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タケモの社長 淡路 岩屋へ行く
京都・丹波亀岡タケモ醤油醸造元の社長がおいしさ求めてまたまた珍道中!
春の陽気もほんわかと、タケモの社長である私は、旅情に誘われて、明石のたびとなりました。
 サクラも散り、もはや初夏の陽気。三田の商用を済ませ、切符を買うと、三田、明石間て・・・1200円ほどするんですね、
 
 なんとか山間の集落を抜けて、尼崎へ出ました。今までの福知山(宝塚)線から尼崎で、神戸線にのりかえ。同じホームで便利に乗り移れます。
 芦屋通過時はちょっとおもわず、山の手の住宅を車窓から覗いて見ました。なーんとなくゴージャスな街明かりです。

 明石は駅前こそ飲食街、パチンコ屋さんとピピカしてるのに、明石城前のワシの泊まる宿はひっそりまっくら。コンビニえんすもないので、飛び出していってビールなど。。。というのもままならぬ。


岩屋の「道の駅あわじ」にある持ち出しも自由な食堂。のり、かつお、海の幸たっぷり。
    「外で食べても気持ちええよ〜」
 朝起きると、窓には昨日暗闇が邪魔をしていた明石城の双頭の櫓(やぐら)が(辰巳やぐら?)横一筋の白亜の城壁をはさみ、まっすぐ前を見据えている。
 清廉実直な櫓は、決して横見などすまいかわりに、それぞれ別の方向に向いて立ち、永久にまわれ右などしない。
  空が非常に天気よい。
歩き出す。南(と思われる方向)へ。ほんとに漁港があるんですね。漁師さんたちが、水揚げしてトラックに運んでる最中。トレジャー向きの小型船もところ狭し。
  
  赤いキォダイな乗船ゲート。待合所では二人の美女が明石焼きを作っていました。写真では、まだ液体ですが、約15分でまん丸な明石焼きになります。
 わしはまだ明石焼きを食ったことがない。この美女のつくった明石焼きを食べたかったのだが、後10分には船が来る。焼きあがった頃にはわしは船上の人となる想定が大きい。しかたなく、美女の作る明石焼きをあきらめて、待ちあいジョをでた。

  ふねがきた。さっきの明石焼きの美女のイメージとはまるで違い、ずんぐりとした昔ながらのタコ型船だった。
 人が先に乗る。黄色のヘルメットをかぶった作業服の案内の男がワシのチケットをひったくった。くるまとオートバイが、「ザクゴーン、ザクゴーン」とすざまじい轟音とともに一階の車庫は満杯になった。
  明石海峡はもうスグ初夏というのに寒い。ただ空は抜けるように青い。フェリーは群青色(藍色にちかい鮮やかな青色)の水面を、ことごとく泡しぶきに変えて自分なりの速度で全力疾走している。残した泡はかなり長く残り、緩やかなカーブをともなった航跡になった。
こんな青空の下、タコ型船に乗っていると、自分も自分が船になりきって、八本の足をくまなく動かし岩屋に向かって懸命に横泳ぎしている幻想にとらわれる。
 
  明石大橋をくぐって接近してきた岩屋の町は想像以上に静かな町で妙に横に細長い。よく写真に出てくる大橋の土台は通り越し、さみしいガソリンスタンドと漁協のあいだにある狭いゲートに着いた。まだ人は乗ってるし、まァゆっくり降りようと思った。でもそれは車のお客さんだったんだな〜     
 出口のある1階車庫はもう大型やオートバイ含む様々なエンジンが響いている。もう目の前に乗用車がいて、自分の通るすきまが少ない。車が出るまで待っとこうか、と思ったが、例の黄色いヘルメットの男が手で「行って行って」したので急いで駆け出た。間髪入れず「ザク〜ザク〜」と発進する音。走るワシ。すぐ後ろに車の大群が!
                 「あ゛〜〜〜〜〜〜ッ」
ハァ〜危なかった…  岩屋の町は海にべったり貼り付いている。津名丘陵にではなく、明石海峡に細長く貼り付いている。
 バス停は1時間に1〜2回しか来なく、わしは歩いている。海沿いに漁船がたくさん置かれている。漁師さんたちが小さな番小屋の入り口で投網の掃除をしている。
 話しかけてみる。
「お名前は?」 「ジョニーさ」 「はっ?」「そうさ俺はバンドマンで一時期を食っていたのさ。その頃のギターの指さばきをこの投網の掃除に活かしてるのさ」
 なかなかダンディーですね。
 
