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11月30日天声人語より
パラダイス(天国)と名のついたホテルが一瞬にして地獄に転じた。
ケニアのモンバサで起きたテロは、すべてを悪い方向に導きかねない衝撃的な事件だ。
モンバサはヨーロッパなどではよく知られるリゾート地らしい。
この地で育ったというイスラム系ジャーナリストの記事が英紙に掲載されていた。
それによると近年、地元の人々と観光客との亀裂が広がっていたという。
地元の人を雇用しない方針のホテルもあって反発を買っていたし、
旅行会社も外国資本か非イスラム系資本で、地元は潤わない。
観光客を「退廃した西洋文化の先兵」と見るイスラム教徒も少なくない。
そのうえ昨年9月のテロ事件以降、ケニア政府と組んだ米諜報(ちょうほう)機関などが強引な「捜査」をして反感をあおっている。
そういってテロを生む土壌を指摘した。
バリ島のテロで多数の犠牲者を出したばかりのオーストラリアでは、政府が12日に警告を発していた。
テロの恐れがあるからモンバサへの旅行は控えるように、と。
諜報機関からの情報というが、時期や方法などについての情報は得ていなかったと説明している。
対テロの闘いが情報戦でもあることを教える例だが、この情報を各国で共有できなかったのだろうか。
こんどのテロがイスラエルを標的にしたことで、火に油を注ぐような事態を招くのは避けられないだろう。
対テロの闘いの困難さが一段と深まる。
テロを育てる土壌にも目を向けつつ、国際的な連携を強めてテロ組織のネットワークに立ち向かう。
改めてその重要さを告げる事件だった。
テロは何処でにでも起こりえる。現在のテロの動きを見ているとそれなりにルールがあるように見える。
アメリカに強く協力している国の人たちが狙われている。テロのターゲットの一番はアメリカに有るからだ。
アメリカが警戒すればするほどに対象が狙い易いアメリカよりの国の人々になる。
日本もこのことをば肝に銘じて,アメリカに追随しないことである。
アメリカは戦争を兵器産業の繁栄のために続けば続けるほどにテロも続く。止まない。
いつまでたっても平和は来ない。世界がブッシュの野望を手助けするだけに終わってしまう。
天声人語
ずーと昔から子供の頃,新聞を読むようになってからも天声人語は朝日新聞に掲載されていた。
書く人も歴代変っている。自然の移り変わりを特に書かれたひともいるし,日常茶飯事のことを多用していた
方もおられた。その時代時代の風物 事件が書く対象になっているのは天声人語の特徴は一貫して変らない。
天に代わって人の言葉で書くとの壮大な「天声人語」に引かれる。
天に代わって時の悪いことをしている人たちに天誅を下す。この言葉に引かれて今月は全部の天声人語を引用させてもらった。
このようにしてみてみると思いつきだけでなくじっくり調べられ引用されて話を展開されている事がわかる。
思いつくままの「随想」として書き始めたがそんなに新しい考えが浮かばないものである。
このように毎日職業として書くことになればしんどい話しかと思った。
不思議と人生を通じ朝日新聞を読む機会が与えられて来た。祖父の時代からずーと朝日新聞を読んでいる。
週間朝日もとっているが朝日にとりあげられて,追求された人物 会社は殆ど駄目になっている。
見る目が正しいのかどうかによるか考えても判らない。読むのを逸した人たちにも天声人語を引用していることは
良い事ではないかと考えている。
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