【診療放射線技師の方へ】

京放技事務所お休みのお知らせ
平成18年12月29日(金)から平成19年1月4日(木)までお休みさせていただきます。

謹賀新年
あけましておめでとうございます。
会員の皆様には素晴らしい年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
(社)京都府放射線技師会は昨年度、京都府保健医療功労賞(地域保健医療)を受賞いたしました。本年度も厚生労働大臣表彰(公衆衛生事業功労団体)を受賞し、平成18年10月31日(火)沖縄コンベンションセンターの表彰授与式に参加してきました。本会は3年連続の輝かしい栄誉を頂き、諸先輩方の活動と会員諸氏の日頃の努力に感謝する気持ちでいっぱいです。我々にとっては、それを受け継ぐ嬉しさと共にその大切さを痛感しています。今後はさらに精進をしていかなければならないことは勿論のこと、今度は会員各位がさまざまな受賞をされるようお手伝いしたいと思います。
昨年は、役員体制が変わり、いろいろと大変な年でありました。今年は3月に京都府の指導により定款改正という重大事があり、皆様のお力を借りなければなりません。また、平成20年には医療法改正および公益法人の大改正があります。この1年はその基礎を築きあげる年であり、(社)京都府放射線技師会の未来へ向けての出発の年になると考えます。
(社)日本放射線技師会のスローガンであります「国民から見える職業」、本会におきましても府民市民の目線に立ち、研修会は勿論のこと、公益法人としての役割を十分に考えながら事業を行っていかなければならない時期に来ています。
さらには、今年の夏には技師の将来を左右すると言っても過言ではない国政選挙も控えております。これからの時代は会員相互はもちろん、他団体との協力を得ながら、今後ますます厳しくなる社会情勢の中、お互いの力を合わせて頑張っていかなければならないでしょう。是非とも諸先輩ならびに将来ある技師諸君も大いに力を発揮できる技師会を築き上げていきましょう。
最後になりましたが、2007年が(社)京都府放射線技師会及び会員の皆様にとりまして良き1年となりますことを願っています。
           社団法人  京都府放射線技師会 会長  轟 英彦
                               役員一同

厚生労働大臣表彰受賞記念パーティー兼新年会開催のお知らせ
 新年明けましておめでとうございます。
会員の皆様におかれましては、素晴らしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
(社)京都府放射線技師会が公衆衛生事業功労者厚生労働大臣表彰受賞を記念いたしまして、ささやかなパーティーと、新年の宴会を企画いたしました。会員、賛助会員の方も含め、杯を酌み交わしお互いの情報を交換し、楽しいひとときを過ごせる場としてご利用ください。
         
開催日   平成19年1月20日(土) 17:00〜
場所     ぱるるプラザ京都 8階 展望ラウンジ「大文字」
        京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
TEL 075-352-7444
会費     会   員   6、000円
        賛助会員  10、000円
申込締切  平成18年1月15日(月)
申込方法  京放技事務所へ電話又はFAXにて申し込みください(申込書は最終ページにあります) 

第505回研修会 予告  
 1月研修会は恒例の地区合同研修会となります、例年通り2回にわけてゆっくり時間をかけて行いたいと思います。演者の皆さんの日頃の研鑽の成果を会員皆で共有できるよう、みなさんふるって参加し、活発な意見交換をしていただけますようにお願い致します。
                  記 
 平成18年度1月(第505回)研修会 地区合同研修会
 日 時:平成19年1月20日 14:00?16:00
 会 場:ぱ・る・るプラザ京都 7F 第2スタジオ
   京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676-3 TEL(075)352-7444

尚、生涯学習カウント対象となります、カードをお忘れなく。ベーシック申請がまだの会員は速めに申請のほうよろしくお願いします。
    主 催:社団法人京都府放射線技師会

第13回マンモグラフィ撮影技術講習会参加者募集について

 今年もNPO法人マンモグラフィ検診精度管理中央委員会教育・研修委員会との共催による「第13回マンモグラフィ撮影技術講習会」を以下の要領で開催し、参加者を募集します。例年通り、一線でご活躍の診療放射線技師の方々が主な対象です。日本対がん協会支部以外の方も奮ってご応募下さい。
 受講修了者には、マンモグラフィ検診に従事するために必要な「受講証」を発行します。
 応募は、申し込み用紙に必要事項を記入の上、郵便またはファックスでお送りいただきますようお願いします。(申し込み用紙は京放技ホームページにあります。)

日程       : 平成19年1月26日(金)〜28日(日) 3日間
受講予定人数   : 50名
講習会場     : (財)兵庫県健康財団(日本対がん協会兵庫県支部)
 652-0032 神戸市兵庫区荒田町2-2-12
           078-579-1300
受講料      : 1人2万円
(財)日本対がん協会 

