京都 祇園祭の辻回しのポイント
京都 祇園祭の辻回し
祇園祭 2006
お稚児さんの大役である注連縄切りを見届け、次に見たいものと言えば辻回しでしょうか。四条河原町は大勢の見物客で込み合います。
楽しみ方の一つとして山鉾のお囃子をよく聞いてください。八坂神社へと進む間(四条通を東進中)は、お祭りの神事ごととして
執り行われ、神妙なお囃子(スローテンポ)が囃されます。やがて、辻回しを終え、 しばらくしますと・・・
神妙なお囃子(スローテンポ)から、やや軽快なお囃子(アップテンポ)町衆のお祭りへと変るのです。気にしなければ「コンチキチン」でひと括りの
お囃子ですが、この変り具合には聞いていてはっとします。
さらに、御池通から各鉾町に帰る際の変化も味わって頂きたいです。それまで続いたお囃子が、更に更にアップテンポとなるのです。それは、あたかも町内の
お祭りであるかのように聞こえるのですが、「延々と数時間に及んで巡行してきたぞ」という曳き手や車方 、囃し方の男衆の胸の内と、それをねぎらう
「お帰りなさい。ご苦労様でした。」の思いがひとつになって、祭りは最高潮に達するのです。
四条大橋より南はお宮さんの川
今日は7月10日、お迎え提灯や神輿洗いといった神事が執り行われる日です。 写真はその神輿洗いに使用する水を鴨川から掬い上げている様子です。午前10時:四条・縄手通の東に在ります仲源寺(めやみ地蔵) にて一同お祓いの後、雅楽を奏でながら鴨川へと向かいます。四条大橋南側に、しめ縄と共に立てられた竹が水を汲まれる場所となり、桶には神用水 と書かれています。神輿洗いは、八坂神社に於いて神輿3基を舞殿に据え、うち1基(中御座)をかつぎ、列の前後に松明を点じて四条大橋まで導き、 橋の上から汲み上げた御神水で神輿を清め洗う儀式です。この儀式にちなみ、四条大橋と、すぐ南に見える団栗橋(どんぐりばし)の間の鴨川は「お宮さんの川」 すなわち宮川(みやがわ)と呼ばれており、宮川町の由来になっています。
祇園祭に気になる方角
四条通に建てられている長刀鉾の鉾頭ですが、刃の方向が南向きに据えられています。
なぜだかお分かり頂けますでしょうか?
北向きは御所の方向。
東向きは八坂神社の方向。
つまり、「どちらも刃を向けてはならぬ方向」ということです。
平成18年度 山鉾巡行順 (順番の赤はくじ取らず) 〓 公式サイトへリンクしています 〓
一 長刀鉾 なぎなたぼこ 鉾立て:10日午前7時〜 曳き初め:12日午後3時30分
二 郭巨山 かっきょやま 山立て:13日午前7時〜
三 霰天神山 あられてんじんやま 山立て:13日午前8時〜
四 蟷螂山 とうろうやま 山立て:14日午前8時〜
五 函谷鉾 かんこぼこ 鉾立て:10日午前7時〜 曳き初め:12日午後2時〜
六 油天神山 あぶらてんじんやま 山立て:13日午前6時〜
七 四条傘鉾 しじょうかさぼこ 鉾立て:14日午前7時〜
八 占出山 うらでやま 山立て:13日午前8時〜
九 鶏鉾 にわとりぼこ 鉾立て:10日午前8時〜 曳き初め:12日午後3時
十 太子山 たいしやま 山立て:14日午前8時〜
十一 白楽天山 はくらくてんやま 山立て:13日午前9時〜
十二 木賊山 とくさやま 山立て:13日午前9時〜
十三 月鉾 つきぼこ 鉾立て:10日午前8時〜 曳き初め:12日午後3時
十四 孟宗山 もうそうやま 山立て:14日午前8時〜
十五 綾傘鉾 あやがさぼこ 鉾立て:14日午前10時〜
十六 山伏山 やまぶしやま 山立て:13日午前9時〜
十七 菊水鉾 きくすいぼこ 鉾立て:10日午前8時〜 曳き初め:12日午後3時
十八 伯牙山 はくがやま 山立て:13日午前9時〜
十九 芦刈山 あしかりやま 山立て:13日午前8時〜
二十 保昌山 ほうしょうやま 山立て:12日午前9時〜
二十一 放下鉾 ほうかぼこ 鉾立て:11日午前6時〜 曳き初め:13日午後3時
二十二 岩戸山 いわとやま 山立て:11日午前7時〜
二十三 船鉾 ふねぼこ 鉾立て:11日午前8時〜 曳き初め:13日午後3時
二十四 北観音山 きたかんのんやま 山立て:12日午前6時〜 曳き初め:13日午後3時
二十五 橋弁慶山 はしべんけいやま 山立て:14日午前8時30分〜
二十六 黒主山 くろぬしやま 山立て:12日午前9時〜
二十七 八幡山 はちまんやま 山立て:13日午後3時〜
二十八 浄妙山 じょうみょうやま 山立て:13日午前10時〜
二十九 鈴鹿山 すずかやま 山立て:13日午前6時30分〜
三十 鯉山 こいやま 山立て:12日午前9時〜
三十一 役行者山 えんのぎょうじゃやま 山立て:13日午前8時〜
三十二 南観音山 みなみかんのんやま 山立て:12日午前6時〜 曳き初め:13日午後3時