2008年3月の新着情報

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• 3月30日　先週のちょっとした情報
  • 武覚超氏の新著２冊、月曜以降に入荷予定です。
  • 宮元啓一氏は毎月新刊が出ます。今月の『インドの一元論』注文中ですので、来週には入荷します。来月は『二元論』です。
  • 東方出版から復刊案内のＦＡＸがきました。
    • 『葬と供養』『必携　真宗事物の解説』
    • 『高岡隆心和尚　中院流伝授記録』『伝法院流伝授手控』
    • 『不動息災一段護摩法　伝授録』『中院流日用作法集　伝授録』
    • 『普通真言蔵』『真言宗事相解説』『星と真言密教』
    • 以上９点です。復刊され次第、順次ご案内いたします。
  • 『葬と供養』は、法蔵館の五来重著作集が出る前に復刊される運びとなりました。東方出版の方のお話では、法蔵館本は図版がカットされているそうです。また、法蔵館本は別巻の著作集総合索引、東方版はもちろん単独の索引なので、使い勝手が異なります。
  • 今月店舗の電話をようやくＡＤＳＬ化しました。それにともないレンタルしていた黒電話を返却しました。最近販売されている電話は、私どものような店には似合わないデザインばかりで、どれでも同じならと特売品を買い求めたところ、家人から、黒電話との落差がありすぎて大文句が出てしまいました。
  • 最終週をビデオに取り、通して見ました。「葛藤」というのでなく「得心」でもって「おかあちゃん」をめざす、ということなのがわかりました。
  • 一門弟子達の結集・草若の復活・草々破門騒動・小草若失踪騒動・常打ち小屋建設、いずれも「おかあちゃん」的はたらきで、まわりのビルドゥンクスロマンを果たしてきた彼女からすれば、当然の帰結なのは納得です。でも、本人が成長しきった結果、それを専業にすることについてはどうしても違和感が残ります。
  • また、表向きのテーマ「塗り重ね」「受け継ぐ」という観点からもピッタリな最後です。が、裏向きのテーマ「虚実めくるめく二つの世界を往還する愛と真実の物語（であるはず）」からすると、「愛」も「真実」も、最終週は主人公からはひとつも溢れ出してない描写に納得はいきかねます。彼女は草々の「何を」愛していたんでしょうねぇ。
    
• 3月30日　先週の新刊

• 3月28日　昨日・今日のちりとてちん（照于一隅・照千一隅）　　［ちょこっと訂正しました］
  • ここで、主人公がなんの葛藤もなく（ビルドゥンクスのはてに）裏方に回るのであれば、「この６ヶ月を返せ！」と叫びたいです。
  • メインテーマ（であるはず）の「虚」と「実」の往還の結語が、虚＝陽＝男、実＝陰＝女、では寂しすぎます。
  • ちりとてちんはあくまで「虚実めくるめく」がモットー（であるはず）。たしかに金曜日、楽屋で徒然一門と和田一家を結びつける位置に座って、チャンネルになろうとしているようにも見える。でも、「虚」から「実」に戻ろうとしているともとれる。鏡を使って「虚像」のシーンまで用意して、喜代美本人の虚と実（ドッペルゲンガー）の合体を描写しているのだから、なるのは「実」ではなく「虚実めくるめく」でないとおかしい。
  • もちろん最大のテーマ、「愛」、に還ろうとするのはわかります。ただステレオタイプに戻ってしまうのであれば、青ひげ公に「愛の力」で挑んで破れた女性と同じになってしまう。そんなのとは違うかたちで結実（「虚実」の「実」ではなく、「真実」の「実」）させてほしいところです。
  • あ、明日の若狭は、草若事務所の初代社長で決まり！（？？？）　千里を照らす！（いや、海原千里（上沼恵美子）が照らす！？）

• 3月21日　今週のちょっとした情報
  • 鞍馬会長がようやく小草若のようかんを頬張ってくれてめでたしめでたし（金曜日もガッツリ食べてましたｖ）。大団円に向かって、パズルのピースがどんどん埋まっていく快感に誘われて気持ちよくなってると、きっと誰かが「どんがらがっしゃーん」てひっくり返すんでしょうねぇ、このドラマ。
  • 植木訳法華経、いろいろと勘案しましたが、岩本先生が、羅什がサダーパリブータを常不軽と訳したことについて「羅什の教学的な立場」を示唆されていることと同じなのかなぁ、という感想を持ちました。つまりは訳者氏は平成の羅什の気概で梵文和訳に立ち向かわれたのではないか、と。ということで、先週の植木訳に関するコメントはすべて削除いたしました。
  • 日本ユニセフ協会が「準」児童ポルノの規制を求めています。協会が定義した言葉なので、どのような法益を守りたいのか判然としません。これは一種の駆け引きなんでしょうかしら、それとも捕鯨反対のように妥協なしなんでしょうかしら？
  • 出版社のみなさま、頼みますから、2100円とか、1890円とかややこしい本体価格をつけるのやめてくださいませ。また、税率計算間違えて１円の端数を出すのもやめてくださいませ。お願いします。（大学への納品は端数切り捨てなので3900円になるんですけども）
• 3月21日　今週の新刊