平成18年度 放射線技師のための上級救命講習開催のお知らせ
 皆様、京都府放射線技師会の事業計画や年報にもお知らせしていました十条防災センター開催、『放射線技師のための上級救命講習会』の日程が決まりましたのでお知らせします。参加費は無料、AEDの使用方法や外傷や、やけどの対処法の実技なども行います。まだ参加しておられない会員の皆様やこれから会員になろうと考えている方、そろそろ更新を考えておられる方も、奮って参加してください。若い方達も参加しやすいよう先輩諸氏も後押しよろしく御願いします。定員は30名となっていますので早めにお申し込み下さい。

日  時 : 平成19年3月3日(土)午前8時30分より
場  所 : 十条防災センター
申込方法 : 京都府放射線技師会事務所までFAXもしくはE-Mailにて申し込
み下さい。
       FAX 075-802-0082
 E-Mail kyohogi@mbox.kyoto-inet.or.jp
記載内容 : 氏名、性別、住所、生年月日、
       会員番号(未入会の方は不要です)
       連絡先(定員に達した場合お知らせします)
締め切り : 平成19年2月16日(金曜)


平成18年度京放技両丹地区冬季研修会・総会・新年会のご案内
両丹地区理事  糸井 良仁

 厳寒の候、会員の皆様におかれましては、益々ご健勝にてご活躍の事とお慶び申し上げます。
さて、京放技両丹地区冬季研修会・年度末総会・新年会を、下記にて開催いたします。
研修会としては、皆さんの興味ある講演を何かできないか講師の先生を検討中です。乞うご期待ください。また、その後の新年会におきましては第35回医療功労賞を受賞されました吉田 勉先生をお招きしまして、ささやかですが祝賀の宴を催したく存じます。
ご多忙中の事と存じますが万障お繰り合わせの上、ぜひともご出席くださいますようご案内申し上げます。

1.日 時  平成19年2月3日(土)
2.場 所  ホテルマーレたかた
〒 625−0036 京都府舞鶴市字浜2002-3
TEL 0773−66−2000
3.内 容
受付  15:30〜
年度末総会  17:00〜
両丹地区新年会  18:00〜
6.会 費  8,000円(新年会参加者)
       (宿泊希望の方は、7,500円追加となります。)
5.申込先  両丹地区会員は地区委員まで、その他の会員は京放技事務所まで連絡ください。
       (宿泊を希望される方は、必ずその旨を地区委員にお伝えください。)
        申込締め切りは、平成18年1月25日(木)とさせていただきます。
(両丹地区委員) 両丹1 福知山市民病院 横江 伴之(0773-22-2101)
         両丹2 舞鶴赤十字病院 竹内 隆志(0773-75-4175)
         両丹3 与謝の海病院  大下 安彦(0772-46-3371)
6.その他  研修会参加者は、生涯教育ポイントの加算をおこないますのでベーシックカードを持参
して下さい。また両丹地区会費の未納の方は当日徴収させていただきます。

皆様へ
役員からの挨拶
府民の皆様向け

放射線に関して
診療放射線技師から皆様へ
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講座 放射線について
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講座 もっと詳しく放射線
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資料
 放射線被曝リーフレット
 New 今、話題のPETとは!
 New 女性のためのマンモグラフィ


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会員向け
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損害賠償責任保障制度
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 Jart各種様式ダウンロード
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生涯学習セミナー
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アドバンスセミナー
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京放技 報告書
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平成15年 研修会報告
平成16年 研修会報告
平成17年 研修会報告
平成18年 研修会報告
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管理士委員会
女性技師同好会
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PDFファイルに関して
Windows:
Acrobat Reader 5.0.5以上
Mac:
Acrobat Reader 4.0.5以上
のバージョンをご利用ください。
最新バージョンのダウンロードはこちら
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過去投稿・他
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ADセミナー「救急医療学」を受けて
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救急医療と上級救命講習
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フレッシュ技師の集いに参加して
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NEW 医療学セミナーを受講して
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点の時間と線の時間
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過去、京放技ニュース
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平成18年5月号ニュース
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平成18年6月号ニュース
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平成18年7月号ニュース
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平成18年8月号ニュース
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平成18年9月号ニュース
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平成18年10月号ニュース
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平成18年11月号ニュース 
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平成18年12月号ニュース
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全国の放射線技師会
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日本放射線技師会
お問い合わせ
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京都府放射線技師会では、皆様から
のご質問やご要望にお答えしていきた
く思っています。メールにてお問い合わ
せください。>メールはこちらから

