2008年2月の新着情報

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• 2月23日　今週のちょっとした情報
  • 京都市長選、平成元年の選挙以来の混戦になって、開票速報についつい2時間ほどテレビ釘付けになりました。
    • 19年前は台風襲来で棄権しました。今年は雪の中投票しました。（候補者の名前をおぼえずに投票所に行く悪い習慣がありまして、ポスター掲示の位置でおぼえてたら、投票所にある一覧表の順番とはどうも違っているらしく、一瞬とまどいました。電子投票だったら間違って他に投票してたかも？）
    • かつては全党相乗りということもあった京都市長選も、最近は共産対非共産の図式が固定されてマンネリ風だったところへ、若手の市議と、京都のちょっとは知れた会社社長が参戦して、票がばらけ、元年選挙が再来しました。
    • 期日前投票の用紙を「市民しんぶん」に挟んで全戸配布するというのは、たしかに投票率があがるので良いことだとは思いますけど、今後は、恣意的につけたりつけなかったりとか無いようにお願いしたいものです。
  • 今週のちりとてちんは痛快に愉しめました。（Ａ子が時計の針を逆に回そうとするのはいくらなんでも無茶ですが）
  • 渡辺行革相のコメントはもっともなもので、まったくもってこれでよいのやら、というのが感想です。
  • 凡例やはしがきで大正新脩大蔵経の「脩」の字を誤って「修」としてある本はよくあります。グーグルでは6700対2700で、もちろん「新脩」が多いです。（そもそも6700というのが少ないですね。）
• 2月23日　今週の新刊

• 2月16日　今週のちょっとした情報
  • KWICインデックスというのは、グーグルでも用いられている文脈索引のこと。この索引を作成するため全文をキャッシュするという発想がグーグルを最高位に押し上げたのでしょう。最近は、半日くらいで更新されるので、過去を見たい場合は「ウェブ魚拓」頼りになりましたけど。
  • 今週のちりとてちん（このキーワードでぐぐると30位くらいに出て来ます）
    • 今日の落語会の日付が平成12年4月1日、エイプリルフールですね、きっと。
    • けっきょく落語の上手い順は、草原＞四草＞小草若＞若狭＞草々＞草若、だったような。師匠さんのカツゼツが悪いのは、ま、みんな気付いていても、知らん振りしてきましたから。
    • 気になることはいっぱいございますが、いちおう、これにて「今週のちりとてちん」はおしまいにさせていただきます。
• 2月16日　今週の新刊

• 2月16日　今週の重版

• 2月9日　今週のちょっとした情報
  • 今日は雪です。日中に積もりました。
  • 今年２月の岩波文庫の復刊は仏教関連のタイトルはありません。
  • 『真宗全書』全75巻、昨年11月重版になっております。ご注文をお受けしております。送料は、小店負担、ご注文から一週間ほどで発送いたします。
  • 今週のちりとてちん（空蝉、現し身、写し身…）
    • 草若師匠がひぐらしを土に埋めるシーン、いわゆる空蝉（せみのぬけがら）ではないものの、魂の抜けた空蝉（せみのなきがら）を葬っています。先週、師匠が小浜の縁側へ苦しさのあまり這い出ていくシーンがありましたが、明らかに蝉の擬態をされていました。師匠がひぐらしの写し身である描写です。「ひぐらし」の本体はすでに死し、のこる「写し身」（＝草若師匠の身体）が「現し身」として、最後の生を全うする、という構造です。
    • 先週の水曜日、四草が「平兵衛」の命を賭けの対象にする話も、じつは九官鳥の写し身（分身）として、四草が入門したと受け取れる描写です。四草が「平兵衛」を飼っているのではなく、「平兵衛」が四草の身体を借りて落語をしているのです。言ってみれば、夕鶴ですね（夕鶴は分身じゃなくて化身ですが）。また、ヒカルの碁とも同じ構造ですから、「平兵衛」が死んだ後、本当の「算段の平兵衛」名人になるのでしょう。それはそれで楽しみ。
    • とまぁ、こんな事（分身譚とか変容譚＝基本的に不気味なお話、草若邸はドラキュラのコウモリ館ならぬ、蝉御殿だったのです。だからそこらじゅうにひぐらしの紋が、、、夜な夜な、ふすま紙や障子の紋からひぐらしが飛び出して師匠の体にまとわりつくという、それはもう恐ろしい、、、、、そんな蝉御殿を売り飛ばそうというのですから、常打ち小屋建設のなみなみならぬ決意のあらわれなのです）をそこらじゅうに敷きつめた朝の連続テレビ小説なんて、いままでにあったとは思えません。しかしそういうお話が下敷き（裏設定）になっているのだと気付くのに４ヶ月もかかる（しかも朝昼晩と３回見てるのに…）というのは、見ている側の教養不足が露呈されます。
      • 「鹿男あをによし」に影響されて、見方が穿ちすぎている面もありますが。
    • 分身譚の初体験はたぶん、ウルトラＱの催眠術の少女（幽体離脱）の話。こわかったです、ウルトラＱ。それから、アランドロン主演のポオ原作・ルイマル監督「ウィリアム・ウィルソン」。いまにして思うと、完全に「二人の和田きよみ」設定の原典です。あ、今年秋の大阪発の朝ドラは「まなかな」分身譚かも。（まなかなはTRICKで双子（いまにして思うと、これもドッペルゲンガー。（順子ちゃんの子どもたちも双子！））の遠隔殺人の回で「哲、この部屋」に出てましたし）
    • それから、わたしどもの店の近く（三条富小路）に「草々」と「小次郎」のサイン色紙を飾っているお店があります。例の「アロハシャツ」を売ってるお店です。色紙に「徒然亭草々」って大きく書いてあるのは、意味深いです。
    • その「アロハ姿」でさえ、脚本家さんはドッペルゲンガーにしちゃいました。正平くんの影から逃げるため、小次郎さんが背広を着る日も近いのでしょうか？
    • 脱線しますが、お医者さんが病状を説明するシーンは、あきらかに「ハゲタカ」でした。でも、登場人物が泣きすぎるのはあきません。キッチュにそんな役ふっても似合わんすぎです。やはり現実に師匠（キッチョウ）を失ったキッチャさんにしてもらいたかったです。
    • で、土曜日「落語の世界から抜け出たような」って、そりゃないセリフ。小浜＝実、大阪＝虚、という思い入れでこのドラマ見てきたのに、小浜が虚（＝落語）を支えるメタ虚だったなんて、どんでん返し喰らわしすぎ。言われてみればそうなんですけども。。。またもや、してやられました。虚実めくるめくどころか、メタ虚メタ実めくるめくちりとてちんワールドでございました。入れ子の内とか外とか外縁とか、あるいはそれらを吊り支える視点とか、みんなめくるめくって、感服するほかありません。
• 2月9日　今週の重版

