンディングで資金調達を行うことは、取りも直さずプロジェクトの価値を世に問うということ。プロジェクトの内容をインターネットをつうじてつまびらかにし、それにどれだけの社会的な価値や魅力があるのかを伝えなければならない。

価値創出型のプロジェクトであれば、具体的にどのような歓びや体験、発見、出会いなどが得られるのかを伝え、課題解決型のプロジェクトであれば、社会課題の可視化に始まり、その課題の深刻さや緊急度、解決策の妥当性などを伝え、潜在的な支援者から審判を受けるということだ。

クラウドファンディングは、企画者による価値提供と支援者が得られるベネフィットのマッチングの場だ。

そして、クラウドファンディングで資金調達を行うことは、プロジェクト達成に向けた決意表明をするということでもある。つまり、プロジェクト企画者内部の結束力を問うということだ。

プロジェクトの開始直後の1週間で目標金額の30%を達成するということは想像以上にハードルが高く、挫けそうになるはずだ。そのハードルを乗り越えるためには、企画者内外のステークホルダーを巻き込みながらプロジェクトの存在や価値を社会に伝播するしかなく、関係者一人ひとりが自分の役割や出来ることを自問自答しながら結束して乗り越えるしかない。

クラウドファンディングのクラウドは“群衆”であるが、規模は小さくとも、企画者側にも“群衆”が必要なのだ。

プロジェクトをつうじて本当に集めなければならないものは何か? そして、本当に集まったものは何か?

本書の12プロジェクトの舞台裏を覗くと、きっとこの答えが見つかるはずだ。



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