〒615-8472
京都府京都市中京区西ノ京
北壷井町88-1 二条プラザ1F

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報告
管理士会開催の報告
去る11月24日(金)に京放技会議室にて管理士会を開催しました。内容は管理士取得者のリスト、入会申込書、案内を作成し今後、京都府の合格者に入会案内の送付を検討。ライセンス更新については、今回初めての認定更新となったため、第3回認定者までが対象となりました。対象者は230名で、手続きをされたのは164名、認定は153名、ポイント不足6名とのことでした。通常認定更新対象者への案内は、基本的に3ヶ月くらい前にJARTから書類等が届くらしいです。今回は第3回までの方がまとめて更新となりましたが、第4回以降の方は認定有効期限の3ヶ月前に書類が届くと思います。尚、更新方法の選択が出来るのは2002年までに認定を受けられた方になるとのことでした。申請例として管理士委員の大澤さんより5年間で100カウント以上の取得の方で、認定を受けられた方法を具体的に申請資料のコピーなどを示して説明していただきました。今後ポイント取得に向かっての活動として、1)漏えい線量の測定を積極的に行っていく。業者委託のところでも施設の監督者等の形で関わっていき、記録用紙に名前を残していくと、ポイントにつながっていくと思われる。2)線量計を使った講習会や積極的に線量計を持って施設に測定に行く。線量計をどう確保するか?技師会で購入維持は困難ではないか、などの問題がある。3)管理士取得のためのワンポイント講義のようなものを行なう。4)基礎的なことの学習会を行っていく。等の討論を行って、とりあえず2月くらいに基礎的な学習を盛り込んだ管理士会を開催予定し、年3,4回行えるようにしていこうということになりました。来春3月3日(土)舞鶴市民病院にて、ホールボディーカウンターの講習会を衣笠先生にして頂く予定となりました。管理士会として参加していきたいのでより多くの皆さんの参加をお待ちしています。
(文責 山根)

第503回研修会報告
 去る11月12日と19日の日曜日に府立医科大学北臨床講義棟と看護大学に於いて第503回研修会(看護学セミナー)が開催されました。講師として京都第二赤十字看護専門学校からは、副学校長や専任教師それから看護師長を迎え、京都府立医科大学医学部看護学科からは教授、助教授、講師、助手の先生方を招き2日間にわたり講義と実習を行いました。看護について多くのことを学べたと思います。小児看護では、小児の視野はとても狭く視力も4歳児ぐらいまで1以下であることに驚きました、自分の息子に「どこ見てんねん、そこにあるやろ、ちゃんと見なさい!」と叱ったことが何度かあったように思いますが、今にして思えば、本当に見えていなかったのかも?と反省する部分もありました。それぞれの対象での看護についての講義や実習は日常業務の多くの場面ですぐにでも応用できるものばかりでした。今回の参加者は30名強というものでしたが、もっともっと多くの会員さんに参加していただきたかったと感じています。最新のモダリティーの話ばかり追っかけるのではなく、医療人としての根っこの部分である看護学や、救急医療学等のセミナーを生涯教育の一つとして多くの会員さんに、せめて若い世代の後輩たちに先輩方は参加するよう後押ししてあげてほしいなあと感じています。
今回参加された若い会員さんから感想をいただいていますので紹介します。
(文責 林)

ADセミナー「看護学」を受講して
済生会京都府病院  左子 まい
11月12日、19日の2日間で「看護学」の講習会に参加させて頂きました。
1日目は、学生時代に戻ったかの様に机に向かい講義を受けていましたが、看護概論から小児看護、成人看護、老年看護までそれぞれ専門の講師の方のお話に自然と聞き入っている自身がいました。講義の内容で、日頃の業務中では気付かなかったことや、疑問を抱いていたことが解消され限られた時間で多くを得られました。2日目は、実習があり患者役になる体験を通して、普段何気なくしていることで苦痛を与えていることを知りました。女性技師にとって、患者さんを車椅子から撮影台に移動したり撮影時に体位変換する時など容易ではないことがしばしばあります。そんな時、男性技師の手助けが必要でしたが実習を受けたことでスムーズに業務を遂行でき、患者さんにとっても自身にとっても非常に優しいものになると思いました。今回、「看護学」の講習を受講し臨床現場に役立てられることが学べて非常に有意義なものになりました。

平成18年度両丹地区秋季研修会報告

 さる11月18日(土)に京放技両丹地区秋季研修会が新しくなった福知山市民病院にて行われました。放射線科見学の後、2題の演題発表が行われましたので後抄録を報告いたします。