• 2月2日　今週のちょっとした情報
  • 英訳大蔵経、正法眼蔵が95巻本とは、ちょっと意外。大正蔵も95巻なので、それでよいのかもしれませんが、西嶋訳の重訳が収録されるのは、もっと意外でした。
  • 今週のちりとてちん（善財童子悟りへの旅、と、倩女離魂）
    • 草々くんのジクソーパズルのワンピース足りないのを見て、もやもやしてたのが氷解しました。あれは「ドラクエ６」でいう上の世界と下の世界を通り抜ける穴であったのだと。ここまで「虚」だの「リアル」だのと用語を振り回してきましたが、このドラマ、ドラクエ６の世界観と合致することに、なんで今まで気付かなかったのでしょう。。。（この脚本家さん、今の時代やったらゲーム作家さんにも向いてはったやろなぁ、などと息子たちと話していて、ようやく気付きました）
    • ワンピース分の穴、というのは「虚」と「実」、つまりは「陽」と「陰」の境界であって、ピース全部が「陽」であればそこは「陰」としてあらわれ、全部が「陰」であれば「陽」としてあらわれる、そういう地点であるということです。
      • してみると男の世界が「陽」、女の世界が「陰」、その境界はやっぱりお地蔵さんか道祖神が立ってなくては。
    • 火曜日を理解するのにこれだけ頭使わないとダメなんですが、言葉にできるほど、水・木・金それぞれの含意を理解できてはいませんし、書き出したら止まらなくなりそうで、、、まして土曜日。創作落語にすすむことは予想できましたが、その意味合いを考え出したら止まりません。
    • おっと、月曜を外した（奈津子さんがアドバイスしてるけど）結果、ぴたり五行（五曜）に合ってる。徒然亭一門は、陰陽五行を体現していたのですね。（色は合ってないけど。草々…青、草原…緑、小草若…赤、四草…黒、草若師匠…ピンク！）
    • そう考えると、若狭が黒白（陰陽未分、シマウマの地の色はどっちなのか、みたいなもの）の服装だったのには意味があったわけですね、土曜日にはちゃんと黄色のＴシャツになってましたから（徒然亭イエロー決定！）。漫画「陰陽師」を読んどいてよかった。
    • それから、今週は「饅頭こわい」なので、最後「師匠さん、生きるのがこわいのですか」という問いかけが、これまた陰陽未分でどっちともとれる仕掛けになっているのが、さすがちりとてちん。「言の葉」じしんは真実でもなんでもないことをしっかり提示。
    • もう一点遅れ馳せながらわかったこと。舞台が小浜なのは、アメリカの次期大統領候補というのではなく、「お水送り」の地だからだったのです。小浜と奈良（畿内）には地下水路がある、これは二つの世界をつなぐチャンネルだったのです。そんな大事な神事の日に、結婚式なぞできませぬ。（ヒントはちゃんと出ていました…）
      • 蛇足でいうと「竹谷さんの定期便」というのも、「虚」と「実」を結ぶチャンネルという深い意味があったわけです。おそるべし、ちりとてちん。
    • Ａ子ちゃんのおかあさんが倩女離魂（あるいはドラクエ６）みたいになってるのは、ドッペルゲンガーの象徴なのでしょうが、生稲晃子のドッペルゲンガーの居所がわからないので、？？？。
• 2月2日　今週の新刊