京都の老舗の数珠屋さん 中野伊助


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2015.01.18 サイトをリニューアルいたしました

 各宗派の正式数珠の紹介

浄土宗

 水晶の一〇八顆の荘厳珠数を用いる。しかし、普段は日課数珠という二連珠数を使うことが多い。この二連珠数は法然上人の弟子の阿波の介が、記子を隙なく上下させると紐が傷みやすいので、二つの珠数を一つにつないだもの。一連が二十七顆、もう一連が二〇または四〇顆で輪が通してあり一〇顆の平玉と六顆の丸玉の記子がついている。
念仏を称えるときは、二七顆のほうを左手の親指と人差し指の間に掛け、一念ごとに母珠から一つ一つ親指で手前に繰り、一連を繰り終えると人差し指と中指にはさんだ他の一連の珠を手前に繰っていく。
いっぽうの四〇顆の方は、間違えないように一顆ごとに小さな副珠が入っている。一〇〇〇繰り終えると金環房の記子の丸玉を一つずつ繰り上げる。それらをすべて繰り上げると一〇〇〇×六=六〇〇〇となり、今度は平玉を繰り上げる。これで六万遍の称名念仏ができるように工夫されている。
合掌するときは、二つの母珠を上にして親指に掛け、房は手前に垂らすようにする。また、手に持つときは左手首に通す。

 

『法蔵館』 刊
谷口幸璽 著
「数珠のはなし」より

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天台宗

天台宗の珠数は、平玉を使うところにその特徴があります。母珠からは、二〇顆(こ)の平玉と一〇顆(こ)の丸玉がさがっています。これは、真言や蛇羅足をとなえるときに数を計算するためのものです。 珠数を手にするときには、母珠を上にして、房は手の外側に垂らすようにします。合唱するときは、両手の人差し指と中指の間に掛け、手を合わせます。ただし、略念珠の時は禅宗と同じように、左手の親指と他の四指との間に掛けるか、左手首に掛けて合掌します。また、珠数は両手の中で揉み、音を立てます。

 

『法蔵館』 刊
谷口幸璽 著
「数珠のはなし」より

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真言宗

真言宗の数珠では、親玉(母珠) から七顆目、二一顆目に四天がある。これは真言、陀羅尼を七遍、二一遍、五四遍、一〇八遍をとなえるという修法に基づいたもの。  持ち方は、左右の中指に通し(浄名のついた親玉(母珠)を右にする)、房は外側に垂らす。左手に持つときは二重にし、親指と他の四指との間に掛け、両母珠は親指で押さえ、房を下へは垂らさない。仏前に置く時は三重にし、房を丸くなった内側に置くようにする。 み仏を拝むときは一重。なお、数珠を軽く三度摺ることは、煩悩を減らすという意味がある。(余り摺りすぎると功徳がなくなるのでそれ以上は摺らない)。

 

『法蔵館』 刊
谷口幸璽 著
「数珠のはなし」より

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 数珠つなぎコラム

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