京都の暖簾
暖簾のなびく京都の風情
京都の暖簾
京の町を吹き抜ける風は、実に律儀で礼儀正しく、室町界隈の大きな暖簾から、ろーじの奥の小粋な飲み屋さんまで、碁盤の目を縫うように、
・・・ゆらゆら ・・・
そよそよ ・・・
波紋のような美しさを運んでくれます。
暖簾をくぐる
暖簾は、営業中を知らせるものといった感じで捉えられていますが、店側に立ちますと、暖簾を吊ることはお稲荷さんで拍手を打つようなもので、新たな気持ちになれる役割を果たします。
また、ある時は暖簾分けの証であったり、単に、優しい揺れで招き入れる案内役であったりと、いろいろと考えられますね。
喜の屋の暖簾
さて、喜の屋の暖簾に関しましては、ちょっとした決め事があります。 それは、『男が吊ってはいけない』ことです。
ジンクスとでも言いますか、男が吊った日は暇になる・・・ そうなっております。
また、染め上げられたテコマークを見た暖簾屋さんがおっしゃるには、柄の重なり具合が逆で、一般的に塗りつぶされた図柄が男性を表し、上へくるのだそうです。「まぁ、この店は女性上位ってことやな。はっはっはっ」と盛り上がりました!?