最新型MRI装置を導入して
〜拡散強調画像の有用性〜                   市立福知山市民病院 放射線科 足立 卓也
             
2006年6月30日に市立福知山市民病院の新病院開院に伴い、MRI装置が13年使用した0.5Tの既存の装置からPHILIPS社製INTERA Achieva 1.5Tに更新となった。新しい装置になって可能になったシーケンスとしてSENSEや3D dynamic撮像、balancedシーケンス、拡散強調画像などがある。またそれらを使って肝臓の3D dynamic検査や高分解能の乳房検査、心臓の検査などを行うことが可能となった。新しく行うことができるようになったシーケンスの一つに拡散強調画像があるが、SENSEを用いることによって歪を改善することができる為良好な画像を得ることができる。拡散強調画像の急性期の脳梗塞への有用性は知られているが、DWIBS法の登場を機に最近は躯幹部にも応用されていて当院でも積極的に取り入れている。拡散強調画像のファクターの中にb値がある。b値は大きいほど小さな拡散を位相のずれとして画像化することができるのだがTEが延長する為SNRは低下する。実際の躯幹部拡散強調画像の臨床経験では肝膿瘍は高信号となり、また静脈血栓も高信号となる。これは膿瘍も血栓も粘調度が高いので拡散が低下する為と考えられる。この様に拡散強調画像はさまざまな病変を高い感度で描出可能である。ただし、その信号は非特異的である為、T2強調画像など他の画像と比較読影することが必須である。また、拡散強調画像が反映しているのはあくまでその組織の細胞密度であって、悪性度ではない。したがって、癌であっても組織に粘液や壊死が存在すればADCが上昇する。現在あくまでADCは参考値であるが今後研究が進めばより有用性が確立されていくであろう。以上、使用開始より約4ヶ月間の使用経験および拡散強調画像の有用性について述べた。

当院一般撮影における
   アナログ/デジタル移行に関する一考察
市立福知山市民病院 放射線科 吉田 卓司
                    
アナログシステムに比べて大幅に作業効率が向上し、Console上で瞬時に撮影画像を確認できる様になった。放射線部門レイアウトは、技師だけでなく患者様・他職種にとっても動線が良くなり、救急患者様にも迅速に対応できる様になった。デジタルシステムへの移行は、撮影条件を見直す良い機会であると捉え、AECの積極的な利用、被曝線量ガイドライン、技師間での検討などを行い、自施設の現状を検討、吟味、把握した上で、CRの画像処理パラメータ、S値等を加味した撮影条件を考える必要がある。読影モニターを始め、乳房用、各診察ブロック、検像用等には、3M・2M高精細モニターを使用しているが、基本的な参照モニターは電子カルテモニター(19型LCD)を使用している。今後は、経済的な問題はあるがCR/DR画像は、高精細モニターへの移行が望まれる。モニターの精度管理については、国内では十分に行われているとは言えない現状であるが、海外のAAPM規格を参考に国内でもJIRAがベンダと共同で精度管理規格を作成、実用化へ向けている様で、その動向等の把握は今後必須である。画像の誤転送の原因は、圧倒的に装置への誤った患者登録が多い。よって確認作業は必須であり、時には患者様自身に名乗って頂く事も必要ではないかと考える。いずれにせよ余裕を持って作業する事が重要である。一度PACSに送られた画像の修正、削除は非常に厄介であり、検像作業は、重要な作業である。今後の課題として、誰が行うのか、端末台数の問題なども残されている。使用カセッテサイズが異なると(例:頚椎六切or四切)モニターで参照した場合、表示サイズが異なってしまう。マーカーを付ける位置も技師個人差がある。画像の向きや並びは、事前に医師と協議した上で決定する必要がある。運用後も細やかなルール決めは、放射線科内で随時、更新決定していくべきである。非常停電などで電子カルテ(HIS)・RISがダウンした場合は、従来の紙(伝票)運用になる。非常時を想定した体制作りは必須であり、マニュアル作成、シミュレーション等は事前に行っておく必要がある。
今回の移行で様々なメリットがあった一方で多くのNGも経験している。作業効率が上がり再撮影減少の裏には、画像誤転送の問題も隠れている。デジタルの特性を把握した上で、一枚の写真に最大限の情報を提供するべく日々努力していかなければならない。今回の移行は、その様な事を考えさせられた良い機会となったので、今後の業務の一助としていきたい。
(文責 糸井)

京放技活動予定
1月以降の京放技の活動
  
1月20日(土) 第505回研修会(地区合同研修会)(ぱるるプラザ京都)
厚生労働大臣表彰受賞記念パーティ兼京放技新年会(ぱるるプラザ京都)
2月3日(土) 両丹地区冬季研修会・総会・新年会(ホテルマーレたかた)
2月4日(日) 近畿放射線技師囲碁大会(かんぽの宿 奈良)
2月25日(日) 近畿地域放射線技師会学術研修会(第506回研修会)(大阪)
3月3日(土) 上級救命講習会(市民防災センター)
3月4日(日) AD試験((株)第一製薬会議室)
3月24日(土)第507回研修会(地区合同研修会)(島津三条工場研修センター)
        平成18年度臨時総会(島津三条工場研修センター)