• 3月21日　今週の重版

• 3月14日　今週のちょっとした情報
  • 大きなセキュリティホールの存在があまねく知らされてしまったアマゾンのウィッシュリスト（現・ほしい物リスト）。みなさま、リストの削除はすでにお済ませでしょうか？（他のサイトでアマゾンに関する情報を集める前には、必ずアマゾンからサインアウトしておいてください。トラップにかかる可能性があります）
    • ウィッシュリスト（おねだり品リスト）をウォッチリスト（注文保留品リスト）として使うのは、もちろん勘違いしたユーザーの責任でしょうけれど、その違いに気付かず使っていたがために、本名・住所・メールアドレス・リスト品目から、簡単におたがいそれぞれが検索可能な状態になっていることになるのは、おおきな隔たりがあるように思います。
    • それから、アマゾンからのサインアウトの方法、今回初めて知りましたが、噴飯物です。「○○さんでない場合、サインインしてください」の「サインイン」の文字をクリックすると「サインアウト」なんて、尋常なユーザーインターフェースではありません。（Windowsの終了が「スタート」ボタンからというのと似てますが）
    • また、サインイン状態とアカウントサービスを受けられる状態が別物、という２段階のインターフェースもよくよく考えると不可思議千万でありまして（しかもいずれも「サインイン」という用語を使って混同させている）、普通に「ログイン」「ログアウト」の１段階でかまわないはずです。
    • というわけで、要点を三つ
      • アカウントの名前に本名を用いないこと
      • アマゾンのサイトから出るときは、必ず「サインイン」を押して「サインアウト」すること
      • 「ほしい物リスト」は「おねだり品リスト」である（このリストを見た誰かにプレゼントしてもらうためにある）ということを承知して使うこと。「非公開」であっても、サインイン中にトラップにかかると「アカウント」「お届け先の氏名・都道府県名・市町村名」「メアド」「リスト」が漏洩することを承知すること。
    • 教訓「たくさんのユーザーが利用しているからといって、まったく安心しきるのは、ものすごく危険」
  • 泣かせる金曜日なのに、四草が泣くばかりで、肩すかし。このテンポで最終回まで乗り切るつもりだと、ダレダレ。それぞれがそれぞれにそれぞれの分身をわかちもつ、という構図はよくわかるのですが。。。（小草若のシャム双生児はひとり草々だけでないのはよ〜くわかりました）。。。だから、名前は名前なんでしょうけど。。。
  • 円高はよいことです。小麦とガソリンが安くなりますから。
• 3月14日　今週の新刊

• 3月14日　今週の重版

• 3月11日　今日のちりとてちん（復活してしまいました）
  • 木曽山くんの「嘘」（おかみさんが草若を継がはったら）と四草の「算段」（僕に草若の名前ください）、口から出た言葉はいずれも本心ではない。これはちりとてちんのテーマの一つ。四草の「僕にください」と順ちゃんの「わたしはひとりで平気や」とは四草には算段という「意図」が入っている分、「言の葉」の真実はまったく異なるものの、現実を動かす結果となることでは同じ。木曽山の「嘘」は、「虚」にとらわれてしまった相手の「虚」を動かすだけのもの。「実」との回路はもとよりない。
  • もう一つ、四草の重要な台詞「名前は名前です。草若師匠とはべつもの」。ついにこのドラマをつらぬくテーマの一つ、「名前とは何か」について、作家さんの表明が出ました。この重要な事には、四草以外は実は、誰もまだ気がついていない設定というのも凄い。
  • 思えば、Ｂ子の名前が「きよみ」だったり、「おじょうちゃん」だったり「きろく」だったり「きーこー」だったり「わかさ」だったり、「おかみさん」だったり「わかさねえさん」だったり、あるいは「青木喜代美」だったり、本質は名前の側には存在しない。というか、すでに今の主人公はＢ子時代とは似ても似つかないくらい変遷したし。
  • そうして「実体」は、いない所（虚ろ＝ジグソーパズルのワンピース＝歌わない五木ひろし）に存在するということも今日また明らかになりました。４人の弟子の中に、いない「小草若」が厳然として存在する。
  • それから天狗会長は、芸事という「虚」を現実世界へとつなぐ（要するに芸術をお金に両替する）チャネルとなる事に、ものすごく深い自覚と理解をしている哲人のような事業家として、はっきり描写されました。ほれぼれする演技です。
  • これで小草若が実は落語上手いのに、気が弱いだけ、という展開になってほしいとついつい望んでしまうのであります。
    小草若も師匠から「ひとし」と「こそうじゃく」と呼び分けられてました。そのことの意味に気づけば、たぶん草若を名乗れるのではないかと思う次第です。

• 3月9日　今週のちょっとした情報
  • 決定版・中村元選集、現在第14巻が品切未定で、小店も在庫切れとなりました。
  • 来週『法華経−梵漢和対照・現代語訳』上下が、岩波書店から発売になります。どのような編集になっているのか情報が入りませんでしたので、内容については入荷までお待ちください。岩波文庫と同じような「梵文和訳」「妙法華本文」「妙法華訓読」という体裁だと思われますが、岩波の新刊紹介を見る限り、訳者が梵文校訂したうえで現代語訳をしたように読めるので、梵文が掲載されている可能性もなくはないです。それだと価格（上下各5460円）が安すぎるような気もします。。。
  • ここまでストーリー展開の遅いちりとてちんも珍しい。木曽山くんに対する作家さんの思い入れ（じつは作家の分身？）のせいか？
• 3月9日　今週の新刊

• 3月2日　先週のちょっとした情報
  • 先週のちりとてちんは、叙述トリック全開、ＡＢＣ製作「安楽椅子探偵」へのオマージュでした。
• 3月2日　先週の新刊