 国道は歩道がなく危ないので、旧道にそれる。昔ながらの街道で、掲示板には自治会が「○×さんが死去(あるいは転出等)にともない、金一封いただきました」などとていねいに貼り紙してある。ゴミの日の係りや役員選挙結果まで。
地元老人の話しネタに事欠かない。
 魚介類のお店が多いが、みな一様にさびれている感あり。ただ買えば、まちがいなく美味いだろう。
1キロ半ほど歩いたか、道の駅淡路についた。さっそく明石焼きを食べるとするか(^^)ファーストフード風のお店。他にもホットドッグやおでんもある。「鯛の活け造り承ります」という張り紙も。活け造りを甘く見ちゃ〜いけねーよ。熟練した技でさばかないと見た目もかっこよくなく、うまくもないんだよ。
でもこのファーストフード店の方が元板前さんだったらごめんなさい。
  明石焼き460円くらいだったかな?「ソースとたれとどっちにします?」で、「ソース」っていったんだけどほんとは明石焼きってたれでいただくのが通なんですね…容器のくぼみってそのためにあったんだ…
たこ焼きとちがってトロトロしてて、つまようじでは無理です。お箸で食べるのです。知恵ですね。。
中もトロトロで、しかし生焼けともちがうとろける口ざわり。そこへ忘れちゃならない、明石のタコの歯ごたえ、こんにちは。
 タコの旨みと、それによくマッチングしたカツオと昆布の合わせだし。じつによくできたお味です。12個あったのをペロリ。イモ欽トリオの長江健次クン(古ル〜ドン引き!)みたいに5ふねくらいいけそうです。
 

道の駅淡路からみた明石海峡。



淡路のおいしいお醤油で煮た豆「しょうゆ豆」

干物や生魚が溢れんばかりの岩屋は猫にとってパラダイスだ。

 一部浜辺になってるところがあって、群青色の海が打ち寄せます。カラフト犬が狭い浜辺を隅までうれしそうに駆けます。でも遠くに目を転じると、明石大橋の向こうの神戸の街がすぐそこに。
 
 例の、村のワイドショーみたいな掲示板がある街道をいくと、山手に寺を発見。石段を登り、近づく。「高雄山 観音寺」
説明を読むと、淡路で最古の寺。名の通り、観音を祭る。時期は失念したが、名物祭りとして、火渡り祭りがあり、けっこう人気らしい。パネル写真を見てるとホント熱そうです。お堂を見てるとやはり格子状のガラス窓が明るそうで白壁の美しい、近畿圏と違う四国八十八ヶ所風の様式です。振り返ると、正面に神戸の街、左に明石大橋その向こうは明石市街。
  たまに神戸あたりから遊びに来る人は、「いい景色やね〜」ですむ。しかし岩屋に住んでる人にとっては、この間近にせまってくる、しかし決してすぐには渡ることのできない明石海峡は、悲しみの象徴ではないか…
  手に取るように華やかな神戸が見える。しかし足元は坂のきびしい、制約された漁村。自由でいまにも花火のように瞬きそうな向こう岸の夜景に夢をはせても、現実には明日からまた掲示板が最高最速のメディアである狭い村の暮らしが続く。
  
 展望台に続く、猫の足音さえ聞こえる静まり返った住宅街の坂をのぼってゆく。尾道みたいに古からある坂の町。その展望台は漁を占う、日和山だったんでしょうね。
 暑い!ワイシャツをパタパタやりながら、ときにお家の木陰で休ませていただきながら、てっぺんはどんなかなっと、夢のような風景を期待しつつ白い坂を登って行きました。
 

 
 帰りのタコの船で子供が爪楊枝二本を箸のようにして明石焼きを食べていたのには感心。岩屋がゆっくり離れます。どうか岩屋の皆さん、来年もおいしい いかなごを食べさせてください。
 淡路のどこへ行ってきたのか、ライダーがワシの前の座席でトップリ居眠りしている。売り子さんもトレイを置いて明石まで休息。  のんびりした船室の空気の外は、多種多様な船が行き交う播磨灘。夢心地ですね。
 明石に着くと、今度は車にひかれないように早めに降りました。朝出会った待合所に立ち寄り、明石焼き美人と長物語でもしたかったがよしておき、明石焼きや穴子料理の香りが漂う明石市街に、わしは消えていった。
good luck…
昭和のロマンが漂う岩屋商店街。間取りの小さな雑貨屋さん、魚屋さんなどが残っている。店内は、狭いだけにひしめきあった感じ。江戸時代の御店の復元セットみたいですね。台東区立民俗資料館とかが垂涎の的ですね・・・きっと。神戸が近いこともあって、ハイカラな銭湯や喫茶店がある。 
 

 

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保津川ゆずサイダー

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