都市環境デザインセミナー 2002年第6回(関西・中国ブロック共催セミナー)記録古の中のアヴァンギャルディズム~NEXT ONE・倉敷~ |
■趣旨
古いものの中にかえって新しい物の発見がある。いにしえよりのものは未知のものでも有り得、それに接するときそれが斬新な前衛性を持つことがある。若者たちはいにしえよりのものに接したとき、そのなかに全く別世界の異文化性を見出すことがあり、様々な解釈をしたり、それを現代の生活に取り入れたりして私達年寄りを驚かせるものである。それが古の中のアヴァンギャルディズム。 そんななかから見えてくるもうひとつの倉敷。別の顔の倉敷。新しい倉敷。一歩踏み込んだ倉敷。誰も知らない倉敷。倉敷の次の一手。NEXT ONE・倉敷。 そんな姿勢で、歴史的資産のこれからのありようをこの倉敷という場所で考えてみよう!!! 倉敷美観地区入り口にある東大橋家住宅(倉敷市所有、敷地約300坪)の利用法を検討しよう!! との呼び掛けに応え、地元市民、中国・関西JUDI会員など多彩なメンバーが集まり、二日間にわたり議論しました。
ここではセミナーの中心となった報告と討論の記録と、それらを踏まえた東大橋家活用への提案を掲載しています。
■セミナー記録レクチャー0 東大橋家と倉敷の町並み形成について 倉敷市教育委員会文化財保護課 吉原睦
レクチャー1 歴史的資産の保全と古民家再生 建築家 楢村徹 レクチャー2 伝統的建造物保存の技法 左官工 上山春男 意見交換 レクチャー3 みどりの歴史資産保全と市民のくらし 樹木医 山本利幸 レクチャー4 歴史的資産の活用から見た倉敷市都市計画の課題 倉敷市助役 中戸哲生 意見交換
- 所有者が負担に耐えきれなくなるとき
- 人口を郊外に分散させるより、都心に集中させるべきでは
- 商店街のあり方を根本から変える必要がある
- 無電柱化と舗装について
- 東大橋家の活用について
- 倉敷にふさわしい施設とは
- 倉敷のイメージと問題点について
- 阿智神社をもっと活用したい
- 倉敷への提案
- まとめコメント
■東大橋家住宅活用に関する提案
伊藤幹郎/ 岩田正晴/ 大賀悦子/ 太田瞬介/ 沖三郎/ 小野智之/ 加藤源/ 金谷啓紀/ 神庭慎次/ 五百田定/ 坂本万明/ 白石高啓/ 竹内郁/ 鳥越孝太郎/ 永井範子/ 西斗志夫/ 藤川泰三/ 藤本まりこ/ 堀口浩司/ 前田裕資/ 松田昌弘/ 松久喜樹/ 丸茂弘幸/ 山本茂/ 吉野国夫
■当日プログラム
<1日目:7月6日>
13:00 集合:東大橋家前/東大橋家調査、視察(案内:倉敷市文化財保護課)
13:30 ・レクチャー0「倉敷と東大橋家」 倉敷市文化財保護課 14:00 話題提供と意見交換(阿智神社参集殿)
・レクチャー1「歴史的資産の保存と古民家再生」
楢村徹氏(1999年度建築学会賞受賞)
・レクチャー2「伝統的建造物保存の技法とテクスチュアの見分け方」
上山春男氏(左官工、倉敷の重文建築物の修復を数多く手がける)
・意見交換:倉敷市より堂下建築部長その他が出席
17:00 ティーブレイク
19:00 懇親会またはワーキングディナー
<2日目:7月7日>
09:00 話題提供と意見交換(新渓園・敬倹堂)
・レクチャー3「歴史的資産としてのみどりの保存と市民のくらし」
山本利幸氏(樹木医、元後楽園園長)
・レクチャー4「歴史的資産の活用から見た倉敷市都市計画の課題」
倉敷市助役 中戸哲生氏
10:30 小論文発表(2日目または後日 倉敷市に提案書提出)
12:00 解散■主催 都市環境デザイン会議中国・関西ブロック
後援 倉敷市、日本造園学会
日本都市計画学会、公共の色彩を考える会
Yu-Yu編集工房の前田祐子さんが起こされた記録を、講演者にチェックいただいたものです。このページへのご意見はJUDIへ
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